2018年10月2日火曜日

群馬県の生きものレッドデータ改定の調査が始まっているそうです

10月  秋です 実りの季節です
 とはいえ伊勢崎市では 10月1日の最高気温は33.5℃でした。


ミズオオバコ
環境省絶滅危惧Ⅱ類 群馬県絶滅危惧Ⅱ類
都道府県で指定しているのは40
稲刈りが近づくと、田んぼの畦の草が刈り取られます。
このころ、田んぼにはえる植物を見て回ったことがありました。2010年~2012年頃。近所だけですが、何があるかなあ~と、宝探しの気分で見て回ったものです。
 きっかけは、よく知っている草が絶滅危惧種に指定されていることを知ったからです。
田んぼの用水路に、ぽっかりと浮いて咲いていたきれいな花、ミズオオバコです。
学校の行き帰りに、そのうっすらとピンクを帯びたみずみずしい花を見ていたものです。
そういえば、ほとんど目にしなくなっていました。これが絶滅危惧種!・・と、びっくりでした。

 それにしても、このところの暑さ・・最近は田んぼを見て回る気がしません。お彼岸過ぎからと思っても、とにかく暑すぎる。私が年取ったせいもあるなあ~。暑い日差しの中に出ていく気がしない・・
 ところが、最近ちょこっと見ると、以前あったところでも、見当たらない・・・熱心に探してないからだけではないよなあ。心配・・・・

生き物の種類がどんどん減っています
環境省も、各県も、生物の調査をして、絶滅危惧種「レッドデータ」を作成し、
定期的に改定をしています。
 絶滅・絶滅危惧Ⅰ類・絶滅危惧Ⅱ類・準絶滅危惧種 の順でランク付けしています。
  Ⅰ類・Ⅱ類はさらにA・Bに分けたりもします。

 群馬県では次期改定に向けての調査が始まっているとききました。
 危惧種に指定されているものを「こんなのいたよ」と、写真と場所を報告したら、喜ばれるでしょうね。報告先は県自然史博物館でいいでしょう。
 絶滅危惧種かどうかは 「日本のレドデータ検索システム」で検索するとわかります。

   「こんなの身近にありませんか」と、紹介しましょう。
もっとも、今年はもう稲刈りで、水の多い夏に見られる田んぼの植物の季節は終わりですね・・・来年は、梅雨のころに「探してみよう」と紹介しましょうか。
 でも、ちょっとご覧になりませんか。群馬県玉村町で見つけた田んぼ周辺の絶滅危惧種です。


ミルフラスコモ
環境省Ⅰ類 群馬なし 全国で6県指定
水の中に育ちますが、水が干上がったところ 

ミルフラスコモ
 これ何??  図々しくきいたりしていたら、神戸大学の研究者を紹介されて、写真を送りました。 「まず、ミルフラスコモでしょうね」と。8割9割がた…と言われたと思う。
群馬で指定なしなのは、藻類まで手がまわらない・・・? 指定する都道府県が少ないのは同じ事情?それでも2012年には3つの都道府県の指定が、今回6つになっています。
 じつはこれ、ここ3年ほど見かけないのです。たくさんあったのは、高速の玉村インター、道の駅玉村宿近くにある田んぼの1か所。他にも少し見た場所があるのですが、今、どこにもみつからない・・・

シャジクモ 
環境省Ⅱ類 群馬指定なし
全国で16で指定

シャジクモは高校生物の教科書に必ず出てくると思うのですが、見たことある人なんてほとんどいないのでは。じつは私もその一人でした。
我が家の近く、玉村町の田んぼでは結構たくさん見られました。最近はどうかなあ・・・
神戸大学の先生に教えていただいた時、各地域のシャジクモを調べているということで、玉村のものを送りました。

サガミトリゲモ
環境省Ⅱ類 群馬Ⅱ類
33都道府県が指定




サガミトリゲモ
ウリカワ 
環境省なし 群馬県Ⅱ類
指定都道府県13
 
アブノメ
環境省なし 群馬Ⅰ類
全国で指定 18
ミルフラスコモと一緒にあったんだけどなあ・・・これもなくなって、ウキクサが覆っていた。・・・新しい場所探さねばダメなんでしょうが・・・消滅しているかもしれない・・・もともと少ししか見当たらなかった





ウリカワは結構あちこちに見られます。かつては水田の強害草と言われていたようですが・・でも、きれい。夏に咲いています。10月になると、休耕田にアブノメが咲いていました。2か所見られたのですが、今は稲をつくっています。きれいなので、どこか咲いているのを見たいなあ。これから咲く時期だし。でも無理かな・・

ミズマツバ
環境省Ⅱ類 群馬Ⅱ類
全国37で指定

ミズマツバはあちこち見られるんですけど・・・
このあたりには多いのですが、ハテ・・・

他に、ウスゲチョウジタデというものを教わったことがあります。ですが、普通のチョウジタデとの区別が難しく、よくわかりません。
これは環境省準絶滅危惧種、群馬Ⅱ類
全国で14都道府県指定。


 私が子供のころ、農薬が使われ始め、除草剤で田んぼの雑草はきれいになくなり、大人になってあらためて田んぼを見た時、はえているのは知らない草たちばかりでした。
小さくて地味でも、よく見るときれいな花もありました。除草剤で枯れても、どこかに種子が生き延びて、農薬の毒性が弱くなって復活し始め、減反政策で休耕田が増えて、また芽を出してきたのかと思います。でも、絶滅危惧種となる者たちもたくさんあります。少しは目を向けたいです。生き延びていってほしいです。

先日の台風では、稲も倒れました。
稲刈りが大変になります。コンバインで刈れるのかなあ・・きっと手で刈りますね。
手前の田んぼ、台風で稲が倒れた
休耕田の様子。











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