2020年10月10日土曜日

秋のイメージカラー‥‥赤?

  ついこの間まで 「暑い暑い!と言っていたのに・・・・

10月9日の前橋の最高気温は15.4℃。
今年の寒露は10月8日。草木に冷たい梅雨が下りる頃。ですからもともとはこれが平年並みなのかもしれませんが。

長袖、カーデガンをとりだして、とにかく変化についていけない。

 「秋物は1週間で首になり」  朝日新聞川柳より

  ヒガンバナ
ヒガンバナ(彼岸花)を取り上げてなどと思っていたのですが、のそのそしているうちに花も終わりそう。まあ、のんびりしているのもいいのだから、よしとするか・・・

 以前ヒガンバナはも田んぼの畔やお墓でよく見ました。

 別名「曼殊沙華」で、いかにも仏教などに関連しそうな名前。彼岸やお墓に関連するイメージからか、死人花、葬式花などと呼ばれたり、花の咲くころ葉がないという変わった性質からか、幽霊花と呼ばれたり、とにか、不吉な感じが漂う呼び名があります。さらに、日本のヒガンバナは、花は咲いても、実がなりません。三倍体という染色体数から来る性質です。さらに、この植物は毒草です。リコピンという強い毒を草全体が持っていて、たべられません。そういえば、幼い頃、触っちゃいけないと言われました。
少し変わり者とはいえ、身近な花なのか、地方名・方言はとにかくたくさんあるようです。
川沿いのヒガンバナ

 今、この華やかな赤はみんなに喜ばれ、公園にも植えられています。飢饉の世には、この球根(鱗茎)のでんぷんをとり、よく水にさらしてから食べたといわれますが、果たしてどうだったのでしょうか。鱗茎には強い毒がありますが、水でさらしてよく毒を抜くと、何とか食べられる・・沖縄ならソテツの実が同じように使われていたそうです。「ソテツ地獄」という言葉もあるとか。必死で生きてきた人たちとかかわりながら、身の周りに人々が植えた植物がヒガンバナなのでしょう。
 
 花が終わると葉を出します。冬に緑ふさふさとして光合成をして栄養分を蓄えるという、これも変わっています。競争相手のたくさんいる中では生き残るのが大変と、あえて条件の寒い冬に葉をだすという、我慢の生活を選んでいるのですね。

秋のイメージカラーと言ったら茶色? それではいかにも暗いので
・・・・”赤”はどうでしょう。   いかにも唐突?真っ赤は夏の色じゃないの?

夏の暑さもここまでと、9月中旬、他のあぜや土手・墓地で、
真っ赤なヒガンバナが教えてくれます。          暑さ寒さも彼岸まで

やがて秋の空に赤とんぼの姿を見かけます。
                         夕焼けこやけの  赤とんぼ
                         おわれてみたのは いつの日か
それにしても、トンボの姿は減りました。
いくらでもいたとんぼ、空いっぱいに飛んでいた赤とんぼの姿を思いうかべるのは、難しくなりました。校庭の水たまりに、トンボたちが産卵していて、そこじゃダメだよ、と思ったものです。

  澄んだ空 、透明度を増したひんやりした空気の中では、
  美しい夕焼け、真っ赤な夕焼けが見られます。
  そして秋も深まれば、木々の葉っぱもまっかに・・・

 まっかだな   まっかだな             まっかだな   まっかだな
 つたの葉っぱが まっかだな             からすうりって まっかだな
 もみじの葉っぱも まっかだな            とんぼの背中も まっかだな
 沈む夕日に   照らされて             夕焼け雲を   指さして
 まっかなほっぺたの 君と僕             まっかなほっぺたの 君と僕 
真っ赤な秋に かこまれている            真っ赤な秋に 呼びかけている
   (薩摩 忠 作詞   まっかな秋  より)


昔からあったサザンカ
もう咲いていました

昨年の柿です
夕日に柿の実が映え 庭先のたき火の赤い炎が恋しくなって、赤いさざんかの花が庭先をかざる・・・
 色彩豊かな秋を こうして思いうかべてみたいものです。





夏の名残・・・・・  ツユクサの色 3種ありました

 しっとりとした露が似合う花です。白と水色と、それから普通のブルーの色です。
 さわやかですね。 来年も見られるかなあ。 
 






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