そこで、前回紹介した丘陵とその続き、高崎観音山付近について紹介しようかと、あらためて見ると、思い描いた図が手元にない・・・・やっぱり,ちゃんと準備しないとダメなものです。
言い訳からはじまってしまいました。
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観音山の自然
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~観音山も山桜で春らんまん。これを紹介しないうちに時期はずれになってしまう。。。。。
4月12日の写真ですが、紹介します。
新年度で忙しい4月上旬ですが、都合つく方、来年にでも、春の里山を愛でてみませんか。
観音山ファミリーパーク付近などです。
ソメイヨシノの終わった頃、カスミザクラが咲きます。 里のサクラなので、園芸種やら雑種やらもあるようです。 |
新緑のこの頃がいちばん美しい。
1000万年ほど前の時代、新生代中新世という時代、浅い海から河口付近に積もった礫や砂、泥からできた丘陵です。
まだ柔らかめの地層は、穏やかな起伏の丘をつくります。
丘陵の中の小さな道の切り通しには、下の写真のように地層が現れています。
泥の地層にしばしば見られるタマネギ状風化がありました。
ここは下仁田から続く丘陵です。この丘陵は富岡層群・安中層群という海に積もった地層からできていて、緩やかな地形は,「里山」とよばれ,人に利用されてきました。化石もたくさん見つかっている地層です。
観音山や前回紹介した山名地域は,この地層の一番最後の部分、つまりいちばん新しい地層の部分になります。海がなくなる頃、陸化の時期です。ですから,海とは言っても浅い海や河口地域に堆積した地層が分布しています。
泥より少し粒子の大きい、シルトの地層 傾いています |
礫の入った地層もたくさん見られます |
風化で、地層がタマネギのようにはがれていきます |
右写真はメタセコイア。
今でも見ることのできる木です。観音山から見つかりました。
ちょっと,メタセコイアについて解説。
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整った円錐形をした大きな木を,日本の学校や、古くからの公共施設などで見かけます。
その姿はどこか日本ばなれしていて、そしてなにか魅力的。秋には細かな葉を薄茶色に染め,やがてその葉を落としていきます。
この木の名はメタセコイア。この木は不思議な魅力的な歴史を持っているのです。
「生きている化石」これがこの木に与えられる言葉。この木ほどこの言葉にふさわしい植物はありません。
1941年、三木茂博士は岐阜・和歌山などの地層からみつけた植物の化石に,メタセコイアという名前をつけました。セコイアという木に似ているけれど少し違うので,こう名付けたのです。セコイアは高さ100m近くにもなる木で,樹齢も数百年~1300年とかいわれ知られる木です。大木の象徴として語られたりします。現在は北アメリカ西海岸にしか自生していませんが、かつては世界中に栄えていました。そのセコイアの親戚で今はもう絶滅してしまった木、それがメタセコイアと考えられたのです。
1943年中国四川省で新しい種類の大木が発見されました。調べると何とこれがあの化石で見つかり,絶滅したと思われていたメタセコイアだったのです。絶滅したと思われていた木が、今でも生き残っていたのです。
その後メタセコイアはあちこちに植えられました。丈夫で成長が早く,挿し木でも簡単に増える木。曰く付きの木だと聞きながら挿し木をしている父のかたわらにしゃがみ込んで見ていたという、かすかな記憶があります。この木、学校などには競って植えたのではないでしょうか。
苗が日本にもたらされたのは1949年とのことです。
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観音山地域でたくさんたまった植物は、石炭のできはじめ・褐炭となって見つかります。
かつてこの丘陵では褐炭(亜炭)が採掘され、「高崎炭田」とよばれていました。富岡製糸場でも使われたそうです。
探鉱あとが陥没した、などという話が、ときどき流れてきたりします。今となってはちょっと迷惑な話となってしまいます。
炭田の分布図を探して,下仁田自然史館の展示解説に使ったのに、今、手元にない・・・・・すみません。褐炭の写真も。
こんな丘陵地域の,里山風景を紹介しましょう。
うねうねと続く丘陵内の道は,どこに向かっているのかわからなくなります。そんな道が編み目のようにつながり,民家が現れたりします。
その前に、位置関係の図も。道路マップで,継ぎ目がきたないのですが,ご勘弁を。
オレンジの丸が,今回関連した地域付近です。
なお、達磨寺は関係ありませんが、達磨で有名な少林山ですし、ブルーノ・タウトが住んだ家があるということで、ちょっと行ってみてもいい場所かと思い、チェックしました。もっとも,ブルーノ・タウトなんて、しられてないか・・
畑にはイノシシよけ?の柵 |
住宅団地もつくられました。
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高崎市街からすぐ近くですが、 産廃処分施設がたくさんあります |
産廃とゴルフ場と太陽光発電。どれも時代をあらわしています。
そんな町近郊の丘陵地の散策はいかがでしょう。
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