2017年8月27日日曜日

庭でも見られます、小さな野生の世界


 雨ばかりだった夏も終盤。
 夏の草たちの元気なこと。雑草との戦いには、毎年のことながら負けています・・

 お盆と、そのあとのパソコンの不調で、すっかりご無沙汰になってしまいました。
 網戸にくっついていたアブラゼミから、ツクツクホウシの声に変わる時期?…うーん、セミの声、聞いてないなあ。いえ、セミは鳴いていたかもしれないのに、まるっきり気づいていない・・・
 心にとめない、というのは、おそろしいものです。虫の声に耳をかた向けることもないわが身に、あらためて気づいたところです。
  でも、ツクツクホウシは特徴ある声なので、気づかないはずがないなあ。
セミの抜け殻調査の話を聞くこともあるのに 最近のセミ事情どうなっているのかもわからない。。。。

今どきの子供はカブトムシよりクワガタを好むという話、「お孫さんもその通り」と返信していただきました。そうなんだ・・・・

 というわけで、身近にいるはずの生き物について、もう一度、すこし報告を。


目の前の庭でも、野生の世界が垣間見られます。

 カマキリがトンボを捕まえていました。
そこらの草むらにもいる昆虫たちは、子供たちにとって、目に触れることの多い自然なのでは。アフリカの草原に行かなくても、あれこれ味わえる、大切な自然。
 クモが網にかかった虫を、あっという間に糸の束でぐるぐる巻きにした光景などもあったなあ

「いつでもどこでも 自然観察」・・・
これは小学校の先生をしながら、自然観察について熱心に報告している人の言葉。この題名の本も書いています。


 朝、ふと見上げた空にも、通勤途中の生け垣にも、どこにでも。奇麗な花、小さな昆虫は、そんな時の定番の登場メンバーでしょう。
 毎日忙しく働いていると、なかなかまわりのことに目がいかないもの。肩に力が入って、カリカリして。
そんな時、難しいことは言わず、お金もかけずに、誰でも自分なりに、心をゆったりできるかもしれません。

 戦場で書かれた手記に、砲弾の飛び交う中、ふっと目の前の地面に咲く小さな花を見つけて書いた文の紹介を読んだことがありました。地面に咲く小さな花は、こんな小さなものだけれど、誰が見てくれるわけでもないだろうに、花弁はきちんとそろい、めしべやおしべの細部に至るまで手抜きすることなく作られている・・・世界はそれぞれこんなに美しいのに、それさえ知らずに今自分は命を終えようとしている…ずいぶん昔に読んだものなのでよく覚えてはいないのですが、生きとし生けるものの命の価値を感じたであろうこの人、戦場で亡くなったこの方の思いが、心に残っていました。


 10年以上も前だったと思いますが、ビワの実るころ、庭のビワの木にアオダイショウがいて、なんと、ヒヨドリをぐるぐる巻きに。びっくり!!
ちょっとグロテスクだなと思いながら、でも写真を載せようと思ったら、アルバムが見当たらない・・整理整頓の悪さの証拠のようで、わが身を恥じてしまう・・・

 そこでみなかみ町の山すその沢沿いで見たものですが、アオダイショウがヤマカガシを捕まえている写真を。長い時間かけて飲み込んでいました。
これも、あまり見たいものとはいえないですけど。
 ヘビはどうも好きにはなれませんが、知人の庭先でカエルを飲み込んでいたときなど、あまり動かずに長い時間いましたね。

やっぱり昆虫くらいが見ていてもショックが少ないでしょうか。
でも、生き物と知り合いになって、一緒に生きていくことを学ぶには、こういった出会いも必要かも。
 



 空前の猫ブームとか。動物写真家の岩合さんの猫のTV番組なども、なんだかたのしい。
子供のころ、猫は、ネズミ退治に一役買う住人でした。もともとは、いやされるペットというより、ネズミ退治の住人だったわけ。
 養蚕農家の作りのわが家では、天井裏にはネズミもいました。猫はそのネズミを捕まえると、ご丁寧に,口にくわえて見せにくる。そして、じゃらして(人間から見たら、いたぶっているかのようにも見えてしまいますが)から食べるのです。なんとも・・

 今いる猫、家の中と外と、出たり入ったりする生活。最近は、猫は家の中で飼うようにと言われますが、到底そんなことする気になれないわけです。自由気ままに外を歩き、時折、獲物をくわえてきます。
 ハツカネズミなどはもちろんですが、普段ほとんど目にすることのないモグラを何度も捕まえてきています。どうやって捕まえるのか?あまり食べないようなのですが・・狩猟本能なのでしょうね。
モグラの前足をよく眺めてしまいました。実に頑丈で、穴掘りのために特化しているなあと思えます。








 他にもいろいろ捕まえてきたものです。写真はヒヨドリですが、スズメはもちろん、カラスまで捕まえてきたことがあります。
 元ノラ猫で、子猫のころ、追い払っても追い払っても台所に入り込んできて、ついに我が家の住人になった猫ですから、なおのことなのでしょうか。



これはジネズミ。ネズミではなくモグラの仲間です。
下半身が食べられていて、ちょっとどうかと思う写真ですが・・
 ネズミが次々しっぽを加えて列を作っているのを見たことがある、という人がいました.
これ、ジネズミのはず。外国の生き物で、キャラバン行動というのをテレビの番組で見たことはありましたが、身近に同じようなことをするいきものがいるのかと、びっくり。見てみたい!

 猫が庭で盛んにパンチしているので見たら、小さなヘビにちょっかいを出している。そういえばこの猫、ヒモが大好きで、ひもをゆらゆらさせると、10歳を超えた年齢になっていても、飛びついて遊びます。

カマキリの捕食の様子から始まったもので、つい、少々気持ち悪い写真になってしまったこと、ご容赦を。

気にも留めずにいると、いつの間にか身の回りの生物の様子も変わっていたりします。たくさんいたはずのものが見えなくなっていたり・・・どうぞ皆さん、身の回りの自然へ、目を向けてみてください。思いがけないことに気づくこともあります。
気づかぬうちに、消えていった生き物もたくさんいるわけですし、まわり中、外国からやってきた生き物に占領されていたりすることもある昨今です。
実に知識量が豊富な感じの小学生などをテレビで見ることがありますが、話しているのを聞くと、案外実物を見ていないことを感じたりします。
ウェブ情報ばかりでなく、自分の目で見て知ることは、決定的に重要です。
そこらの道端・草原と道草って、案外大切なのかも、などと思っているこの頃です。









2017年8月9日水曜日

虫たち元気、真夏の里山



暑さで元気な虫たちです

真夏の暑さと湿気が身にこたえるこのごろ
年相応に体力も落ちてきて、とにかく、何とかやり過ごそうと・・

ですが、真夏の虫たちは元気いっぱい。
 昔から子供たちは夏は虫取りで元気いっぱい・・と思ったら、違う・・・?
学習帳の表紙の昆虫が姿を消したといって話題になったり、カブトムシは買うものになったり、最近の子供の様子がわからない・・・
 でも、林のまわりで虫がいっぱいだったので、報告を

ホタルが3種類見られます 

みなかみ町の里山で、民家のあるような場所に集まって地域の観察をしています。夏はススキやクズが繁茂して、なかなか近づきがたい場所も多いですね。
 ここでは今、道脇の草むらに、蛍が光っています。水のある沢からは少し離れ、こんな所にホタル?と言われそう。それに、8月にホタル?とも。
このホタル、クロマドボタルといって、水とは関係なく陸に住むホタルです。

クロマドボタル こんな幼虫のしっぽの部分が光ります。
            写真 竹村さん
暗闇の中のクロマドボタル幼虫  写真 竹村さん

下仁田町には「ホタル山公園」という場所があって、蛍が光ります。くりっぺ(根無し山)といわれる珍しい地質現象の場所で、何度も行ったことがありますが、「沢からははるかに高い場所に、ホタル?」と思ったものです。のちに、陸生ホタルというのを知り、クロマドボタルという種類と知りました。
 
光っているのは、幼虫・・クロマドボタル
 写真のような虫が光っています。光るのはしっぽの部分のようです。
捕まえて写真を撮ろうと、暗くなってあちこちで光りだしたころ、二人して草むらに手を入れるのですが・・・なかなか捕まえられない。きっと、ポロっと落ちるのでしょうね。
彼らは生き残りをかけているわけですから、簡単に捕まるわけにはいかない。
実物を見てしまうと、なんだか興覚めの姿かも。でも、ヘイケボタルの幼虫が光るのを見たことがありますが、結構グロテスクな姿かと。


結構早く動きます  シャクトリムシのように

 このホタル、成虫は甲虫で、光らないそうです。幼虫は草むらにでカタツムリなどを食べているとか。光る時期は気温によるらしく、9月にも光っていたし、長い期間光ります。ネットで見ると、いろいろな時期が書かれてあります。
 いつも話題のゲンジボタルは6月~7月頃わずかの期間光るだけ。ヘイケボタルはもう少し長い期間光りますね。8月初めにも、ほんのんちょっとですが、ヘイケボタルが光っていました。
 子供のころ、玉村町でも田んぼでホタルが光っていました。ホタルの記憶のある人、ある年齢層以上では多いのではないでしょうか。捕まえて、蚊帳に入れたりしたものです。農薬の使用、水路のコンクリート化で、まったくいなくなりましたが。

 ところでこの場所、上記の3種類のホタルが見られます。7月はじめ、山里の斜面の沢沿いにゲンジが飛び、その下の田んぼにヘイケが舞い、道端にはクロマド。なんだか楽しいですね。今年は7月の出現数は少なかったのですが、毎年、見え方は違うものです。
 こんなホタル、ちょっと宿から外へ出れば見られたのですが、そんなことも気づかないもので、たまたま来た人が、「ホタルが飛んでた」といって、「えっー、嘘だろう・・」などといいながら探してみた、という次第。いろいろな人が参加して、一緒に何かをやると、新しいことが見えてくるものです。クロマドボタルも、案外あちこちで見られるかも。
  暑さに負けそうですが、身近な虫に、ちょっと目をとめてみませんか。
  女の子はあまり虫と付き合わないものだったので、あまり虫のこと知りませんが、でも、楽しいですよ。



その他、元気な虫たちを。
 草むらにはえる柳の大木には、たくさんの虫が集まります。たくさんあいた穴にから流れ出す樹液が魅力のようです。
ここにはオオムラサキ、コムラサキ、その他いろいろやってきます。さながらレストラン  写真 竹村さん
木にとりついていたカミキリムシの脱出の後の穴から流れる樹液が目当てと聞いたのですが、そうなんですか。私はそんなこととも知りませんでした。
  
アオカナブンと、頭を突っ込んでいるのは はて・・
 カブトムシでした。
子供が好きなカブトムシ、と思っていたら、最近観察会に参加した方の言うには、カブトムシでなく、クワガタのほうを喜んでいたとか。
ほんとう?・・・意外・・

クワガタもいましたし、カミキリムシの仲間らしいのやら、もちろんハチも。
中年のおじさんたちが子供時代に戻って喜んでいました。
昔は虫を取ったのでしょうが、今はカメラをかかえて撮影の世界でした。



夏はヤマユリの季節。
目立つ花の少ない中で、豪華さと濃厚な香りで、目をひきます。
人がとったり、イノシシが球根を食べたりと、少なくなってきているのかもしれません。



スミナガシというすてきな名前の蝶は、糞にとりついています。蜜ではなく糞などにやってくるチョウも、多いようです。
                         
ヒヨドリバナの下にぶら下がるチョウは
ゴイシシジミだそうです。笹につくアブラムシを
食べるという、肉食性の蝶。笹ヤブでよく見たなあ
スミナガシ




右は センチコガネ 。
これは糞をすると、すぐにやってくるそうです。
とってもきれいに輝く虫。でも、いつも糞に潜り込んで、処理をしてくれます。
ありがとう
アオバセセリ と教わりました。
汗の臭いにつられてきたのかな。

夏はとにかく、虫が元気。
昆虫少年健在はうれしいです。

でもじつは、アブやブヨや、それから、
ヒルも元気。群馬県では,みなかみ付近と下仁田にヒルがいるとか、鹿の蹄に入って、あちこちに広がっているそうで、困っています。いつの間にかとりついて血が流れだすのは、何ともありがたくない話です。
いいことも、ありがたいこともあるけれど、それが自然、うまく付き合う知恵を持ちましょうね。

 
 

ススキにはこんなものも見られます。

クモが作ったもの。この中に卵を産んでいると思います。カバキコマチグモといい、母親はこの中に卵を産み、かえった子供は母親を食べて成長する、と。昔、これをほどいてみたら、中からコグモがわっと出てきたことがありました。でも、かまれるととても痛い毒グモといいますから、まねしないで。


ところで、もうちょっとスリムな形のものや、ちゃんと巻いてないものなどがあったりします。あるとき、図鑑を見ていて、他にもススキ、ヨシなどを巻くクモがいあるのを知りました。巻くのも、休憩やその他いろいろな目的もあるようです。
ヤマトコマチグモ、ハマキフクログモ といったクモ達です。

身近なところで見かけるかもしれません。ちょっと子供の気分で、周りを見回してみませんか。

そうそう、書き忘れていました。オニヤンマの産卵を見ました。それも2か所で。
水しぶきをあげて、飛び込むかと思えばさっと飛び上がる・・これを繰り返していました。力強くて、これぞオニヤンマ。しばしばみかけるオニヤンマだったのですが、産卵はあまり見ていなかったなあ。外に出ると、いろいろなものに出会えますよ。


2017年7月30日日曜日

大きな石も運ぶんだね 川の流れ

    川の水の大きな力

豪雨にさらされ、大きな水害のニュース映像が届きました。

濁流いっぱいの川を見たことありますか。 
もしご覧になったとしたら、そこは大きな川?もともとは小川のような川?

 私の家は、すぐ近くが利根川。「水害、心配かな・・」と言ったら、「利根川じゃなくて、中小河川が心配なんだよ」と言われました。たしかにそうですね。豪雨であふれ、決壊するのは、普段は小さな小川のような流れの川、だったりですから。利根川は、むしろ洪水対策の進んでいる川になるのでしょう。
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 下仁田町は鏑川という川に沿った町です。
川にある青岩公園は、西牧川(鏑川)と南牧川の合流地点。地質の全く異なる地域を流れてくる2つの川は、違った種類の石を運んできます。そこで、多くの種類の石が転がっていることになり、川原の石の観察会がしばしば開かれます。
場所は下仁田駅のすぐ近くです。

(ついでに書けば、この付近には大きな断層の中央構造線が通っています。断層は岩石がグズグズに壊され、周りから見れば柔らかくなっているわけで、それも、ここに川が流れていることに関係しているのでしょう)

青岩公園  かつては富岡市の小学生の遠足の
定番の場所だったそうです。青緑のこの岩は「青岩」と呼ばれています。

 
川原の石の種類の学習ばかりでなく、ちょっと違った視点でこの場所を見てみましょう。

上の青岩公園の写真で、木の下にある大きな石の拡大です。
川底からずいぶん上の方にあります。誰が運び上げた?

 川の中には青緑色の岩が露出しています。青岩と呼びます。
 左写真にある丸っこい大きな石、青岩の上に乗っています。でも2007年(平成19年)より前にはこの大きな石は、ここにはなかったのでは・・
  突然現れた・・・!!

 運んだのは・・と聞くと
「洪水!!」と答えが返ってきます。でも、頭の中では知っていても、実際に目の前にみると、実感がこもります。
他にも岩塊が転がっています。
洪水の時、水が青岩の上に運び上げた石を、いくつか紹介します。

細長い棒のような石が引っかかっています。
これ、岩石の柱状節理、です。
左写真のものを横から見ると、こんな感じ
これ、確実に2007年より前には、ここになかった




これも結構大きな石です。

もちろん、川原にも巨石がゴロゴロ












岩の位置を右写真に見えているものを、黄色矢印で示しました。

黄色の中は人です。














         
   次はこの川の2016年8月30日の大雨の後の写真です。この時、上の写真の石ころは、水面のずっと上に見えていますから、もっと水の多い洪水があったこともわかります。

上流側を見ると、こんな光景です。


これらの写真は
川にかかる橋から撮りました。

膨れ上がった濁流は大きな力を持っているはずで洪水の時は、石がぶつかるゴロゴロという音も聞こえたそうです。
この橋から写真を撮りました。
濁流は流れていますが、橋げたの下には
ずいぶん余裕があります。ですが、この橋がもう少しで水没しそうなこともあったそうです。その時は
この近くで浸水被害もありました。
いつもの川のようす


左は普段の川の様子です。
穏やかなものです。

 2007年の豪雨災害では、上流の南牧村が土砂崩れなど大きな被害を被り、ニュース映像にもなっていました。
 下仁田でも、この公園の上にある駐車場は水をかぶり、車が流されたとか。その折、この場所の橋は水をかぶりませんでしたが、そのわきにあった縫製会社は浸水し、反物が水をかぶってしまったといいます。今その場所の建物は取り壊されています。
ここの橋は水をかぶりませんでしたが、他の橋では、水没した橋もあったということです。
 青岩公園の近くには、下仁田の小学校中学校があります。子供たちは、ぜひこんな場所に来て、自然の力を学んでほしいものです。

 一方、昔ここには、こんなに砂利はなかった、という声もききました。
もっと水が深く、きれいだったとも。

  青岩公園入口付近に見られる小石の川原。
 小石が昔よりたくさんたまるようです。

右写真には草のはえた部分が見られますが、かつてはそんな部分はなかったと。
川の流れの様子も変わっていくようです。
 このすぐ下流で、用水の取水口ができてから、砂利が多くたまるようになったような気がする、という人もいました。 削ったり、運んだり、堆積させたり、「流れ」というのは、実に複雑なものです。ちょっとしたことが大きな影響を与えるのですから。

 最近は、防災教育というのが言われ、NHKの学校教育番組には、[学ぼうBOSAI]というものまであります。
川の石という、こんな身近なもので、防災の知識や科学的な感覚を磨くことができます。

 かつては、人は自然の大きな力を感じて畏れ神に祈ったわけですが、今、大きな力を持った人間は、自然をねじ伏せるだけでなく、自然の声に耳を傾ける姿勢を身につける必要が、以前にも増して必要なのかも。傲慢になりますから。
・・・・・・・・・・・・・・・
 子供の頃、台風の後の利根川の増水した様を、見に行ったものです。怖いもの見たさですね。最近ニュースで「大雨の時、川の様子を見に行ったり、田んぼの様子を見に行ったりしないでください。危険です」などとしばしば言っています。その通りでしょう。でも、子供が利根川を見に行ったのは、台風が通りすぎて、青空が見えてきてからでしたから、見に行ってもOKだったかな・・。
 当時は戦時中の木の乱伐で、森の木の水を貯える働きが弱まり、洪水が起きやすくなっていたといいます。大変な「大水」という感じは、子供だったからだけではないのでしょう。
 今は「線状降水帯」などという言葉も出てきて、雨の降り方が苛烈になっているように思えます。自然を侮ってはいけないと、心底思います。
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 ~~~ ちょっとおまけの解説 ~~~~~
流水が物を運ぶ力は、流速のおよそ6乗に比例するということなので、流速が2倍になると運搬力は2×2×2×2×2×264倍、
流速が3倍になると3×3×3×3×3×3729倍!
さらに水が泥を含めば浮力が増して、ますます軽々と石を運べるというわけです。
石流のようになれば、それこそ、軽々でしょう。

 数字だけで見ていても、実際の大きさ・重さが感覚的にわからないのが、残念。
でも、6乗というのはびっくりです。1kgのものを運んできた水が、流れのスピードが3倍になると、729㎏のものを運べるということ? でも物の大きさ・形でも違ってきますよね。水の量はたっぷりとして,丸いのと平べったいのは、水の抵抗も違うでしょう。浮力も働くから、大きさ(体積)との関連も考慮せねば、・・・とか考え始めたら、えーい、面倒くさい・・誰かに教わった方がいい・・などと、すっかりナマケモノになりました。
    鏑川のあの大きな石を運んだ流れは、どんな流れだったのかな?
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発掘現場

 八ッ場ダム工事に伴う発掘現場の見学をさせていただきました。ちょっと前の、7月初めのことでしたが。
 大変ていねいな説明をしていただきましたが、まだ調査結果発表前ということで、内容や写真は、あまりお伝えできません。林地区の発掘現場で、天明噴火の時に埋まった畑あとで、畦が残っていました。中世の掘っ立て柱跡もありました。災害の後、すぐに復旧に取り組んだ場所と、そうでない場所といった違いなども、現場で説明していただきました。
中棚Ⅱ遺跡

実はこの地域は縄文時代の遺跡がとても多く、平成2年、3年の長野原町の遺跡分布調査で、180数か所もの遺跡記録が書かれたうち、半数は縄文、半数は平安といった感じだったとか。この縄文遺跡数はとても多いといえ、大規模集落がいくつもあったのだそうです。ここも掘り進めれば、きっと縄文遺跡も出てくるのでしょう。







 
 


 
 ところで、この見学、群馬県の機関に問い合わせて実現したのですが、実は別の場所をお願いしていたと聞きました。県からはOKが出ていたのですが、工事担当の国交省がダメ、と。住民がすでに全戸立ち退いていて、立ち入り禁止区域になっており、工事中で車両も動くから、と。再度問い合わせても、ダメと。
 これだけ聞けば、「危ないから」と理屈にあう話なのですが、でも、今、ダム工事見学を大々的に売り出していて、現場まぢかに立ち入る場合もあるような。先日は、NHKの探検バクモンでも、大々的にダム工事を賛美して放送してましたし。それと比べると・・・・よっぽど、発掘現場は見せてくないんだろう、関心を持ってほしくないのだろうと、思わずにはいられません。こうした文化遺産は、多くの人に見てもらうべきものなのでは。
 すべて破壊されて、以後、決して見ることのできない発掘現場。
発掘では、たいてい、見学会が企画され、新聞等で宣伝され、多くの人が見に行くもののような気がするのですが。我が家の近くでも、そういう企画は行われていました。
 多くの場所で、今は天明の噴火の遺跡から下に掘り進んでいて、縄文遺跡などが出ているのでは・・・ここは多くの縄文遺跡もある場所なのですがね。

 
 
 ところで、群馬県埋蔵文化財調査事業団のHPによれば、6月の発掘記録は、この八ッ場ダム関連が圧倒的に多いです。いかに大規模におこなわれているか、と思えてしまします。
 以下に、発掘最新情報を転載します。石畑岩陰石は、以前のブログで、貴重な遺跡なのにまだ取り組まれていないようだが、いったい発掘が間にあうのだろうかと書いた遺跡。始まったということですが、工事現場の駐車場の発掘とのこと。天明の畑跡などが出てきたといったものだそうです。核心部は、まだまだこれからでしょう。
下のリストでは石畑Ⅰ岩陰遺跡から下は、すべて八ッ場ダム関連です。


埋蔵文化財調査団のHPは以下です
http://www.gunmaibun.org/remain/iseki/hakkutu-iseki_list.html


2017年7月25日火曜日

尾瀬を訪ねました

暑さの日は山へ  空気さわやか

尾瀬ヶ原に行ってきました。月並みな写真ですが ちょっと紹介。
至仏山が間近に。 蛇紋岩の山で、独特の植物が育ちます。
登山道が踏みつけで荒れ、対策に苦慮しています。


7月22日、晴れてさわやかな日でした。暑いくらい。
周囲の山々もクッキリと。

夏の午後は定番の夕立。雨の前に、まさに滑り込みセーフで車に乗り込みました。運がよかった。

燧ケ岳 池塘に映る姿も見えました。
たまにはきれいな自然の中に出かけると、日々を心穏やかに過ごせると思いませんか。

黄色のニッコウキスゲ目当ての方も多いのでしょうが・・ですが、写真で見るように、目に入らないほど、わずか。周年変化で咲かなかったか、はたまた、シカの食害か。とはいえ、美しい自然が広がります。
。。。。。。。。

「優れた自然」という言葉があります。人が手をつけずに守るべき自然、そう、尾瀬に代表される自然。

 「夏が来れば思い出す
  はるかな尾瀬 遠い空
  ・・・」
 
ニッコウキスゲ
 幼いころ”夏の思い出”というこの歌を覚えて以来、尾瀬はあこがれの場所になりました。でもそれは「はるかな」場所でした。
 高校生の時、学校主催で、夏休みに希望者を尾瀬に連れて行くという話を聞き、夢かと喜びました。まだ、親が子供を連れてあちこち連れていくなんていうことなんて、ほとんどない時代でした。
トキソウ 小さなラン

 

 ニッコウキスゲ満開の時、それは本当に素晴らしい経験でした。
サワラン これも小さなラン
アサヒランともいい、  
高校生の時、この名前で教わった
 大清水から尾瀬沼への道、周囲の針葉樹から垂れ下がるサルオガセの姿も珍しく、たどり着いた湿原の美しさは、尾瀬沼のある大江湿原も、さらに尾瀬ヶ原も、こういうのを「優れた自然」というのだと誰もが認めるレベルのもの。さらに尾瀬の調査に参加している先生などから、そこに育つ植物について、また湿原の作り、でき方について、科学の目で見ることを教わったのです。

 生物の先生が「実物を見なければいけない」と主張され、実現した企画だったと聞きました。前年に赴任された先生で、この年が第1回目の見学会だったと、後で知りました。大型バス何台かで行ったと思います。

ワタスゲ
サギスゲというのもあるんだよというと、へえーと。
ちっとも気づかなかった、と、皆さん喜んでいました。
サギスゲ
 尾瀬は日本の自然保護運動発祥の地ともいわれます。
当時も尾瀬はその保護が問題になっていました。そのころの尾瀬では、踏みつけで傷んでしまった湿原を回復できないかと、スゲを植えている場所もあり、木道からそんな場所も眺めました。尾瀬沼では、走らせていた船を、油が流れたりすることなどから廃止したという話を聞きました。ここよりもっと美しかったというアヤメ平が、踏みつけで今では行っても仕方がないような場所となってしまったというのにびっくり。尾瀬入り口の大清水では、道路建設工事で木がずいぶん切られてしまったと聞きました。
ハッチョウトンボ
10円玉くらいの小さなトンボ
アブと間違いそう!しかも、気づかない。
群馬で見られる場所はわずか

ナガバノモウセンゴケ 
尾瀬と北海道サロベツ原野にしか自生しません
普通のモウセンゴケの葉は丸いですね。
モウセンゴケの花って、知ってました?
教えたら、一緒に行った人たち、大喜びしてました。
スーッと長く伸びた茎の先に咲くと、
モウセンゴケとはわからないのです













               大江湿原には長蔵小屋を開いた平野家のお墓があります。
こんなところにお墓があるなあなんて見ていたら、ヤナギランのお墓に眠る長蔵さんのことなども聞かせてもらいました。
ヒツジグサ
11時ころには咲いていたかな

 一緒に行った人で、おばあちゃんが長蔵小屋の奥さん、平野靖子さんと女学校が一緒だったという人がいて、お土産を持たせられていました。一人で届けるのは嫌だからついてきてと言われて、一緒に靖子さんのところに行きました。「雪があんなところまで積もるんですよ」などと話されたのが記憶にあります。お土産までもらっちゃいました。水芭蕉のデザインの針刺し。
 長蔵小屋では、先生方と小屋の方々とが挨拶しているのに出会いました。小屋の主人らしい人が、ちょっと後ろに立っている人を紹介していました。今思えば多分それが平野長英さんと息子の長靖さん。それから2年もたたない冬の日、平野長靖さんは、尾瀬への車道建設反対運動の中で亡くなりました。無理を重ねての過労の中での遭難死でした。
キンコウカとヒツジグサ

 今では誰もが認めるようになった「優れた自然」の尾瀬。手つかずの自然として残すべき財産として認められた尾瀬。でもそれがみんなの合意となるまでに、なんと多くの努力と犠牲のあったことか。
 尾瀬への車道建設に反対するということは、地元への裏切りと取られたことでしょう。もっと前、電源開発に尾瀬を利用しようというときは、反対すれば、「コケと人とどっちが大切か」などと言われたわけです。

 尾瀬の美しい自然を見ながら、長蔵小屋の人達を思い浮かべます。戦中、栄養失調で亡くなった子もいたそうです。小屋を継ぐつもりだった弟が大学時代に事故死し、長蔵小屋を継ぐことになった長靖さんは、北海道で新聞記者をしていて、小屋を継ぐことには大きな葛藤があったといいます。
 こうして、懸命に生きてきた何人もの方々を思わずにはいられません。こんなにも大きな犠牲をはらわなければならなかったなんて・・・
ミズチドリ

 生徒を尾瀬に連れ出してくださった先生は、その後、尾瀬の調査に出かけた折、道路から車が転落、命は助かったものの、その後、心のバランスを崩され、利根川に入水してしまったと聞きました。

 朝早く長蔵小屋をそっと抜け出して行った霧の大江湿原、そこではしっとりとぬれたニッコウキスゲが、今、花を開こうとしていました。
優れた自然は一瞬のうちに自然の価値を伝えてくれます。10代のころ、この自然に出会ったことを、幸せに思います。
ワタスゲとニッコウキスゲ


         
よく見ると、小さな花々があちこちで咲いています。ツルコケモモ、タテヤマリンドウ、スゲの仲間・・・食虫植物のタヌキモの仲間も見られます。
 子供は動くものが大好き。
イモリもたくさん泳いでいて、大喜び。 
 木道でちょこっと説明をすると、通りがかりの人もこちらに顔を向けてくれます。
ちょっとしたことでも、新しく知るって、うれしいものです。

ヒオウギアヤメ



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伊勢崎市の赤堀町に、ハスの花を育てたところがあると聞きました。ちょっと立ち寄ってみました。聞きましたら、5年ほど前からの公開のようです。ちょっと聞いた話では、もともとあったわけではなくて、新たにハスを植えて育てたようです。
左が林で小高い場所・戦国時代のお城の跡です

小高い場所にこんもりと森があり、その下が堀のようになっていました。そこにハスが咲いている。

戦国時代のお城・天幕(てんばく)城址とありました。ということは、ここはお城の堀?
近くに大き目の古墳もあり、それも堀があったようです。うーん、どういう関係かな?  








 手入れが大変だろうなあ、とか、蚊が発生することないのかな、とか、とにかく余分な雑念がうかんでくる・・・素直に楽しめばいいのに・・・ふと見ると、水の中を小魚がすいーっと泳いでいた・・・これなら蚊は大丈夫かな。考えてみたら、田んぼと同じだよね。
地元の方らしい人、「委託に出しているんだよ。去年はダメだったけど、今年はいいねえ」と言っていました。

すぐ隣には、用水堀があります。
大正用水と書いてあったかな?
この地域でも水を利用するために多くの努力を積み重ねていたのではと思えます。


 今の時期、暑いので、なかなか出ていかないですが、時にはどこかに立ち寄るのもいいかもしれません。
 赤堀は昔から花しょうぶが有名。女堀という、もとは水路のためだった所に植えています。さらに、すぐ近くには小菊の里という場所があり、秋には小菊がたくさん咲き誇ります。
   皆さん、地域を盛り立てようと頑張っているのではないでしょうか。