雨が降った
ずっと乾ききった大地に
群馬の平野部は とにかくずっと乾き、殺風な砂の地面が見えていました。
このところ急に雨が降って、今日は寒い・・・
先日少し降った時、次の日は暖かく気持よく、
しっとりとぬれた大地は,土までがやわらかく、香りを漂わせていました。
土のかおり、雨のかおり
嗅覚は最も原始的な感覚で、子どものころの思い出にもしみついていたりするとのことです。ふっと湧き上がる懐かしい思い、懐かしいかおり。
宮沢賢治の書いた文に、こんなものを見つけました。雨にぬれたちょうどその日に。
たまたま行った医院の待合室に置いてあった雑誌、「暮らしの手帳」の片隅に。
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砂土(すなつち)が柔らかないい匂(におい)の息をはいています。
いままでやすんでいた虫どもが、ぼんやりといま眼をさまし、
しずかに息をするらしいのです。
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そうか、大地が息を吐いていたんだ!!
土のかおりも、沈丁花のかおりも、漂っています。
急に春の息吹を探したくなりました。
畑の片隅にツクシ |
シランの芽のまわりにはヨモギの柔らかな葉。
柔らかな毛をまとった ヨモギの葉 |
白いお餅と、食紅でほんのりピンクに染めたお餅と、緑のお餅、そう,ひし餅をつくりました。
野良仕事と家事で毎日忙しいのに、母はよくまあ、こんな手のかかることをしてくれたな、と、つくづく思います。
川辺に行けば、柳の枝が、なんだか緑色に煙っていました。
水たまりには、アカガエルの卵があるはず。
写真は2017年の2月末。今年も見に行かなくちゃ。
最近は、2月の末から桜が咲いています。川津桜は華やかな色で人目をひきます。
「春浅い」という雰囲気ではない感じ、あの色はきれいだけれど、ちょっとなあ・・・
サクラはソメイヨシノばかりじゃないと、いろいろな桜が植えられ始めています。それもいいか。
近所に、いつも早くから咲く桜があります。今年は2月何日に咲いていたっけ・・
じつは、まだ木々が葉を落としている頃、幹を見るのもいいな…と、川辺で写真を撮っていて、忘れていました。ゾウさんの足のようなしわのあるエノキ 細かな縦線模ではがれてきたりもするムクノキ、古木になると表面がりんペン状にペラペラはがれ落ちるケヤキ、大きなとげのあるサイカチ(これはめったにない木だけれど)、幹を覆うモジャモジャをたわしに使ったというシュロ・・・
よく見ると結構楽しいものです。いろいろな自然と、友達になれそうな気がしてきます。
エノキ |
ムクノキ |
ケヤキ |
シュロ |
サイカチ |
今日は寒い。まだまだ昼寝のネコのごとく、ポカポカとしたところでぬくぬくしていたい気分です。
ニセアカシア ハチミツを取るアカシアです |
ネコは大好きだけれど、今どきの家は昔の家のようにネコの出入り自由の家ではないし、飼うのは無理と思っていたのですが、それほどのこともなく、過ごしています。
これからは春の紹介が出来る季節です。
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