田んぼの水をのぞいたら
梅雨の雨が続きます。ニュースを見ていると、日本中あちこちで、例年を超える大量の雨が降っているようで気になります。
群馬県の南の地域では、田植えの時期が遅いのです。冬の間、田でつくった麦を刈りとってからですから。玉村町では、7月になった今ごろやっと、微風に早苗のそよぐ田んぼがひろがります。
そんな場所ではカルガモがのんびりと姿を見せています。
時々道路をよたよた歩いています。車にはねられることも・・・・あの歩きっぷりではねえ・・・・
群馬県の南の地域では、田植えの時期が遅いのです。冬の間、田でつくった麦を刈りとってからですから。玉村町では、7月になった今ごろやっと、微風に早苗のそよぐ田んぼがひろがります。
そんな場所ではカルガモがのんびりと姿を見せています。
時々道路をよたよた歩いています。車にはねられることも・・・・あの歩きっぷりではねえ・・・・
上の2つはカブトエビ 右はひっくり返って泳いでいます。
こちらはホウネンエビ。いつもおなかを上にして,ひっくり返って泳いでいます。
外国では「妖精エビ」とよぶそうです。透き通りそうなからだに、赤や緑の色をまとい、なんだかはかない感じ。
どちらも、田んぼに水が入ると,すぐに卵からかえり、,すぐに大人になり、すぐに卵を産んで死んでしまいます。水のないときは卵ですごしています。
この仲間、砂漠地帯にいるそうで、砂漠にたまに雨が降ると卵からかえり、水たまりが干上がる前に、すぐに大人になって卵を産んで一生を終える・・
1ヶ月から2ヶ月のうちには姿を消してしまいます、よく見ると,脱皮殻もみつかります。じつは外国からやってきた生き物です。
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写真を撮るために田んぼの水をのぞいていると、イヌの散歩中のおばさんが「何みてるのですかあ」と。「生き物を探してます。カブトエビとか」「ああ、それ、いるいる。ひっくり返って泳いでたりしますよねえ」と。
ある時、ちょうど通りかかった自転車の2人の男の子が、「何やってんの?」。
「カブトエビっていう虫探してんの」
「あっ、,いるよ。こっちだよ」自転車をほうり出して、「こっち、こっち。あっ、ここはね、ちっちゃい虫がいるんだ」
水の中には、ゴミみたいな、ミジンコみたいな小さいのがたくさん元気に動いている。
「先生に言って、顕微鏡で見せてもらったら。おもしろいよ」
「うーん、僕まだけんび鏡、使ったことないんだ」「先生に頼んだら大丈夫だよ」「うん」
「こちっはシオカラトンボがいるのがとくちょう。いつもいるんだ」
なるほど、スイーッとシオカラトンボが飛んできた。
「そっちはドブ。きたないからダメ」
「あっ、ゲンちゃんがいる」小さめのゲンゴロウらしい虫が泳いでいった。
「つかまえるときはね、こうやってこっちから網を近づけないと逃げられちゃうんだ」と、
網の使い方も,手まねで解説。
カブトエビの抜け殻がひとつ、プカプカ浮いていました。「ほら、抜け殻があるよ」
「エーッ、はじめた見た!」
「去年のその前はね、あっちの田んぼにいたんだよ」。「だから僕が幼稚園の時」これは弟の方。
「お昼ご飯食べに行かなくちゃだめなんだ。またおしえてあげるよ。じゃ、さよなら!」
まだ、虫大好き少年が、健在のようでした。
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私の住む玉村付近では7月前半の田んぼをのぞき込めば、さまざまな生き物が動いています。
畦を歩けばピョンと小さなバッタが水に飛び込んだり。ツツーつ と 水の上を走るのは?クモが大慌てで水の上を走ります。
今年はもう大量発生の時期を逃したかもしれませんが、来年、もし思い出したら、ちょっと田んぼをのぞいてみませんか。
小さなゲンゴロウのようなのも、あちこちで泳いでいます。その幼虫らしものもいます。
ゲンゴロウといっても、昔、少年だった人が思い浮かべる,4cmとかの大きなゲンゴロウではなく、
(これは今は絶滅危惧種)、ヒメゲンゴロウとかコシマゲンゴロウといった、体長1cm少々といった大きさのゲンゴロウ。見かけの似ているヒメガムシとかいった、ガムシの仲間もいるかもしれません。
もちろん,オタマジャクシもいます。
顕微鏡で見るような生き物も,たくさんいます。田んぼに水が入ってすぐの頃は、小さなゴミのように見えるミジンコ(粉微塵みじん という言葉で使う、ミジンなのでしょうね)が、大量に忙しくツンツン動いています。
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下仁田の虫・・・ホタル山のホタル
私の住む玉村町でも、昔は田んぼでホタルが光っていました。これはヘイケボタル。農薬を使うようになり,用水路がコンクリートの三面張になって、すっかりいなくなりました。特に,初期の農薬は、大きなナマズが田んぼの水路に大量に浮き上がって死んでいるといったような、毒性の強いものでした。
今年、猿ヶ京の田んぼで、今も光っているのを見ました。ヘイケボタルもゲンジボタルも、両方。
下仁田にはホタル山という名前の小さな山があり、公園になっていますが、そのあたりでは、夏にホタルが光ります。田んぼでも川沿いでも,池でもなく、少し高いところにある、山道の付近で・・・・どうしてこんな所に?と思いませんか。
光は弱めで、道端の草むらなどで静かに光るのですけど・・・これ、クロマドボタルといって、陸に住む陸生ホタルで、幼虫が光ります。よくさがすと、ちょっとテントウムシの幼虫みたいな虫(ちょっと違うかなあ)が光っています。
下仁田自然学校で開催した子どもキャンプでも、このホタルに出会ったりすることがありました。
ゲンジボタルやヘイケボタルは光る時期が短いので,時期を逃すとみられませんが、クロマドボタルは,長い期間、光ります。秋になっても光るので,秋蛍と呼ばれたりするとか。9月でも光っていると思います。10月にもとか、夜の気温16℃以上ある時とか,いろいろ書いている人もいました。
皆さんも探してみませんか。
ちなみに、猿ヶ京ではクロマドボタルも光っていました。
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川原の石の観察
下仁田では、川原の石の観察がしばしば行われています。
学校でも観察に来ます。東京の学校から,観察案内の依頼が来たりもします。
観察場所の下仁田青岩公園の川原には、たくさんの種類の石がみつかります。
ほかの川ではどうでしょうか。
ということで、先日、ジオパーク応援団の人たちと、石しらべに行きました。
川原の石は,上流にある岩石が、砕け削られ運ばれてできます。ですから、上流の地層を反映するはず。行った場所3カ所は、それぞれ違った石の組み合わせでした。
ポイント1 : 利根川 中流 (玉村町)
前橋市を流れてくる利根川。
遠方に見えるのは五料橋。
利根川中流域のこの付近は、川原の石がたくさんたまります。
五料橋から下流へ、広い川原をつくりながら、「いよいよ関東平野がはじまる・・・」
と感じさせる姿を見せていきます。
下の石、何種類ありそうですか?
白い石は、きっと、マグマが深い所で固まった石、かこう岩の仲間・閃緑岩などでしょうね。
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ポイント2 : 烏川 最下流 (玉村町)
ほぼ対岸で、神流川が合流しています。
下仁田を流れる鏑川(かぶらがわ)が、もっと上流で流れ込んでいます。
このあとすぐ、利根川に合流します。
調べ方 ーーーーーーーーーーー
半径1mの円の中の石を、大きい順に拾います。
決めた数(100個とか200個とか)拾ったら、種類別に分類します。
縦横に線を引いてそこに名前を書いたブルーシートがつくってあって,そこにのせていきます。
下仁田自然学校作成「 鏑川の石図鑑」参照
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上の写真では、左下にたくさん集まっています。これ、「チャート」をと書かれた場所。
「下仁田で見たような石があるねえ」 これが皆さんの感想でした。
チャートや結晶片岩も数多く見られます。神流川は三波川(さんばがわ)結晶片岩地域を流れてきますからね。
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ポイント3 : 烏川 (高崎市)
高崎市を通って流れてくる川、烏川。高崎での川原の石を調べました。
上信電鉄が烏川を横切り、また,人が歩ける木の橋がかかっている場所です。
運がよければ,車体にいろいろな絵の描かれた、ラッピングされた上信電鉄が川を渡る姿 が見られますよ。
奥の橋が上信電鉄の鉄橋 遠くの高架橋は新幹線
雨が降りそうな中、大慌てで石集め。
とにかく,安山岩が多い!!
すぐ上流で、碓氷川(うすいがわ)が合流しています。
碓氷川は妙義山付近を流れる川ですから、
どうやら、下仁田ジオパークにも関わりの深い川原の石になりそうです。
種類別に石の割合を出して
その結果を下仁田自然史館に展示する予定です。
川原の楽しみ これ、何の足跡?
前日の雨のあとの湿った泥の上に、ぺったりと足跡。
こんな足跡でこのあたりにいるのは、イヌかな・・・でも、イヌの放し飼いは、いないのでは。
いずれにしても、狸やキツネのイヌ科か、イタチ科といったところ。
イタチは小さいし、形も違いそう。
タヌキは生息しています。猫は爪痕が付かないのでは・・などと、知っている人から馬鹿にされそうなことを書いています。要するに、知らないものですから・・・・
昔はイタチもたくさんいましたが、今はほとんど見かけない・・・数年前、姿を見たことがありましたが・・・
最近はハクビシンもいるかも、他にも外来種が何かいたかも・・などと、いろいろ思い浮かんできます。
野ウサギも本当にまれですが、見かけます。本人に出会うのはなかなか難しいですが、丸いウサギのフンなら,たまにみかけますね。
足跡は,写真とはまるっきり違います。。
野外に出ると、さまざまなものに出会います。
皆さんも、外に出て、身近な自然にふれてみませんか
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