今、天文ファンの間で、話題沸騰だそうです
星の名前は ベテルギウス
★今、この星が急に暗くなっているのだとか。
2019年の10月以降の話です。まさにホットな話題。
さっそく空を見上げたものの、普段の明るさがどの程度かわからない・・・1等星だったと思うけれど、という程度の認識なので、どれくらい、暗くなったのか、わからないのです・・・
12月には10月の半分の明るさになり、全天で10位の明るさだった星が21位の明るさになったなどと、ネット上には書かれてありました。(日本で見える星で21位?世界中で21位?…そんなことも知らないけれど、調べるのも面倒で、まあ、いいか・・・)
ところでこの星、もともと明るさの変わる星ではあるのです。でも、今までにないほど暗くなっているとか。いったい何が起こっているのか・・・
この星は膨張したり縮んだりを繰り返していて、それで明るさが変わる星なのだとか。何だか不安定な感じ。縮んだとき明るくなり、膨らんだとき暗くなります。なるほど、”やがて爆発か”も納得。
「もしかしたら、爆発する? 超新星爆破か」と、目が離せないという人たちがいるようです。天文学者は、「爆発するのは明日かもしれないが、何万年もあとかもしれない、それくらいのスケールで考える話」と、冷静のようです。
どうやら爆発する運命にあることだけは、確かのようですが。
さすが宇宙、時間スケールも大きい。
超新星爆発? 星の大爆発です。有名なのが「かに星雲」誕生の時の爆発。その記録は日本や中国の文書に書き残されています。
1054年、藤原定家の記した明月記に「客星が現れ、昼でも輝いていた」といった記述があるとのことで、そんな話、たしか高校の時、授業で聞いた。
そうか、星雲というのは星の爆発した後の残骸なのか、などと思ったわけです。
天文ファンにとっては、いえ、誰にとっても、「もし見られたら、すごい」といった天空の大事件に間違いない話なのです。
右側の4つの星とその中に並ぶ 3つ の星がオリオン座の星。 天高く、南の空に見えるときの姿 |
とはいえ、皆さん、本物の星座をよく見たことあるでしょうか。ベテルギウスがどの星だか、わかるでしょうか。
「バカにしないで」と言われるかもしれませんが、でも、案外知らないかも。私も、あれ、どれだっけ、などと思ったり。
中学校の理科資料集の図を載せてみます。
最近のものを持っていないので、もう20年も前の本の図ですけれど。
12月や1月なら、夜の早い時間に東の空を見れば、オリオン座が地平から昇ってきています。シリウスも輝いています。夜中になれば同じ星が天高くに見えます。太陽と同じように東から昇って西に沈むわけです。子どもたちもこんな経験をすれば、「星の動き」などという理科の話も、すぐに理解できるのでしょう。
以下は、東・南・西の空の、星の動きの図です。
これは星が動く軌跡をなぞったものです。星は矢印方向に動いて見えます。
もう少しわかりやすそうな図が以下です(高校の教科書からとった図)。星の一生をタイプ別に表しています。
これを見ると、星の一生は重さによって決まってくる。重い星(質量が大きい)ほど、最後が派手に大爆発をするような・・・で、ベテルギウスは大きくて重い星のタイプ。
今のところ、脈動変光星というステージにいるとのことで、0等星から1.3等星付近で明るさを変えるとか。(ちなみに、数字が小さいほど明るくて、太陽は―26.7)。
それにしても、よくまあ、こんなことがわかるものですね。そのことにも、感心してしまいます。
幼い頃(小学生)の、こんな記憶があります。
夜、父と外にでたとき、父が「あ~、北斗七星だ」と、空を指さしたのです。
一緒に空を見上げた夜空には、のびのび大きく描かれた北斗七星が輝いていました。星座の勉強はしていたはずですが、実際の夜空を見ておらず、星座の図を見て、なんだかごちゃごちゃしたもののイメージしかなかったわけです。「北斗七星ってこんなに空に大きく描かれているんだ」と、心に残ったのでした。
多分、小学生でも低学年ではない頃のことでしょう、そんなことも知らなかったのと言われそうですが、知らなかったのです。その時の広々した印象がこころよく、こうして今になっても思い出せるのでしょう。
星の動きなど理解するのは難しいけれど、夜空を仰ぎ見てロマンを感じるのは、誰でも味わえることで、どこにいてもできる話。お金もかからないし。
1月も半ばを過ぎた今、夜7時前に、もう、オリオン座は地平を離れて、東の空を飾っています。
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ところで、こんな歌、歌ったことありますか。
今の若者・子供たちは、聞いたことあるのだろうか・・・
冬の夜空を、とても素敵に描いていると思うのです。
「舞い立ち」「さざめく」「北斗の針」 「星座は巡る」
こんな言葉が、星たちに命を与えています。
オリオン座やスバルを探してみたくなりませんか。
冬の星座
1.木枯しとだえて さゆる空より
地上に降りしく 奇(くす)しき光よ
ものみないこえる しじまの中に
きらめき揺れつつ 星座はめぐる
2.ほのぼの明かりて 流るる銀河
オリオン舞い立ち スバルはさざめく
無窮をゆびさす 北斗の針と
きらめき揺れつつ 星座はめぐる
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