2019年1月29日火曜日

近所の風景 農産物無人直売所


田舎に住むと、こんな日常があります。
 


 道端に小屋があって、中には野菜が置いてあります。つまり無人販売所。
みなさんの家の近くにも、ありませんか。
 私の家のすぐ近くのこの場所では、100円か50円、時たま200円の値札がついていて、夏ならナスやきゅうり・ピーマン・ミニトマト・ジャガイモなど、今なら大根・ネギ・白菜など。庭に実ったイチジクかな、といったものや、畑からとってきた落花生やら柚子・柿、もちろん”菜っ葉”の類などもあったなあ。便利に使わせてもらっています。
 見かけは市場に出すようなきれいにそろった品質ではないかもしれませんが、家で食べるには十分といった感じ。自分で作ってみると、農薬をあまり使わなければこれが普通と思えるし、むしろあまり農薬使ってないかも、と思ったりもします。
 大きなビニールハウスのわきにコインロッカー形式で、300円くらいで販売しているところもあったりと、いろいろな場所があり、私の住む玉村町ではこうした販売所、あちこちで目にします。

 先日ここでちょっと買ったら、ちょうどやってきた軽トラから降りた人、「大根持っていくかい」とすぐ脇の畑から大根を引き抜いてくれました。定年退職してからいくらもたっていないという感じの年恰好。どなたがこの無人販売をやっているのか知らなかったのですが「4人でやってるんだよ」と。なんだか楽しそう。
 今までサラリーマンやってきて、家には田畑があり、親はもう農業はやれず、あるいは亡くなっていて、土地はそのまま放って置くわけにもいかず…といった感じ、どこかに借りてもらえたら・・というのが本音の家も多いと思います。農地を持て余している家が多い中、何だか気持ちのいいことでした。

 こうした無人販売、海外から来た人にはびっくりする話だと、テレビ番組で紹介していました。誰もいないのに盗まれない、ちゃんとお金払ってる、と。
 とはいえ、取っていく不心得者はいるようで「お金が足りなくて困っています。ご協力をお願いします」と書いた紙が貼ってありました。「不足金があまりにも多いため、今後は後払いをご遠慮ください。万引きは犯罪です」などと、だんだん言葉が強くなってくるので、少々心配です。
それでも、ちゃんと払う人がほとんどなのでしょうが。
 皆さん、こうした直売所が無くならないように、ちゃんとお金は払いましょうね。
 「日本のいいところ」と誇りにできますよ。
 それに、生きていく上の基本中の基本の食糧が無くなったら、大変なこと。食糧が足りなくて増産に励んだのはそんなに昔ではない。私の親の世代も。食べ物を粗末にすると叱られたはずです。今は、何がうまいといった話ばかりがあふれていますが。
 かつて「貧乏人は麦を食え」といった政治家がいました。米は贅沢だと。農林省に勤めていた父がいやな顔をしていたのを覚えています。

 外国がいつまでも安い値段で売ってくれるとは限らないのがこの世界。
もっと農業を大切にするべき、と、思う人は多いけれど、現実は・・・というのが今の時代でしょうか。
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「考古学から見た災害と復興の歴史」 というテーマの展示があったので、見てきました。
最近は自然災害が多くなっています。
災害の少ない群馬と言われますが、でも、油断は禁物。
というわけで、この企画がうまれたのでしょう。


はて、どんな災害があったのか・・・といわれると、戦後のカスリン台風くらいしか思い浮かばない人が多いかも。
あとは、浅間天明の噴火でしょうか。

火山噴火・地震(えッ?群馬で大きな地震があったの?なんて言われそう。9世紀に東毛地域で大きな地震災害がありました)
他にも、地すべり・土砂崩れ・風水害

展示自体は火山灰や出土した土器など、地震のあった証拠の写真、川の流れの変化など、地味なものが多くなってしまいますので、なかなか目を引くのはむづかしそうですが、こうしたことを知らせていく努力は大切でしょう。

最近、群馬県は古墳や埴輪などを大々的に売り出して、東国の文化圏を宣伝しています。
私など、子供のころ、古墳なんてどこにでもあるものだと思っていたし、小学校の理科室などの隅には、土器のかけらが転がっていたりして、当たり前のことでした。近所の古墳からは三角縁神獣鏡が出てきて、とても大切なものだと説明されたりしていたものです。
ずっと後になって、北関東は埴輪など関西に並ぶ文化圏だったと聞いて、びっくり。
 かつてこの地にすんだ人たちのことを知り、その文化を大切にすることも、今の私たちの義務だと思います。
こうした企画をコツコツ積み重ねていくことは、大切だと思いました。
なお、この展示会は終了しています。
前橋のプラザ元気21と高崎のシティーギャラリーが会場という、利用者の多い場所での展示でした。

2019年1月21日月曜日

新年 から チコちゃんに叱られる?


あっという間に1か月が過ぎていきます。

大人になると、あっという間に1年が過ぎるのは
 「トキメキ」がなくなったから   だそうです。

   ご存知、”チコちゃんに叱られる”での問と答えでした。
   ドキッとしますね。
何にときめく? 
 子供だったら昨日のご飯に何食べたかだって,イキイキと語っている。大人は「ん?なんだったっけ・・」。つくった私でさえ、えーっと何だっけ。思い出すのに、ちょっと間をおいてしまう・・・
 19歳くらいからトキメキが減ってくるのだとか。そうか、だから子供や学生時代のことは、ずいぶん昔なのに、いろいろ覚えているのか。小中学校時代の友人は、〇〇ちゃんと呼び合って、ちょっと特別なのか。何でもワクワクして見ていたというわけかな。
 減少したとはいえ、トキメキを持たねば。そうしたら、人生何倍にも楽しくなるはず。
 
 正月からのニュースにも様々な情報があふれていました。パッと聞かれて、いくつ思い出せますか。何を思い出せますか。
 つい先日、こんな新聞記事が。
  シリア・子供の死相次ぐ 避難民、寒さ・薬不足 

 何度も何度も、こうした情報が伝えられているはずなのですが、たまにしか目に留まらない、どこか遠い場所の、わが身にはかかわりないもののような感覚だったのでは・・簡単に言えば、慣れてしまった。汚れて髪モジャモジャのこの子のまなざしも、すぐに影が薄くなる・・
だから、自分が何かやろうとは、なかなかならない・・・・

 ところで今年の日本は暖冬とはいえ、明け方は寒い。私など暖房器具から離れたくない・・難民は寒さの中でも満足な寝具もなく寝なければならない。食料は?お風呂なんてないだろう・・・・歴史の一幕として過去の大変な生活を聞くことはあっても、今この同じ空の下、同じ空気を吸っている人がいる・・・想像を巡らせねば。

 あらためて思い返してみれば、ギターの名曲・禁じられた遊びのテーマ曲で心に残る映画での、難民たちの集団がとぼとぼ避難していくと同様の姿が現実に地球上のあちこちで繰り広げられているのが、今・・・海を渡るボートは転覆し、弱いものは凍死し・・・映画の場面じゃなくて、現実に。たまたま生まれた場所の違いで、こんな目にあっている・・・これは現在進行形だけれど、過去に見た映画が先ず思い出される・・・

 ずっと昔、19歳よりだいぶ歳は上のころですが、子供の命がたった10円で救えるという話に驚いたことがありました。世界で子供の死因の1位は何か、という問に続いての話(多分、5歳未満の子供について)。
死因は何だと思いますか?
  下痢です。これもびっくり。
下痢による脱水症状で死亡するのです。救うためには、ブドウ糖(あるいは砂糖)・食塩を、清潔な水に溶かして飲ませること。これで命を救える(清潔な水を得るのも大変だったりするのでしょうが)。
 この話、よく覚えています。
今もまだ、減ったとはいえ5歳未満死亡数は年間660万人、こう書いても感覚的にわかりませんが、毎日1万8千人、4.8秒に一人と聞くとぐっと胸に迫ります。原因の一番は、大きく見れば飢餓が元となっています。ユニセフのHPや国境なき医師団のHPを見れば、たくさんの実例も載せられています。でも今、情報はたくさんあるのに、何十年も前の鮮明な印象には及ばないのかもしれません。
 ときめくって、大切だなあ。
 ああ、そうか、だから教育は大切っていうのか。「お国のため」という考え方をすり込もうともするのか。

 今朝、テレビにスーパーボランティア・尾畑さんが映っていました。東京から大分まで歩いて帰ると。1320㎞!!この方、79歳だそうです。残りの人生は人のためになることをやっていくのだと。人生の半分はとにかく働いていたから、と。
何歳になってもずっとトキメイていらっしゃる。泊まるのはどうするのかと思ったら、何と、道端で野宿。この寒空に。私など、夜外に出るのも寒くてイヤ。暖かい布団がなくてはイヤ。 
 「みなさんにうけた恩を万分の一でもお返ししたいと、それには何がいいかと思ったら災害にあったときボランティアにいっていままで経験したことをやらせてもらうのがいいと思って始めた」とのこと。
やる気とはトキメキなのかも。
 
 年の初めから、ノラクラがますます身についてきているわが身を、少々振り返っている日となりました。
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ところで上の写真、何で載せたかというと・・・パソコンを使い始めると、ネコが邪魔するのです。まったく~う
でも、思い出してみれば、子供が小さい時、本や新聞を広げると、膝の上に乗ってきて、新聞などをいじって、どかして、邪魔したものです。ノートを広げると、鉛筆をもって落書きをしたり。人の子は、小さいときは猫なみだったということか、いや、ネコも人も同じだということか。
 そんな邪魔者もかわいいということで、身近なことも、より一層大切にしたいこの頃です。
さぼりさぼりですが、気づいたことを書いていこうかといった 遅ればせながらの今年の抱負となりました。