日付を見たら9月22日ですので、すこし前のものになりますが、こんな投書がありました。朝日新聞の「声」の欄です。
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以下は毎日新聞の記事です。
◆2017年9月16日 毎日新聞
<阿蘇・立野峡谷>別の柱状節理「破壊予定」 ダム建設でー
<阿蘇・立野峡谷>別の柱状節理「破壊予定」 ダム建設でー
世界ジオパークに指定されている熊本県・阿蘇の立野峡谷の柱状節理(ちゅうじょうせつり)が国の復興工事で破壊された問題で、峡谷内にある別の柱状節理も国が進めるダム建設で数年後にほとんどが削り取られる予定であることが分かった。
破壊された柱状節理は白川の支流、黒川に架かり、熊本地震で崩落した阿蘇大橋の600メートル下流の右岸にあった。この現場の約1キロ下流の白川右岸にも高さ約60メートル、幅約300メートルにわたって溶岩が柱状に縦に割れた柱状節理がある。板状に横に割れた「板状節理」と交互に重なっている。
この場所は国が進める立野ダム(同県南阿蘇村、大津町)の建設予定地で、国土交通省九州地方整備局(九地整)が設置した有識者会議「熊本地震後の立野ダム建設に係る技術委員会」に国が示した資料によると、本体工事に伴い幅約200メートル、高さ約90メートル、厚さ最大約40メートルにわたって削りコンクリートで固める予定になっている。
破壊されたものとダム予定地の柱状節理は立野峡谷内でも特に規模が大きい。
阿蘇ジオパークガイド協会員の中島一美さん(69)は「破壊されるのは非常に残念」と語る。九地整立野ダム工事事務所は「柱状節理の掘削を最小限にするなど十分配慮する」としている。【福岡賢正、中里顕】
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写真がないとイメージがわかないので、写真の載っている市民団体のチラシを以下に載せます。立派な柱状節理が見えます。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
個人の方の言葉も(小口さん)。
阿蘇カルデラ西部の立野峡谷にあり世界ジオパークの見所だった柱状節理が土木工事で破壊された。昔この地域を調査した際に撮った二枚の写真。破壊された溶岩は数万年前のもので、板状節理を持つ新しい溶岩に覆われる。 より古いラフな柱状節理を持つ溶岩もあり、鮎返ノ滝が懸かる。多様な溶岩の展示場。( 写真は1つ省きました)
これらの資料は、八ッ場あしたの会のHPから引用させていただきました。
八ッ場あしたの会 http://yamba-net.org/ トップページの事務局だより欄には、立野ダムについての項目もアップされています。
希少な生き物が見つかったりすると、「開発の邪魔になる」とされてきたものです。
地質についても同じことが起こっている・・・
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浅間山麓はジオパークに認定されてます。よく見れば、浅間山からはずっと東になる八ッ場ダムのある地域も範囲に入っています。長野原町の範囲になります。
”上毛カルタに「耶馬渓しのぐ吾妻峡」と読まれ、群馬でも、もっとも美しい紅葉スポットの1つ。”と、ツイッターで書いている方がいました。
上毛カルタは、群馬県で育った人ならほとんどの方が知っているという、よく知られたものです。
でも、その吾妻峡には今、ダム建設工事が進行中。
国は、「吾妻渓谷の最もいい場所はちゃんと残しています」といいますが、まさに地質・地形の見どころの場所を壊していて、そこがジオパーク登録されるというのも、なんだかブラックユ-モアのよう。
ここは観光としても、JR旧川原湯温泉駅から簡単に歩いていけた距離で、駅のすぐ近くには、温泉もあるという好条件だったのですが、以前のような観光好条件は、もう、望むべくもないでしょう・・・
下仁田ジオパークは、こういった問題には、今のところ縁がないようで、よかったですね。
下仁田ジオパークは、こういった問題には、今のところ縁がないようで、よかったですね。
天然記念物の岩脈もあったのですが、やがて水没地域する予定。もう、立ち入り禁止ですので、見られません。以下は、その天然記念物の案内板の写真。
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現在は、水没予定地域の発掘調査が進行中。膨大な遺跡が発見されています。
天明3年の浅間噴火の時の江戸時代遺跡があり、その下からは、これもたくさんの縄文遺跡が発見されてます。この地域は縄文遺跡のとても多い地域なのです。
でも何が見つかっているのか、まったく報道がない・・・
でも何が見つかっているのか、まったく報道がない・・・
普通なら、新聞報道され、説明・観察会が開かれ、たくさんの人が押し寄せるでしょうに・・・見学を申し入れても、断られました・・・
この遺跡については、以前に紹介しました。
今しか見られない・・・ダム工事? いえ、ダムに沈む遺跡群
この遺跡については、以前に紹介しました。
今しか見られない・・・ダム工事? いえ、ダムに沈む遺跡群
あしたの会のツイッターから引用します。
八ッ場ダム水没予定地の東宮遺跡。現在、群馬県が江戸時代の天明浅間災害遺跡の下に広がる縄文遺跡の調査を進めている。
八ッ場ダム水没予定地の東宮遺跡。現在、群馬県が江戸時代の天明浅間災害遺跡の下に広がる縄文遺跡の調査を進めている。
列石遺構、土器など貴重な歴史遺産が出土しているというが、国交省による立ち入り禁止で遺跡の全貌は不明。
県議会でも、そのことについての質問がされています。
群馬県議会における県の答弁ー東宮遺跡を立ち入り禁止にしているのは、工事車両が走る工事現場で危険だからと国交省が説明している。 現場を知れば、この説明で納得する人はいまい。これまでも住民の居住地を工事車両が走り回ってきた。
「立ち入り禁止は、よほど貴重なものが出ているから」と住民。
頭が痛くなるような話ばかりです。
とにかく、何も見せたくない…見せるのは、ダム工事現場の「技術がすごいでしょう!!」という話ばかりのようです。
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こんな記事が紹介されていました。
ワシントンポスト紙は、米国のジンキ内務長官が過去の大統領が定めた自然公園や国定公園10カ所でその指定範囲を変更することをトランプ大統領に提案したと報じた。これらの場所は、聖地、川、森、砂漠、海などの保護地域。
今回は、指定から外し、石油やガス、鉱山開発、漁業を行う目的がある。
やっぱり、金もうけ の世界が優勢なんでしょうか。
いや、人類はそんなのばかりじゃない、と言いたいです。
今回は、指定から外し、石油やガス、鉱山開発、漁業を行う目的がある。
やっぱり、金もうけ の世界が優勢なんでしょうか。
いや、人類はそんなのばかりじゃない、と言いたいです。
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