2014年8月17日日曜日

集めてみました、誕生石の鉱物



下仁田自然史館にある鉱物  誕生石を集めてみました。

    宝石類のことはほとんど知りませんが、
    せっかくなので紹介してみます。図鑑首っ引きで調べてみて、ちょっと、期末試験前日の
    つめこみ勉強のようで、間違いがあったら・・・などと気にしながら書いているところです。
 
   
   誕生石は宝石商の戦略が関わって決められたものでしょうし、、国によっても違いがあります。   いくつかあるものをみて、関係する鉱物を集めてみることにしました。
   ここではカットしたり磨いたりしていない姿でお見せすることになります。帰りぎわにあわてて
撮った写真で、技術のない以上に、なおさらきれいでないのは、お詫びです。

とはいえ、宝石用のカットを施したら宝石になるような品質のものはあまりないとは思いますが・・・・


1月 ガーネット (ザクロ石)                    
ガーネットにも数種類あり、いちばん奥のものが,
しばしば宝石に使われる種類でした。鉄ばんザクロ石・・・・紙やすりによく使われたものでもありますが・・・ どれも宝石になるような美しい色はしていませんけど・・・鉱物学的にはガーネットです。形はけっこうきれいだったりしています。        

          
2月 アメシスト →
     (紫水晶)
わずかな鉄が不純物ではいって紫色の水晶となるそうです
 







3月 アクアマリン  ブラッドストーン ↓                 
透明なのが緑柱石(ベリル・宝石では水色がかったものをアクアマリンとよびます)。地下の浅いところで できます。                       
ブラッドストーン(血石)は碧玉といわれるものの一種。
石英に不純物がたくさん混じったもので、写真の下のものです。
よくわからない写真で、ごめんなさい。
                                4月 ダイヤモンド
                                        
  サンプルはありません。私、4月生まれですが、あまり縁はないですね。ダイヤモンドを身につけて出かけるようなところもないなあ。

                          
         5月 エメラルド  ヒスイ(ジェイド)


緑柱石(ベリルの緑色のものがエメラルド)  
   →
3月のアクアマリンとどこが違うのといわれそう。
地下深く、高圧の所でできるのがエメラルドで 緑はクロムやバナジウムを含むため。アクアマリンと色が違い、価格も違います・・・持っている人に失礼かな。でも、エメラルドは地下深くから地上まで上がってきたのですから、それだけ希少価値があるわけ。
日本では誕生石にヒスイを入れています。うっかり写真に写っていなかった・・・ヒスイ輝石という鉱物で、糸魚川でとれます。世界でも、ミャンマー・メキシコ程度でしかとれないとか・・知らなかったなあ・・でも、違ったことを書いてある本もあったので、どうなのかな?
中国で珍重されるヒスイは角閃石の仲間の緑閃石で軟玉とよばれるものとか。ヒスイ輝石は輝石の仲間で硬玉とよばれます。ヒスイといっても、いろいろありそうです。



  ← 6月 普通は真珠(パール)ですが
  ここでは鉱物ということで、月長石をあげます。アレキサンドライトというのをリストにあげたものもありました。

写真上が月長石(ムーンストーン)。名前のように長石の仲間です。なんともステキな名前です。
月長石を含んだ石材を見かけることがあります。花崗岩を黒くしたような感じで、含まれる鉱物が月の光のような輝きで(?)きらめきます。きっとご覧になったこと、ありますよ。

アレキサンドライトというのは金緑石(クリソベリル)という鉱物の変種で、光によって色が変わるものだそうです。展示のものはもちろん、そんなめずらしく高価なものではなく、「金緑石」ですが、ちょっと参考にごらんになっていただけましたら・・透明で美しものは宝石になるそうです・・ここのは宝石には無理かとは思いますが・・・
       


  7月  ルビー
    コランダムという鉱物の赤がルビー、その他の色が
    サファイアになります。赤とはいっても、透明で美しいものでなければ宝石にはなりませんけれど・・・でも、何だかきっちり整った形をしていて、結晶なんだなあ、という感じがします。
                
        
                →

 






縞8月 ペリドット(かんらん石)  
   サードニックス(紅縞メノウ)↓
       
主要造岩鉱物の仲間、マグマが冷えてできる岩石にたくさん含まれる鉱物ペリドット(かんらん石)。でも、宝石になるようなのはめったにみつかりませんが。 澄んだ薄緑色がステキです。




 メノウも何となく身近な石ですね。左写真の上です。
薄い板に切って、縞模様が見えるようにして、安価に販売されていますが、最近は簡単に色をつけることができるとかで、さまざまなきれいな色は、もしかしたら、もともとの色ではないかもしれません。
                            
    9月 サファイア  

コランダムの赤以外をサファイアとよぶそうです、でも、宝石として思い浮かぶのは美しい青。青っぽいコランダムを集めてみました。透明でないので、宝石には無理かな。↓
コランダムはダイヤモンドに次いで硬い鉱物です。工業的にも重要で、エレクトロニクス分野はじめ、さまざまなものに使われています。そんなにたくさん、どこでとれるの?といわれそうですが、人工的に結晶を作って利用しています。



 

10月 オパール、 トルマリン(電気石)


←
虹色に光るオパールの色は何ともいえない美しさがあります。日本人にとても人気があるようです。
ですが、虹色の見えないオパールが沢山あります。世界遺産になった荒船風穴の周辺の調査に行ったとき、小さなオパールの粒の沢山見られるところがありました。きっと熱水が入り込んで、そのときの作用でできたのでしょう。
左の写真にも、虹色の見えるのと、そうでない、ただの白く見えるのをのせました。
オパールは石英の成分に水が加わったものです。原子の並び方が結晶のようにきちんとしていなくて、結晶構造になっていない・・非晶質といいます。こう言うと難しいですが、ガラスも同じです。

トルマリンは電気石という鉱物ですが・・鉄電気石とかいろいろあって、宝石にはリシア電気石が
使われるなど、さまざま書いてあるのですが・・・黒い鉄電気石でもかまわずに、誕生石コーナーに展示しようかな・・サンプルは沢山あるのですが、写真を撮ってきませんでした。
 「マイナスイオンが健康に・・」などなど、お遊び的な癒やし効果・ヒーリング効果がたくさん書かれてありました。遊びではいいですが、妙な話にだまされて、お金を無駄に使わないようにしましょうね。そうなると、エセ科学になってしまいますので。


11月 トパーズ(黄玉)  黄水晶(シトリン)

写真下がトパーズ、上が黄水晶。 


12月はトルコ石とジルコン
  ジルコンの結晶はあったのですが、
   写真を撮り忘れました。宝石向けの顔つきではありませんが、ちゃんとした結晶の形をしています。
         

   宝石の話は、さまざまな名前がついていたり、最近のパワーストーンブームで、あれこれ健康やら幸運やらの話がついて回ったりで、頭が混乱してきそう・・・もう一度整理しないと、間違いがたくさん入り込みそうです。


今回はなにやらゴタゴタとしてしまいましたが、下仁田ばかりでなく、各地の博物館を訪ねた時など、「人はあれこれいろいろなものを観察しては利用したのだなあ」とか、「きれいなものには夢中になるのだなあ」とか、ちょっと思い浮かべていただけたら・・・感想を持ってみると、並べられたものが、ただならんでいるだけでなく、生き生きと語りかけてくるものです。

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化石の学習  これも自然史館関連の紹介


下仁田では自然史館を会場に、実物を使った実習・・・・というと言葉が硬いですが、実物を手にとってワイワイと楽しむことが行われています。対象が大人だったり、子どもだったり、その他いろいろですが。

町の公民館主催で化石採集会・・・・でも、その日は雨。
解説担当だった下仁田自然学校校長の真野さんは、急きょ、化石を使った学習に切り替えです。ご自身の手持ちの化石をたっぷり準備して、子どもたちは手にとって化石と対面。
     当日の様子は下仁田自然学校運営委員本多さんのブログに掲載されています。   http://geogunma.blogspot.jp/2014/07/2014719.html

下の写真もそのときの化石です。
「砂浜の貝じゃないの?」といわれそう。ですが、千葉の方にいくと、こんな貝殻が、地層の中にびっしりと層になって入っているところがあって、その昔は、この化石を砕いて飼っているニワトリに与えたという話があるほど(ニワトリは卵の殻をつくるために、卵や貝の殻が必要なのです)。これでも、なんと12万年とか昔に生きていた貝なのです。(今でも同じ種類の貝が海にいます。なおさら、海岸で拾った貝に見えるわけです。絶滅したのも数種類ありますが)。
日本列島にまだ人の姿なんてない頃の話です。ですから、ぎっしり集まった貝殻とはいっても、人が食べて捨てたものではありません。














                     写真 本多優二さん

上の写真は、ちいさな化石をていねいに拾い出して並べた様子です。メンバーは小学生。
数人ずつで化石の入った袋を手にし、その中から貝を拾い出すのですが、このグループがもらった袋は、砕けた貝が多く、よーく見ないと完全な形の貝はみつからない・・・ほとんどのグループは大きな化石が入っていたのに・・・拾えるのはピンセットでつまみたくなるようなちいさなものだけ・・・・・
でも、嫌がることもなく、コツコツていねいに探してひろい、きちんと並べていました。えらいね。

なお、貝に小さな丸い穴のあいているのがあるの、おわかりでしょうか。これ、ツメタガイという巻き貝が穴をあけ、中身を溶かして食べてしまった跡です。
  貝が貝を食べる・・・・・・海に行ったとき気づいたら、思い出して見ませんか。

私も、こんな地層をせっせと崩して、「貝殻」を、いえ「化石」を拾ったことがあります。今では保護されている場所も多いと思います。何しろ、たくさんの人が車で乗り付けて大きなスコップでがさがさ崩したら、あっという間に化石はなくなってしまうでしょうから。


2014年8月10日日曜日

自然史館の鉱物 つる植物

夏に元気な つる植物

道端も庭も、林のまわりも、草たちが元気で、エネルギーの塊。もう、負けそう・・・
特にはびこって迷惑なのがツル植物。近所をぐるっとまわっただけで何種類もがみられ、今、花をつけているものも多くあります。

ヤブガラシなどという、恐ろしげな名前の植物があります。どんどん育って覆い尽くし、ヤブまで枯らすという意味とか。見れば優しそうな顔つきをしてますが。

取っても取っても毎年出てくるという、しぶとさはあるようです。  花はかわいいんですけどね・・・ 花を拡大してみると、小さな花は変わっていて、花びらは緑の目立たぬもので、しかもすぐに落ちてしまうようで。色づいて見えているのは花の台座にあたるところで、ピンクからオレンジへだんだん色が変わっていきます。

「名前がかわいそうねえ」と必ずいわれるヘクソカズラ     ガガイモ
たしかに、こんなにきれいな花なのに・・・          やがてできる長い毛を持つ種子はステキ

どれもそこらの迷惑な雑草なのでしょうね。

ナガイモ?トコロ?と、いつも区別点を忘れます。   
トコロには食べられるイモはできません。 










  
 夜にはカラスウリが 純白のレースのような花をつけています。この花、ご存知でしたか?                                真ん中には星の形もみえています。

カラスウリの、バネのようになった巻きひげをよく見ると、真ん中でねじれの方向が逆に・・・
左下の写真です。他の植物でも,キュウリなどでも見られると思いますから、ちょっと目をとめてみませんか。伸びていったつるの先が何かにくっついてしがみつき、それからグルグルよれていくと、こうなります。
  


川原じゅうにはびこっているクズ。花はまだ。        歓迎されない植物ですね。     
                                カナムグラ   触ると痛い!近寄らぬこと
                                                                                            
                                             





         クサボタン

下仁田の道端で咲いていました。


                       

夏の草むらで植物が生き残るには、早く育って光を受けねば。光取り競争。
そこで、戦略を練ったのがつる植物。がっちりした身体を作っていては間に合わないと、ひょろひょろの身体でとにかく早く背を高くして上に登り,光を受ける。そのままでは自力で立てないひょろひょろした身体は、他の植物などにすがり、巻き付いていく・・・ズルイといえばずるいけれど・・・・
自然の中では、絡みついたつる植物はマント群落といって、林・森の中に風や強い光が入って内部が乾燥するのを防ぐ、けっこう大切な役割をになっています。
   
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下仁田自然史館展示の鉱物紹介

自然史館では、皆さんからの寄贈の多種の鉱物標本があります。皆さんに見ていただくよう、配置している最中です。少し紹介してみます。写真がきれいでなかったのは,ご勘弁を。


写真は全部石英の仲間。成分はSiO2。珪素(シリカ)と酸素です。  下に名前を載せます。
水晶
紫水晶
鉄石英
 
もっとよいのは誕生石コーナーに
不純物で色づいた石英
大量の鉄が入っている
水晶
煙水晶
不純物で色が付いている
水晶
黒水晶
草入り水晶
黄水晶、ローズクオーツ(ピンク色の石英)は誕生石コーナーに。

石英はほんのわずかの不純物が含まれたり、放射線の影響などで結晶の原子に乱れがおきたりで色がついたりします。小さな他の鉱物の結晶が入り込んだら草入り水晶になります。




左は玉髄の仲間。

石英の仲間は呼び名がさまざまで,わからなくなりそう
・石英でも、透明できれいな結晶のものを水晶
・非常に小さな結晶が集まったものを玉髄(ぎょくずい、カルセドニー)とよんでいます。

玉髄の中で
  縞模様のあるのがメノウ(アゲート)
           誕生石コーナーに、
  不純物がたくさん入って不透明なのが碧玉       (へきぎょく、ジャスパー)
 鉄石英とか,玉髄ではないのかなあとか、私には今のところ、よくわからない部分も多いのですが・・・・・
・緑玉髄(クリソプレーズ)
・血石(ブラッドストーン) 誕生石コーナーに、
   などと、いろいろ名前が付いているのもあります。

水を含むとオパールになり、、高い温度で結晶になった高温石英や、もっと多い温度などでできて、結晶のつくりがまったく変わり、石英とは違った鉱物になってしまったクリストバル石などもあります(標本もあります)。
              まさに「石英七変化」 

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パワーストーンやら何やらと、石を身につけるのが流行してあれこれ販売されたりします。
宝石用のカットしを施し(ダイヤモンドならブリリアントカット)、磨いたり加熱したり、放射線を当てたりして、艶や輝きはもちろん、色まで変えて、できる限り美しく見えるように手を加え,商品として販売します。

自然史館のものは、原則、そのような手を加えていないものをお見せします。せいぜい切ってその断面を磨く程度。
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こちらは方解石
成分はみんなCaCO3だけれども。
 カルシウムと炭素と酸素です。

・割ると”箱をつぶした形”に・・
   へき開がきれいに見られる
・さまざまな形もある
・すかしてみると,二重に見える・・
   複屈折が顕著
・不純物でさまざまな色に


左下は尖った形だし、右は色がついています。

石灰岩の成分の方解石も、さまざまあるものです




こちらは石膏

成分は 
CaSO4・2H2Oカルシウムとイオウと
酸素と水。
(カルシウムと
硫酸といってもいいかも)

三つのタイプがあります。   
・透明石膏
・繊維状石膏
・雪花石膏(アラバスター)

雪花石膏は細かい結晶が集まっているもので、美術品をつくったりもします。
透明石膏では,昔、窓ガラスのように使ったとか。窓ガラスのない時代には,貴重だったろうなあ・・・
メキシコのナイカ鉱山では、長さ10mもの透明石膏が発見されて話題になりました。同じくメキシコのチワワ砂漠では,透明石膏からできた細かな砂で覆われた砂漠がひろがっています。

ナイカ鉱山の結晶写真
http://www.tomorrowearth.com/2008/04/post-15.html


じつはもう一つのタイプがあります

こちらは「砂漠のバラ」
石膏が砂漠のオアシスあとなどで、こんな形に結晶するのだそうです。
そどうしてこんな形になるのかは,よくわかっていないようです。












基本は透明という鉱物を紹介してみました。
目で見ただけでは、それがどれやらわからないものも多そうですね。
   どれも自然学校はじめ、みなさんから提供していただいた標本です。ありがとうございました。

2014年8月4日月曜日

真夏の風景・平標山お花畑

夏です

     絵手紙はすべて 小林生子さん



前回引き続きで、夏の暑さに負けそうな気分です。

モクモクと沸き立つ雄大な入道雲は、そのまぶしさにちょっと見とれます。
 夕立雨で涼しい空気を送り込んでほしい。
 ただし、あまりひどい雷でなくて・・


早朝散歩をする人が目に付きます。
朝はさわやか。

たんぼの稲の葉の先っぽには、危ういバランスで
透きとおった水の玉がのっています。
 田んぼ一面が朝日にきらめくすがたは、朝早く
 外に出た人へのプレゼントです。









すぐ近所の田んぼでは、通りかかるたび、何羽ものアオサギが見られました。きっと何かたべているのだろう、オタマジャクシかなあ・・・やっと長靴を持って行ってみたら、そのときから、もうサギはいなくなていました。



寝苦しい夏の夜ですが、こんな姿を思い浮かべて・・




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暑い盛りは、やっぱり,高山は魅力的。

1ヶ月前に行った、平標(たいらっぴょう)山に、また行くことになりました。ベニヒカゲという蝶を探そうという人たちと一緒に。近年数が減って、絶滅危惧種のリストに入っている蝶で、本州では標高1500m以上の丈の低い草原が生息地です。昨年(?)に1頭みかけたので、今年もというわけです。

目的の蝶には出会えなかったのですが、山の魅力はいっぱいでした。
シモツケソウ・ハクサンシャジン・タテヤマウツボグサ・ハクサンフウロはじめ、多くの花たち・・    道沿い、草原が花いっぱいの場所もありました。
(登るには,ガイドブックにあるコースよりも,松手山経由で登る方がいいな,と思います。下りながらお花畑を見るより,のぼりながらお花畑を見る方が、ステキです。それに、ガイドブックコースは最初が単調な林道で,その先が長い上り階段を延々と登るし・・どちらにしても,ぐるっと廻って,同じ所に戻れます)





山頂付近には頁岩(シェール)が少し顔をのぞかせていますが、岩は小さく砕け、ガレ場となっています。暑さ寒さの繰り返しで砕けていく、教科書的にいえば物理的風化の様子がよくわかります。
                                             ところで、この石、海の深い所につもった泥が硬く固まったものと思われます。そして、この山の下には花崗岩の仲間(閃緑岩でしょうか・・)が広がります。下から押し上がってきた頁岩の名残ともいえるのでは。                     (たまたま手元にあった谷川連峰の簡単な地質断面図を見ながらこう書いているわけです。平標がやっと引っかかって載っていました。谷川岳付近などは複雑な地質がひろがっていて、何だか難しそう。 仙ノ倉山や三国山は泥からできた頁岩が見られるのですが、谷川岳では蛇紋岩や結晶片岩の仲間などというちょっと特別な石があったりします。ますますよくわかりません。でも歩くとき,そこの岩石・地質の知識を持って歩くと,また楽しみが増すのではないでしょうか)       
とにかく、富士山や浅間山のような、火山の噴火でできた山ではないわけです。

食虫植物モウセンゴケ 花をつけている
キンコウカの咲く湿地

頂上からわずか下からは所々湿地がみられ、泥炭もできています。水を通さない層ができていて、湿地になったりするわけです。モウセンゴケが白い花をつけ、黄色いキンコウカが満開でした。



上写真は湿地で、黄色いキンコウカが一面に咲いていました。(写真ではちょっとわかりにくかったのですが)  右は同じ付近の斜面ですが、ササに覆われています.


高校生の頃、この山で池塘調査をしたことがある人がいて、「草滑りした」と。楽しかった・・今なら
しかられますけど。そのときは草原がひろくひろがり、ササはこんなになかったはずだと。
目的のベニヒカゲは草を食べてそだつ蝶で、この草原の減少が生息数の激減に結びついているのではと・・・
ササの進出があちこちいわれているようです。気候の変化の影響などあるのかも。


仙ノ倉岳山方面を望む  ササにダケカンバが映えて
尾根筋では、ビュンビュンと数匹のアマツバメが飛んでいました。まるでブーメランがとんでいるよう。
     カッコイイ!! 
  目の前近くを身を翻していく。風を切る音まで聞  こえてくる。
    けっこう大きいのにも、びっくり。 
 

そのスピードに目を見張りました・・時速170kmとか、いろいろ書かれてましたが・・、水平に飛ぶ速度では相当速い部類のようです。
その割には知られていなくて、不運ですね。(調べると、ちょっとびっくりするような生活をしていますよ)

風の強い日で,下界から吹き上げられてきたキアゲハなども飛んでいました。
渡りをする蝶として知られるアサギマダラも数頭。長距離移動することで知られる蝶で、2,000km以上を飛んだ記録もあるそうです。日本列島を横断、そして沖縄、台湾と・・・・羽にマークをつけて放す、という活動が行われ、調べられています。市民参加で行われている調査です。日本人好みの雰囲気の蝶で、ふわりふわりと飛ぶ様子もみんなに好まれます。(写真がなくてすみません)

今回もトンボは飛んでいました。平地で羽化したアキアカネは,夏の間すずしい高山で過ごし、秋になると赤く変身し、赤とんぼになって下界に降りてきます。そんな避暑中のトンボ・アキアカネだと思います。

氷河期につくられた階段状の地形が残っているといわれる山で、2,000mに満たない山なのに、もっと高い山の雰囲気を持っています。冬の雪の多さと風の強さで、針葉樹林ができず、草原のひろがる,偽高山帯の、ちょっとステキな山でした。

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  他人が楽しんだ話を聞くよりも、ご自身で、どこかにでかけてみてはいかがでしょうか。
新しい出会いがあったり発見があるかも。
ここで紹介した山は歩く距離が長いので、ちょっと行きにくいかもしれませんが、もっと手軽に行ける場所もたくさんあります。近所の自然でもいいかと。
つい、家でのんびりしていたほうがよくなったりするものですが、ちょっと出かけるのも、からだにも心にもいいものです。

ところで、この登山の日は午後1時半過ぎからポツポツ雨が降り始め、やがて土砂降りの雨が3時頃まで続きました。遠くでは雷の音も。
山頂からはだいぶ下っていましたから、「濡れるなあ」程度ですみますが、山頂付近にいた方は、避難する場所もない場所で、雷の恐怖だったかも。私たちが降りるときに登ってくる人もいましたから。

夏の山は、雷への配慮が必要。そういったことも知らずに登る方もいるのかも。
自分の身は自分で守らねばならない場所.・そんな厳しさも覚えていただきたいと思います。
山岳ランニングの方に会いましたが、お花畑直前で引き返そうとしていました。この山がどんなコースかもまるっきり知らず、お花畑のあるのも知らず、とにかく山道を速く登り、適当なところで来た道を引き返して車まで帰ればいいということのようです。
もったいない話でもあり、天候の急変などあったときの準備もされていないのではと、危険な感じもしました。
 それなりの知識も持たれて、自然に親しんでいただけたらと思います。


今日は夏休み気分。というわけで、これで終わりにします。
暑さに負けないよう、なんとか賢く過ごしたいものです。   


2014年7月27日日曜日

夏の風物・自然と数学・関孝和   自然史館展示の鉱物  



真夏の日差しがやってきました。 
          絵手紙   小林生子さん


最近は、以前よりもずっと暑い!気温が高い・・・・
35℃なんていう気温は,昔はなかったのでは。昨日の気温は、36.1℃などといっていました。今日はもっと暑くなるとか・・・


せめて、涼しさのイメージで、
    気分だけでも涼しく。










笹舟で遊んだこと,あるでしょうか。

クーラーのなかった頃は
水辺に涼を求めたり
虫やら小魚やらが遊び友達になったりで、
ついでに、そこらにはえている植物をちぎって,何となく遊んだわけです。

そういえば、久しく笹舟を流したこともありません。

ササの新芽をすーっと引き抜いて,カメもつくりました。

      


      ササでつくるカメ

     しっぽの所を糸で縛ります。

    そのあと、たくさん集めた新芽を
    たがいちがいに わたしていきます。


    








包丁で切ると、星の形のあらわれる食べ物  オクラ・・・・

夏の食べ物・・・・粘りのある食べ物は、なにやら健康によいそうで。
夏を乗り切る手助けになるかもしれません。







お星さま模様の5角形のついでに、 ほかの模様も。

真夏の花、ひまわり
花の真ん中に,なんとなく、渦巻き模様が見えてきませんか。
時計回りと反時計回りの2方向で。


ついでに、松ぼっくりものせます。これにも、うずまき模様(らせん)が見えてきませんか。

サボテンなどにもよくあるかと思います。パイナップルには?、ブロッコリーには?・・・・と、いくつも頭にうかんできます。




このらせんの数、フィボナッチ数という数列にあてはまるのだそうです。今から800年ほど前に、イタリア・ピサのフィボナッチさんという方が考え出したのだとか。

植物はできる限り単純な法則に従って成長します。
詳しいことは省きますが、その結果が模様・数にあらわれるのだそうです。

「アルキメデスのらせん」と名付けられたらせん模様があります。中心からのある角度の整数倍の順に、中央から離れながら点を打っていくと(言葉で書くと,何だかよくわかりませんが・・・),らせんが現れる・・・・・植物も、そんな角度を使っているとか。

(フィボナッチ数を書き忘れていました。   1,1,2,3,5,8,13,21,34,55,89,・・・・・・・
 この数列のルール、わかりますか? 2数をたしてみてください。 
  この数は花びらの数などにもよく表れます。)

そういえば、巻き貝のらせんも、アンモナイトの形も,こんな数学の世界で表せるような規則に従っているはず。

「数学の話」と聞いたとたん、
もう話を聞きたくなくなる人が多いかも。

私も、はるか昔、数学には苦戦しましたし,我が身を、数学のセンス無いなあ、などと思ったものです。ですが、こうして、自然界に数字の規則があふれているのを知ると、またちょっと興味が湧きもします。子供の頃、こういうことを知っていたらよかったかなあ・・・

ついでに書けば、音楽の1オクターブの中にも、このフィボナッチ数があります。この数列は1.618034・・・という数に深い関係があり、美術・建築・音楽といった芸術家はこの数と形などとの関係を,数千年も前からよく知っていたということです。もちろん,レオナルド・ダ・ヴィンチも。

数学好きやパソコン好きの方には、お手のものの話になりそうですが、そうでない人も、
「そうか、昔習った数学も、けっこう身近な話だったのか。お金の計算ばかりじゃなかったのか」
   と思っていただけましたら。
   「こんなもの習ったって、何の役にも立たない」と、思った人も多いにちがいないので。
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群馬県で数学に縁の深い人といえば、江戸時代の和算の関孝和がいます。群馬で育った人ならたいてい知っているという上毛カルタにも出てきますよね。でも、まるで興味も関心もありませんでした。
最近、テレビ番組でこの人の話を見て、びっくり・・・知らなかったなあ・・・・NHKの番組ですが・・・そこで述べられていたのは・・・

「日本の和算のレベルは非常に高く、明治開国の時、西欧の技術がなだれ込んだとき、すぐにそれを自分のものとし、自力で近代技術の産業をおこすことができた。これには数学の知識が欠かせなかった。その下地のなかったアジア各国は植民地化の中で下働きに甘んじて、富は吸い上げられ、持ち出されるばかりであった・・・こんな論調でした。近代技術には数学の知識が欠かせない・・・・

江戸時代、庶民はクイズを解く感覚で数学の問題を出し解き、競い合っていたそうです。今残るその例題は、レベルの高いもの。巷の寺子屋から高度な数学を解く集まりまで、庶民のがつくっていた教育システムとレベルは馬鹿にできない水準だったのではないでしょうか。
西洋数学が入ってきたとき、それは,記号が違ったりするだけで、内容的には,すでに日本人が解いていたりしたものが多数・・・・少し翻訳すればマスターでき、すぐに使うことができた。この和算を築いたのが関孝和  」
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せっかく上毛カルタにあるのですから、関孝和について少し調べてみました。ネット資料でみたものです。間違いがあたら,ごめんなさい。
 江戸時代のはじめ頃、ニュートンと同時代を生きていた人。
 生まれが、群馬県藤岡市と江戸の両説あります。群馬県としては,当然、、「藤岡」と主張。
 記号を使って高度な数学を解くことを考案し、筆算による計算を・・・今なら当然のことですけど、当時としては画期的。
 円周率の計算・ヨーロッパに先駆けて行列式の発見、・ベルヌーイ数を、より早く発見、・ニュートンや ライプニッツとほぼ同時期に微分法にたどりつく(違うという人もいるようですが)・その他・・・

えーっ・・・・・・という思いです。関孝和以外の名前は、教科書はじめ,さまざまな書籍などに出てくる人ばかりです。超有名どころの人たちばかり。成果には、弟子たちも頑張ったのでしょうが、それにしても,スゴイ。
こんな先人が近くにいたかもしれないというのは、なんだか、うれしくなる話ではありませんか。
「やる気」がうまれるかも。
それにしても、こんな評価、いままであまり聞いたこともなく、広められていない・評価もされていない・・・・・という気がします。

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下仁田自然史館  鉱物の標本

自然界で,「規則正しい法則に従ってできた形」といえば、鉱物が思い浮かびます。
カッチリとした形と美しさ。これこそ、素人目にも、「数学の式」がでてきそう。
数学はイヤでも、美しさは魅力です。
昨今のパワーストーンブームや、販売目的のミネラルフェアなどのブームも、石・鉱物の持つ魅力なのでしょう。
美しい石たちが、かなりの高額で販売されているようです。

地学分野をカバーする自然史館としては、当然、鉱物の展示も求められます。
地元産出の鉱物はもちろん展示しますが、他にも、さまざまな鉱物の標本をいただき、展示すべく準備しています。まだ準備中・・・
下仁田自然学校の名誉校長の野村さんや自然学校関係者からも、たくさん提供していただきました。その他多くの方々(町の職員の方からも)からも、たくさんの標本の寄贈をうけています。


 地元や群馬県内のものをいくつか紹介

下仁田西ノ牧鉱山の鶏冠石・砒素の鉱石      下仁田での観察会で採取したアスベスト
























下仁田中丸鉱山の閃亜鉛鉱          
                         

         木の葉石・葉が褐鉄鉱になっている
                          

                                                                   
高崎市の裏山では亜炭がとれました





皆さんの協力に,本当に感謝です。皆さんの熱意と協力で作り上げる、これは地方の博物館としては、本当に望ましい姿だと思います。




手持ちだった、販売されていた標本類の寄贈もたくさん
あります。

販売業者から買うなら、ずいぶん資金を準備しなければならない話でしょう。
ミネラルフェアには見た目の「美しさ」では負けるかもしれませんが、学術的価値などを示しながら、石たちの世界をお見せできたらと,願うところです。




こちらは 群馬県とは関係のない鉱物標本たち


誕生石コーナーの予定
誕生石って、宝石にされますから、大好きな人も多いでしょう。
鉱物の中で、希少で美しいもの・・・・身にまとうには、カットして、もっとも美しく光り輝くように,いわばお化粧します。
鉱物も、質のよいものを選んでカットし、磨き、宝石として扱います。
ここでは、宝石ではなくて、鉱物の元の姿をご覧いただけたら。

これから整理して展示しますので・・
でも、高価な原石になるものはないと思いますので、,あしからず。




鉄を含む鉱物たち                           銅を含む鉱物たち




左下はみんな水晶と同じ成分のもの             右下はみんな方解石  

 いろんな形があるものですね。色も。  
 鉱物好きの人には、こんな多様な顔つきもおもしろさになるのかもしれません           


 



左はすべて石膏です。
よく聞く言葉です。建材の石膏ボードとか。
あるいは骨を折ったときの,石膏ギブス。
美術室にある、スケッチの練習につかう白い石膏像とか。

たまたま昨日、テレビ番組で、真っ白な砂のおおう砂漠、チワワ砂漠が放送されていて、すごいなあ・・と。この砂が,すべて石膏!
2億5千万年前の海水が蒸発して石膏がたまり、これが今地上に現れ、0.1mmほどに砕け、白い大地ができたと。ちょうどうまいバランスで,その砂が飛び散りなくなることなくたまり、真っ白な砂の大地ができているのだとか。「海」から石膏ができる,というのも、「ヘエー」と思いますよね。
がぜん、石膏が魅力的になりました。

石膏は3種類に分けて、
・透明な石膏(ガラスのない頃は窓ガラスのように使ったとか)
・繊維状石膏
・細かな結晶の集まり、雪花石膏、アラバスター

ここには3種とも標本があります。チワワ砂漠は透明石膏のようでした。
雪花石膏は美しいので、美術品などに使われます。
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こんなものたちを、楽しく展示できたらいいですね。
ご意見等ありましたら、下仁田自然史館、あるいは下仁田自然学校までお寄せください。