2021年5月21日金曜日

もう梅雨?麦は実っています

 

柚子畑

もう梅雨入りとか、早いなあ…今年は花も草も、例年より2週間も早かった…大雨も増加しているし、気象情報から目が離せません。

近所を歩いていたら住宅のどこからか甘~い香り。ちょっと粘りつくような、かなりつよい香り。
ああ、この花が咲くころなんだ。柚子の花です。

柚子畑もあります。
40年とかいった昔になると思いますが、おそらくJAの指導で、ポン酢用の柚子を植えています。大きさが小ぶりで果汁がよくとれる品種です。ですが、提携していた加工工場が操業を止めたとかで出荷先がなくなり、おおかたの畑が木を切ってしまいました。

レモンのように、輪切りでギュッと絞って使えます。利用しやすくて、私は好きですが、大きな本柚子より香りが劣るとかいわれて、評価は低いのかも。

たくさん絞った汁は冷凍したり、しょうゆ・みりん・昆布・鰹節と混ぜて、ポン酢を作ったり、おいしいんだけどな。
砂糖で煮て乾かしたもの(ピール)を、パンを焼くときに入れたら、なかなかの味でした。

柑橘類の花って、香りがよいですよね。
庭先でも植えているお宅があるので、香り、味わってみませんか。


今までカラカラの天気が続いていたので雨はありがたいですが、もう豪雨の地域があるとは。
庭を見たらクモの巣が雨粒をまとって目立っていました。
木一面に白いのはクモの巣。

木にかぶさるれレースのような白いのが
クモの巣
  

こんな網を張ります
上の方真ん中のくぼみにクモは潜んでいます


大きな黒い紙があったら、
普通のクモの巣もきれいな写真に撮れるのにな、ゆっくりクモの巣をみられるのにな、
と思いました。


周囲の田んぼは「麦秋の郷」の様相です。
秋ばかりでなく、今も収穫の季節。
麦も、梅だって(梅雨というくらい)、ラッキョウも今から収穫、菜種油の菜種だって、今種をつけているでしょう。
6月は、じつは実りの季節でもあったわけ。冬を越し春早く花を咲かせていた草たちは、今頃実をつけています。  道端の様子を紹介します。
麦畑

 左は麦畑が広がる光景です。
 風が吹くと、麦の穂が波打って素敵です。

ホソムギ かな?

                        
                                      
カラスムギ 
ヨーロッパや西アジア、
アフリカ原産

道端には、牧草として持ち込まれ全国に広まった、イネ科の植物がたくさんあります。
日本原産の方が少ないのではないかな。
   
     ゲンノショウコみたいですが、アメリカフウロです。

              
カラスノエンドウ

  
スズメノエンドウ
カラスとかスズメとか、
   何だか楽しいですね
身近だったのでしょうね。
大きさの小さいのがスズメです。

そういえばキツネも名前によく出てきます。
キツネも身近な生き物だったのでしょう。
イヌは、ちょっと質の落ちるもの等に使っていますね。イヌザンショウとか。  

川の土手の風景は、いかがでしょう。
アザミが咲いています。

  
  チガヤの穂もだいぶ前から風に揺れていい雰囲気でした
    アザミは今頃目立っています。



こちらはキツネアザミ。分類ではアザミの仲間ではないけれど、 ちょっとアザミの様な花。種ができる頃、かわいいポンポンを作れます。
                   
  
他にもいろいろ、花やら実をみられますよ。春の花のような華やかさはないけれど、
目にとめると楽しいですよ

ノビル 庭では増えて
憎たらしいのですが、ここではかわいい
 
   
スイバ 土手で風に揺れている


ノイバラはいいですね。
野の草むらにも、こんもりと白く浮き上がって見えます。
園芸種のバラにはこの花の血が流れていますよ。

地味ですが、大切な遺伝子を人々に引き渡した野に咲くバラです




柿の花
 柿の花やら、たっぷり種の付いたネギ坊主やら、
 そうそう、金銀花ともいうスイカズラやら。
 この花、いい香りを漂わせ、花の奥には甘い蜜が たっぷり。
 梅雨の頃は、華やかな赤や黄色より、こうした
 白い花が目立つようになりますね。

 身近な散歩道で、庭で、こうした自然に目をとめてみませんか。
ネギ坊主
スイカズラ




2021年5月12日水曜日

クマガイソウ咲くころ


 クマガイソウ    

  どうしてこんな形の花になるの?
  「昔は山にあったよ」 年配の方々はこうおっしゃいます

玉村町の川辺ではアカシアが甘い香りを漂わせています
一年中で一番気持ちのいい季節と言われる
  「アカシアの咲くころ」
なのに、コロナで外出も心配なこの頃。

そんな中ですが、クマガイソウの花を見てきました。
昨年から、花の咲くときに見せていただく約束をしていました。

はじめて本物を見たクマガイソウ、とても素敵な花でした。

つまり、個人のお宅に咲く花を見せていただいたわけです。
    な~んだ、栽培ものか、と思われた?


でも、この地域にはもともとクマガイソウが自生していました。昭和50年頃、地元の人にいただいて植えたら、どんどん増えていったのだそうです。
同じように植えても、だんだん消えていってしまう家もあったそうです。
きっとこの場所、クマガイソウに気にいってもらえたのですね。

この集落へ続く道はこの付近で終わりになって、わずかに林道があるという地域です。



このクマガイソウは、もともと
この地域に自生していたものの
子孫なのでは。
今、野生では見つけることはできなくなりました。

花は70ほど咲いていました。
一昨年は85ほど咲いたそうです。


昔から地元の人は野生のものを家に持ち帰って、庭に植えました。
道も交通機関も便利になって、多くの人が入るようになり、情報も簡単に伝わるようになり、多くの人が採取するようになっていきました。販売してお金儲けにつながるようにもなっていき、ますます野生のものはなくなっていきました。きれいな花の咲く野生の植物は、数を減らしていったわけです。開発による生息地の消滅も、ずいぶんありました。

地元のお庭に残る花は、大切にしていただきたいですね。このお宅も、お花大好きな人がお住まいです。

 そのほか、山に咲く花を紹介しましょう。
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山にはまだ藤が咲きほこっていました。「一面の藤」が見えたら、
でもじつは
「手入れの行き届かない森」
と、山仕事をしてきた方に聞きました。
 
そうか・・「きれい」なんて言っているわけにはいかない。
手入れの行き届かない森の証拠では。
林業に携わる人は、腰のナタで、木に巻き付いたつる植物を切っていました。


スギ林の下に、ヤマブキソウが黄色い花を咲かせていました。
オドリコソウ
群落はとてもきれい。                
ヤマブキソウ

クワガタソウ

ラショウモンカズラ

オドリコソウは、名前が華やかな感じで、ちょっと名前負けだな、と思ってしまうのです。クワガタソウは足元にたくさん咲いていて、小さい花で地味ですが、でもかわいらしい。

花の色の白いムラサキケマン
白花のムラサキケマンもたくさんありました。
白い花のコンロンソウもたくさんあって、
野の花ワールドの趣でした。

コンロンソウ
他にも、ウツギの花やキケマンが花をつけ、
山沿いの小道を歩くのは、気持ちが穏やかになりますね。
この時期の花は、春早く咲くものより、少し地味な感じがします。梅雨時になると、白い花が目立つと言っていた人がいました。たしかに、木々には種類は違っても、白い花が咲いていました。早くも梅雨入りの地域もあるとか。
 コロナ禍のなか、観光地ではない、こんな場所、落ち着きますよ。

近くの公園は、人がたくさん、でしょうか・・・外の空気をなるべく吸いたいですね