2019年11月13日水曜日

災害支援

大水害をもたらした台風19号の襲来から1か月たちました。
はやいものですが、被災者には長い1か月だったことでしょう。

 災害支援
先日玉村町でチャリティーコンサートが開かれました。
えッ、もうチャリティー,と思いますよね。
 でもこれは
  「東日本大震災復興支援チャリティーコンサート」 今回で9回目です。

津波の年、2011年から
毎年開催しています。

コンサートの収益の送り先は、女川町。今まで
531万円を送ったとのこと。
お金は主としてソフト事業に使われ、被災者の心のケア、地域づくり、観光振興などに役立っているとのことです。

現代社会は次々新しいニュースに目を奪われ、
興味関心も移り変わっていきます。
そんな中で、最初から、「10年は続ける」と決めて始めたとのこと。
今では玉村町での恒例行事として定着しているのかもしれません。

客席数914席のホールは満杯のようす。500円の入場料で楽しめ、寄付にもなれるという、参加者にとっても、お得感のある催しなのです。
近郊の市民合唱団4つの発表、プロのソプラノとバリトン歌手の歌(野崎由美さん、猿谷友規さん)、そして前橋東高等学校吹奏楽部の発表。


























前橋東高校吹奏楽部は今59人のメンバーが在籍という校内人気の部活、コンクールでも良い成績をおさめているようです。
曲目も、オーソドックスのものから「日本民謡メドレー」、「日本レコード大賞、栄光の昭和50年代」北の宿から・北酒場・ルビーの指輪・勝手にしやがれといったものまで、お客様を喜ばせるものも(地域の年配者がたくさん来ています)。高校生による着物姿の踊りやら、ドレスをまとってのダンスやら。
高校生のエネルギーを感じ、彼らにもいい経験なのだろうな、とうれしく思います。
 10月の水害の人たちにも、皆の支援が届くよう、これからの生活が成り立っていけるよう、願わずにおれません。

近年、次々と起こる自然災害、多くの人がわがこととして感じ始めているのでは。
一過性ではなく、こうして支援を続ける意味も感じます。
ーーーーーーーーーーーーー

どうしたら災害を減らせるか、専門家の意見もたくさん出ていることとおもいます。
昔から、「水を収めるものは国を治める」と言われてきているわけです。
それくらい大切なことなのです。強大な科学技術を手に入れ、人はあまりにおごってきているのかもしれせん。

前回紹介した下仁田町の鏑川の青岩公園付近では、たとえば、川岸でこんな様子がありました、というものを紹介します。

青岩公園からも見える川岸の崖、下の方は青岩(みかぼ緑色岩)。草が張り付いてる崖の上の方は、砂岩でしょうか、とにかく全く違う岩石。境目はほぼ水平な断層。これって、下仁田の地質で有名な、くりっぺ現象。下の緑の岩の上に、上の地層が横滑りしてきた部分でしょう。
今まで誰も気づかなかったということは、草などに覆われていたからでしょうか・・・
私たちが野外で観察している自然現象は、こうした自然の営みの中でちらりと顔を見せてくれているものなのだと、感じたものでした。





こちらは公園内、洪水の時川の水がぶつかった崖の部分です。
川岸の崖の(青岩の石)が、崩れて下にたまっています。
後ろの方には、はっきりと滑り台のような部分が見えます。これ、断層でしょう。
今までこんなに見えていたっけな・・いや、そんなことない・・・などと。
普段、よく見ていないわが身を恥じる気分でした。





我が家は利根川のすぐ近く。
川に行くと、重機の音がして、川辺で働く姿が見えました。さっそく、川の整備を始めているようです。下の写真。
*あとから気づいたのですが、この川の整備、もともとの計画ですね。被災地でもないし、そんなにすぐに河川整備を始めるわけない。
11月の町の広報を見たら、利根川改修計画の住民説明会のお知らせがありました。「利根川の河川改修事業をを進めています。この度改修計画を見直しましたので・・・11月26日に実施」と言った説明。今回の水害で、見直しがあったのかな・・




河原には、ヤナギがたくさんはえています。かつては河原の木などはすっかり取り去っていました。水を早く流し去るためです。川は曲がったところはまっすぐにし、まるで排水路。しかし、これは生き物のすみかを奪うことになりました。その反省から、川の生きもの、生物多様性を守る方策も考えられ始めました。人と生き物の共存はどうしたらできるのか。
 河原の木は、あまりに増えすぎると、水の流れに影響します。洪水への備えも必要。
昨年、回覧板で、河原の木を伐採して利用したい人を募集するお知らせがまわってきました。とはいえ、薪にする人はなかなかいないでしょうし、どれだけ利用価値のある木があるものか・・・

今回、木をそれなり整理することになったのか、目印のピンクリボンが付けられ、数か所でブルトーザーが木を取り運んでいました。

川と人と野生の生きものと、知恵を集めねばならないことが、たくさんあります。

0 件のコメント:

コメントを投稿