2019年11月30日土曜日

もう冬 書き忘れた秋の風景

書き込みはすっかりお留守に。
理由は・・パソコンの扱いの基本を知らないままでいると、簡単なことで困ったりするもの。
今どきはAIなどといわれて、ついていけない…いえ、私にとっては、ついていく必要もないか。

愚痴を書きましたが、秋の風情をいくつか
    近所のイチョウ畑です。銀杏をとるために栽培しています。

さざんかも咲いて ~~~
この花は昔からの品種。農家の庭先にはこれの大きな木があったりします。昆虫の羽音が聞こえて、なんだか、のどか。
かくいう私の育った家にも、庭先にこの花がありました。
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   こんな歌、歌ったことありますか?

1番 かきねの かきねの まがりかど
   たきびだ たきびだ おちばたき
                「あたろうか」「あたろうよ」
歌詞、             きたかぜぴいぷう ふいている
覚えていました!               

でも、最近は「焚火はしちゃいけません!」  2番 さざんか さざんか さいたみち
農家でも、庭の木の枝など燃やしていると     たきびだ たきびだ おちばたき
クレームが来たりする              「あたろうか」「あたろうよ」
あの焚火の匂い、赤い炎、素敵なんだけどナア    しもやけ おててが もうかゆい
焼き芋もできない。さみしいな。
防火上許されないというわけか・・・
たしかにそうかもしれないけれど、炎のない電気なら安心というわけではないのは、先ごろの沖縄の首里城火災を見てもわかります。電気ストーブの火災って、案外多い。火がないから安全と思いこんでいる人が多いわけです。火事の原因第一位は、放火とか。
マッチも生産がほとんどなくなったようだし、オール電化で調理すれば,日本に住んでいれば火を見ることなく生活が成り立つわけ。もっともそんな人は世界では一握りでしょう。
 ファラデーはゆらめくろうそくの炎を見つめて「ろうそくの科学」を書きました。そうして科学の世界の広がりを伝えました。そんな世界がなくなってしまいそう。



← 何の写真だかわからないですよね
  真ん中あたりに、けものがいます。
たまたま双眼鏡を持っていて、見ました。
川辺をトトトと歩き回り、何か見つけて食べたり、ぽかぽかとした秋の日差しの中、気持ちよさそうに川原に寝そべったり。残念ながら近くをとるのに適したカメラしか持っていなくて、こんな画像しかありません。あまりにおだやかに安心そのもののような情景に、しばし眺めていました。
ところでこの生き物、なに?やせこけた犬のように見えたのですが、首輪のない犬がそこらをうろつくなんて、あまりないのでは。では、キツネ? でも、ふさふさした毛のキツネの面影はない。もしかして、病気にかかって、毛が抜け落ちたりしている?そんなタヌキをテレビで見たことがあります。
穏やかで気落ちよさそうな生き物の姿に、「元気でいてね」と声をかけたくなりました。 
                    
ミツマタ 
春に咲く花のつぼみがもうあるのですね


11月20日には、まだサフランも咲いていました。 秋咲きクロッカスという風情です。  赤いめしべを集めて黄色い色をだす香辛料、サフランにするとか。とても高価なものとか、当然でしょうね。

道端の野菜売り場で、こんな大根を見つけました。
「下がダメになってしまって、切り取りました。これでもかまわない人はどうぞ」というわけで、安く売っています。
どうしてこうなったか‥‥畑を見ればわかります。大根が何やらまばら。出荷したからではありません。10月の台風による大雨のせいです。畑から水がいつまでもはけず 腐ってしまったのです。農家の方はすぐに柵の間を掘り、なんとか大根を助けようとしていたのですが。
近所の人、今年はホウレンソウがはえなかった、と。自家用ですが、こんなの初めてと。80歳代の農家の人、自家用ですが、ホウレンソウを4回も蒔いたと話していました。
ちゃんと芽だしをして蒔いていたのに、と。こんなことはじめて、と。
  今年の気候は、いつもと違うのではと、みんな感じているようです。
温暖化と言いますが、ひしひしと感じるこの頃です。



2019年11月13日水曜日

災害支援

大水害をもたらした台風19号の襲来から1か月たちました。
はやいものですが、被災者には長い1か月だったことでしょう。

 災害支援
先日玉村町でチャリティーコンサートが開かれました。
えッ、もうチャリティー,と思いますよね。
 でもこれは
  「東日本大震災復興支援チャリティーコンサート」 今回で9回目です。

津波の年、2011年から
毎年開催しています。

コンサートの収益の送り先は、女川町。今まで
531万円を送ったとのこと。
お金は主としてソフト事業に使われ、被災者の心のケア、地域づくり、観光振興などに役立っているとのことです。

現代社会は次々新しいニュースに目を奪われ、
興味関心も移り変わっていきます。
そんな中で、最初から、「10年は続ける」と決めて始めたとのこと。
今では玉村町での恒例行事として定着しているのかもしれません。

客席数914席のホールは満杯のようす。500円の入場料で楽しめ、寄付にもなれるという、参加者にとっても、お得感のある催しなのです。
近郊の市民合唱団4つの発表、プロのソプラノとバリトン歌手の歌(野崎由美さん、猿谷友規さん)、そして前橋東高等学校吹奏楽部の発表。


























前橋東高校吹奏楽部は今59人のメンバーが在籍という校内人気の部活、コンクールでも良い成績をおさめているようです。
曲目も、オーソドックスのものから「日本民謡メドレー」、「日本レコード大賞、栄光の昭和50年代」北の宿から・北酒場・ルビーの指輪・勝手にしやがれといったものまで、お客様を喜ばせるものも(地域の年配者がたくさん来ています)。高校生による着物姿の踊りやら、ドレスをまとってのダンスやら。
高校生のエネルギーを感じ、彼らにもいい経験なのだろうな、とうれしく思います。
 10月の水害の人たちにも、皆の支援が届くよう、これからの生活が成り立っていけるよう、願わずにおれません。

近年、次々と起こる自然災害、多くの人がわがこととして感じ始めているのでは。
一過性ではなく、こうして支援を続ける意味も感じます。
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どうしたら災害を減らせるか、専門家の意見もたくさん出ていることとおもいます。
昔から、「水を収めるものは国を治める」と言われてきているわけです。
それくらい大切なことなのです。強大な科学技術を手に入れ、人はあまりにおごってきているのかもしれせん。

前回紹介した下仁田町の鏑川の青岩公園付近では、たとえば、川岸でこんな様子がありました、というものを紹介します。

青岩公園からも見える川岸の崖、下の方は青岩(みかぼ緑色岩)。草が張り付いてる崖の上の方は、砂岩でしょうか、とにかく全く違う岩石。境目はほぼ水平な断層。これって、下仁田の地質で有名な、くりっぺ現象。下の緑の岩の上に、上の地層が横滑りしてきた部分でしょう。
今まで誰も気づかなかったということは、草などに覆われていたからでしょうか・・・
私たちが野外で観察している自然現象は、こうした自然の営みの中でちらりと顔を見せてくれているものなのだと、感じたものでした。





こちらは公園内、洪水の時川の水がぶつかった崖の部分です。
川岸の崖の(青岩の石)が、崩れて下にたまっています。
後ろの方には、はっきりと滑り台のような部分が見えます。これ、断層でしょう。
今までこんなに見えていたっけな・・いや、そんなことない・・・などと。
普段、よく見ていないわが身を恥じる気分でした。





我が家は利根川のすぐ近く。
川に行くと、重機の音がして、川辺で働く姿が見えました。さっそく、川の整備を始めているようです。下の写真。
*あとから気づいたのですが、この川の整備、もともとの計画ですね。被災地でもないし、そんなにすぐに河川整備を始めるわけない。
11月の町の広報を見たら、利根川改修計画の住民説明会のお知らせがありました。「利根川の河川改修事業をを進めています。この度改修計画を見直しましたので・・・11月26日に実施」と言った説明。今回の水害で、見直しがあったのかな・・




河原には、ヤナギがたくさんはえています。かつては河原の木などはすっかり取り去っていました。水を早く流し去るためです。川は曲がったところはまっすぐにし、まるで排水路。しかし、これは生き物のすみかを奪うことになりました。その反省から、川の生きもの、生物多様性を守る方策も考えられ始めました。人と生き物の共存はどうしたらできるのか。
 河原の木は、あまりに増えすぎると、水の流れに影響します。洪水への備えも必要。
昨年、回覧板で、河原の木を伐採して利用したい人を募集するお知らせがまわってきました。とはいえ、薪にする人はなかなかいないでしょうし、どれだけ利用価値のある木があるものか・・・

今回、木をそれなり整理することになったのか、目印のピンクリボンが付けられ、数か所でブルトーザーが木を取り運んでいました。

川と人と野生の生きものと、知恵を集めねばならないことが、たくさんあります。

2019年11月5日火曜日

大雨 川の水はどこまで上がったか 


やっと秋晴れ。 ひどい天候の10月でした。

ニュースは次々移り変わっていきますが、
水害被災地の方々は、まだこれから大変な日々を過ごされることと思います。
今日のニュースでは、長野の被災者避難所に霜が降りた、と。
  寒さに向かい、暖かくお元気に過ごせるようにと願わずにおれません。
 
 遅くなりましたが、川の増水について、下仁田町のようすを少し報告してみます。
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鏑川にある青岩公園。写真まん中の木(2本)は川の中の岩山に育つ。
増水では木の下半部は水に埋まるが、それでも育ち続けている。
よくまあ、流されないでいるなあ

台風19号、関東には10月12日にやってきました。
その日からもうじき1か月もたつのだと、あらためてびっくりでした。

下仁田町は降水量473㎜。
それって多いの?
すぐにはピンときませんよね・・・すごい大雨です。
ニュースでは、緊張感を持って、「鏑川の増水」を伝えていました。
その後、長野や東北の状況が伝わり始め、伝えられるニュースはそちらに移っていきました。

 たまたま14日に下仁田に行く機会がありました。水は濁っていましたが、水位はだいぶ下がっていました。
10月26日に、子どもたちと青岩公園で川の学習をする予定。
まだ増水、実施できるかな・・・でも、自然の力、水の力を感じ、災害を考え、自然に触れるチャンスでもあります。
  
どこまで増水したかの証拠を探すことにしました。
1階は浸水

左写真、右下に川が見えます。
このお宅では、1階は物置で、すっかり水につかったとのこと。荷物を外に出していました。
「鉄骨で柱をしっかり作ってあったから流されなかった」とおっしゃっていました










前回も紹介した、床上浸水のお宅。
大きな木が家のわきに流れついていました(右は14日の写真)。
玄関の戸は、下の色が変わっていて、水の高さがわかります。


「これは記録として残せる!!」

私のお勧めは、これ。
この電柱、よく見ると、水の達した跡がついています。
電柱の上り下りに使う横棒、一番下の棒の付近を見てください。
色が変わってみえませんか。

 北向き方向(写真の裏方向)を見ると、これを境に、上の方にうっすらと地衣類のようなものがついています。
下にはありません。水に洗われたのでは。

写真奥には川の水が見えています。あの水が、ここまで達した!!






近くの桜の木にひっかかったゴミを見つけた子もいます。発泡スチロールのゴミですから、水の表面に浮いていたものでしょう。


木の上の方にもゴミが・・




写真はみな、公園の駐車場近く、ほとんど同じ高さの場所です。ここまで水が達したことがわかります。
他にも、砂が積もっていたり、木の枝の葉っぱがなくなっていたりと、いろいろ目にしました。

石垣の下からはきれいな水が流れ出ていました。子供たちは喜んで触っていました。
14日には石垣の途中からも水がでていました。こうした、普段と違ったことがあったら、要注意です。



地元の方が、大雨について話してくださいました。
この公園のすぐ近くにお住まいの方です。




手に持っているのは、お酒の入っていた空き瓶。
寸胴型のワンカップの瓶に目盛りを貼ったものです。いっぱいになると100㎜の降水量。
12日にこれを外に出しておいたところ、4回いっぱいになり、さらにまだ降る・・約5回ぶん、500㎜近くの降水量とわかりました。。
危険な雨のようすに避難所に避難していましたが、一日いたわけでもないのに、とても疲れたといいます。
  ワンカップでの雨量計測、以前紹介したことがあります。以下です。
    実践しているのは青岩公園のすぐ近くにお住まいの方です。
https://geoharumi.blogspot.com/2017/10/blog-post_3.html


自動で雨量測定しています
自分で測っていると、こんな雨なら何㎜、と、肌でわかるようになります。
この感覚は自然を見る目を養い、自分の身を守るのにも役立つはずです。
 
 地元の方から、公園近くにある雨量測定所を教えていただきました。ここの測定データは電波で送られるそうです。
 科学機器で測定した値と、自らの手と眼で確かめる値、どちらも意味があり貴重です。

スマホを見ているだけでは、生の、本当の自然の姿はつかめないし、自然と語り合う関係にもなれないのです。




青岩公園は、川の合流点にあります。南牧川と西牧川(こちらを本流として、鏑川とも呼びます)。
2つの川の色が違っていました。
濁った手前が南牧川の水。少しきれいな上半分が西牧川。水はなかなか交じり合わないようで、2色に分かれて流れていました。






子どもたちが帰った後、
支流付近に行きました。すると、ここにも床上浸水のお宅が。
橋に多くの木が引っかかり、小さなダムのように水をせき止め、水位が上がったといます。

畳をあげて乾かし、床下も乾かしていました。





2日ほど前、車運転しながら聞いたラジオにびっくり、というより、気分の悪い思い。

インタビューのアナウンサーが「スーパー堤防が話題になっているのだそうですね」
 スーパー堤防は、高規格堤防と言い、幅広い堤防です。その効用をとくとくと話していました。決壊しない堤防、水が来ても、その上に避難できる、などなど。
 ちょっと待ってください。江戸川などに着手され始めた堤防、これには強力な反対意見、反対運動があります。★つくるためには、多くの人に2年から3年、家の場所から立ち退いていただき、そのあと戻ってきて、家を建てて住む…これって本当にいやですよね。それに出来上がるまでに大洪水が来るかもしれない・・・・。
★膨大なお金がかかる・・・そんなお金誰が出すのですか・・・どこかを削らないと無理でしょう。削ったって無理?★堤防って、隙間が空いたら役立たないのでは・・★計画立てたって、いったい何年かかるかわからない・・・・などなど・・
  それに、前回紹介したように、堤防強化のためなら、安価ですぐできる方法が確立されているというではありませんか。新聞に、長野だったかで、危ない場所に鋼板を打ち込む手立てをしたと、つい先日、書かれてありましたよ。

今回の水害では、中小河川の人にとっては、ダムなんて関係ない、堤防さえ切れなければ・・・・そこで、立派な、丈夫な堤防を、と言い出したとしか思えない。
ダムはもう作れる場所もそんなにないるだろう、そこで、これからもたくさんお金のかかるスーパー堤防、これには高額のお金がかかるから、もうけも多い・・・・・
 いい金ずる・・・・
ダムの次の金儲けは堤防で。
 そんな魂胆が見えてくるような気がする・・・

金儲けのことばかり考えていないで、もっと大切なことにお金を使ってもらいたい。
つくづくそう思った次第です。