台風被害に心が痛みます。
秋の風情を届けようかと思いつつ,さぼっていたら、各地での水害の情報・・・
伝えられる情報に、それを見るばかりの日が続きました。
今頃と言われそうですが、左は私の家のすぐ近くの利根川の10月13日のようす。右岸は玉村町、左岸は伊勢崎市といった場所です。前橋県庁から15㎞ほど下流でしょうか。
台風一過の秋晴れの日でした。
子どものころ、もう50年以上昔、小学校の先生が、洪水に備えて堤防を強くする必要を話していたのを覚えています。まだ戦後すぐのカスリン台風の記憶の残るころのことです。
こちらは14日の下仁田町鏑川の青岩公園。左に川の流れ。右は公園で、増水で運ばれた砂が積もってます。右の石垣の上には、民家もあります。
下写真は民家の庭先に転がる木のようす。
台風が苛烈さを増し、雨の降り方も強くなっていることを、肌感覚でも感じるこの頃。
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こんな折、「八ッ場ダムのおかげで利根川は氾濫を免れ、首都圏は助かった」といった言葉が飛び交っていました。私の身近でも(近所、ちょっとしたグループ、たまたま話をしていた人など)「八ッ場ダムができていてよかったね」という言葉を何度も聞きました。ネット上では炎上状態・・・
やんばダムに反対している市民団体をこき下ろし、ダムに感謝しろ、ダム建設中止を一度言った民主党を批判し、といったものは、人の不幸を利用して自分たちを宣伝して、気に入らない人たちを攻撃しているようで、イヤなものです。
「市民団体や市民への集団ストーカー行為」と表現していた人がいましたが、そんな感じもあったようです。
事実はどうなのか、これは科学の世界で検証しなければならない話。水害をどうやって防いでいくか、どこにに優先してお金を投入するか、これは政治の話でもあるわけでしょう。
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1952年に建設の話が始まったという八ッ場ダム、この八ッ場ダムは、10月1日から試験湛水を開始したところでした。まだ38㎝の水位だったとか。空っぽのダムは、わずか1日半で満杯になりました。
もともと3か月かけて水をためる予定で、それも間に合うか、といった程度の水量の川と聞いていた場所なのですが。
12日に様子を見に行った人がいました。午前午後の水位変化に驚いたと。次の日の朝・・・「まさかの満水」と。
そこで13日にも出かけて、写真・動画を撮影。
帰り際「ダム放水中」の掲示板があったと、写真を送ってくれました。
満水のダムがもし緊急放流をすると、どんな心配があるか・・・これは昨年の四国のダムで経験済み。野村ダムではダム放流で5名が、鹿野川ダムでは3名の命が、急な増水で命を奪われています。ゆっくりの増水なら逃げる時間があるわけなのに・・どうしてそんな放流をするかと言えば、ダムが壊れてしまえば、大水害になるわけで、それを防ぐため。
この間、各地のダム管理の方々は、命の縮む思いで対応していたのではないでしょうか。
ダムは満杯になるまでなら川の増水を減少させ、洪水対策になるかもしれないが、それ以上になれば、凶器になるかもしれない。
ダムがあるから大丈夫というイメージを振りまいていくのは、非常に危険な行為と言えるのではないでしょうか。大金を費やすダム事業のために、切り捨てられたものは無いかといった観点も必要です。
ずっと前からそうしたことを言い続けてきた人達もいるのに・・・
そんな紹介も、次回載せてみようかと思います。
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