カスタネット
赤と青の色に塗られたカスタネット
小学校の音楽の時間、きっと手に取ったことがあるはず。
これをつくっていたのが 群馬県にある小さな工房だったことは知りませんでした。
全国のみんなが使ったカスタネットが、ほとんどここで作られていた!
一度は作るのをやめたのだそうです。2013年に。
今また作り始めたカスタネットは、色を塗らず絵が描かれていたり。
自分で絵を描いたりという体験も行われるとのこと。
冨澤さんのお宅の玄関に飾ってありました みなかみ町にある「たくみの里」で販売されています |
下の写真の場所で冨澤さんがカスタネットをつくっています。
カスタネットは父親が工夫してつくり、やがて全国の学校で使われるようになりました。
最近、NHKのクイズ番組
「チコちゃんに叱られる」
に登場していたので、ご覧になった方もいるのでは。
きっかけは、大学の先生が、小学生にリズムを取る楽器をつくりたいのだけれどと話を持ち込んだことらしい。戦後すぐのころ。それで工夫してつくったとのこと。
つくる様子を少し紹介
①板をくりぬいて、丸い材料ができます。
②カスタネットは内側が丸くくぼんでいますね。
くぼみをつくるのが ②の装置。
手作り感いっぱいの装置が並んでいます。
じつはここの装置は
冨澤さんの手作り!!
自分で工夫して作成したものだそうです。
ものづくり日本の言葉が
思い浮かびます。
大学生が3人参加していました。環境問題サークルのメンバーです。
カスタネットをつくらせていただきました。
集中して真剣な顔がまぶしい。
モノづくりって、教育効果あると思うなあ。
学生たちの真剣な顔を見て、思いました。
聞いてみました「これ、みんなも使っていた?」。
冨澤さんからは「学校の備品だったんじゃない」。
すると
「ちゃんと自分で持っていたよ。”お道具箱”に入っていた」と嬉しそうに男子大学生。
大学生の男の子から“お道具箱”という言葉が飛び出してくるのが何ともアンバランスでたのしい。
冨澤さんがつきっきりで教えてくれました。
楽しそう。
他にもいろいろ、手作り道具が。
皆それぞれ、必要な道具なのです。
カスタネットは全国の学校で使われるようになり、年間200万個を4社で製造したころもあったそうです。一時は倉渕村や足利でも作っていたとか。
使用する木は最初はサクラ。ヤマザクラは音がいいのだそうです。でも大きな木が手に入らなくなり、樹種を変えていきました。
カエデ(赤城のすそ野の根利から) → イヌブナ「(下仁田) → ブナ → 東北のブナ → 2000年代からは輸入北米ブナ(フロア用につかう材、パナホームの子会社が沼田にあって、そこから入手) → だんだん材が手に入らなくなり、2013年製造をやめる。
この地域では赤谷プロジェクトという活動が以前から行われています。
そこに参加している日本自然保護協会の出島さんがカスタネットに興味を持ち、ぜひまた作りませんか、と。「地域保護と地域創生」をめざす活動をしているわけなのです。
地元の材の有効利用ができないか、地域に役立つきっかけにならないか、と。
今は地元の森の間伐材のミズキなど使っているそうです。こけしをつくるミズキは白くきれいな材。でも、切れるのはわずかの期間(1月2月とかだったかなあ…)、それに、間伐材だから細くて、板にするのも大変だし、そのあとも手間がかかるということです。出来上がるまでに時間がかかるとのこと。捨てられるようなものを利用するわけで「いいな」と思えますが、大変なこともたくさんあるわけです。
今回は出島さんと一緒に訪問したのですが、冨澤さんの奥さんも、手作りのキャラブキやらお茶やらお菓子やら・・・とにかく、とてもうれしそうに歓待してくださる。
ご夫婦の親切さ、歓迎してくださる心も、皆さんが集ってくれることに繋がっているんだろうなと。上の写真を見ても思います。
これからもお元気でお過ごし下さい。
①板を丸くくりぬきます |
くりぬいた後 |
②カスタネットは内側が丸くくぼんでいますね。
くぼみをつくるのが ②の装置。
丸い板がいっぱい。 これを削ってくぼみをつけます |
②くぼみを削ります |
手作り感いっぱいの装置が並んでいます。
②の拡大 手づくりの刃が取り付けられています |
くぼみを削る刃はこの鉄から 自作で作ります |
冨澤さんの手作り!!
自分で工夫して作成したものだそうです。
ものづくり日本の言葉が
思い浮かびます。
大学生が3人参加していました。環境問題サークルのメンバーです。
カスタネットをつくらせていただきました。
集中して真剣な顔がまぶしい。
削ったり |
ゴムを通す穴をあけたり |
音を出すポッチをつけたり |
モノづくりって、教育効果あると思うなあ。
学生たちの真剣な顔を見て、思いました。
聞いてみました「これ、みんなも使っていた?」。
冨澤さんからは「学校の備品だったんじゃない」。
すると
「ちゃんと自分で持っていたよ。”お道具箱”に入っていた」と嬉しそうに男子大学生。
大学生の男の子から“お道具箱”という言葉が飛び出してくるのが何ともアンバランスでたのしい。
冨澤さんがつきっきりで教えてくれました。
楽しそう。
他にもいろいろ、手作り道具が。
皆それぞれ、必要な道具なのです。
木を削ってつくっちゃうのですね |
これなあに? 脇には背の高い入れ物に赤と青の塗料が・・ 学校用カスタネットの色付けは これで行ったのですね。 |
材料の木の板。 「こういう材じゃダメなんだよ。 子どもが絵を描いたりするのに 白くなくっちゃ」と冨澤さん。 重なったところが シミのようになっている。 |
カエデ(赤城のすそ野の根利から) → イヌブナ「(下仁田) → ブナ → 東北のブナ → 2000年代からは輸入北米ブナ(フロア用につかう材、パナホームの子会社が沼田にあって、そこから入手) → だんだん材が手に入らなくなり、2013年製造をやめる。
この地域では赤谷プロジェクトという活動が以前から行われています。
そこに参加している日本自然保護協会の出島さんがカスタネットに興味を持ち、ぜひまた作りませんか、と。「地域保護と地域創生」をめざす活動をしているわけなのです。
地元の材の有効利用ができないか、地域に役立つきっかけにならないか、と。
今は地元の森の間伐材のミズキなど使っているそうです。こけしをつくるミズキは白くきれいな材。でも、切れるのはわずかの期間(1月2月とかだったかなあ…)、それに、間伐材だから細くて、板にするのも大変だし、そのあとも手間がかかるということです。出来上がるまでに時間がかかるとのこと。捨てられるようなものを利用するわけで「いいな」と思えますが、大変なこともたくさんあるわけです。
今回は出島さんと一緒に訪問したのですが、冨澤さんの奥さんも、手作りのキャラブキやらお茶やらお菓子やら・・・とにかく、とてもうれしそうに歓待してくださる。
ご夫婦の親切さ、歓迎してくださる心も、皆さんが集ってくれることに繋がっているんだろうなと。上の写真を見ても思います。
これからもお元気でお過ごし下さい。
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