2021年5月12日水曜日

クマガイソウ咲くころ


 クマガイソウ    

  どうしてこんな形の花になるの?
  「昔は山にあったよ」 年配の方々はこうおっしゃいます

玉村町の川辺ではアカシアが甘い香りを漂わせています
一年中で一番気持ちのいい季節と言われる
  「アカシアの咲くころ」
なのに、コロナで外出も心配なこの頃。

そんな中ですが、クマガイソウの花を見てきました。
昨年から、花の咲くときに見せていただく約束をしていました。

はじめて本物を見たクマガイソウ、とても素敵な花でした。

つまり、個人のお宅に咲く花を見せていただいたわけです。
    な~んだ、栽培ものか、と思われた?


でも、この地域にはもともとクマガイソウが自生していました。昭和50年頃、地元の人にいただいて植えたら、どんどん増えていったのだそうです。
同じように植えても、だんだん消えていってしまう家もあったそうです。
きっとこの場所、クマガイソウに気にいってもらえたのですね。

この集落へ続く道はこの付近で終わりになって、わずかに林道があるという地域です。



このクマガイソウは、もともと
この地域に自生していたものの
子孫なのでは。
今、野生では見つけることはできなくなりました。

花は70ほど咲いていました。
一昨年は85ほど咲いたそうです。


昔から地元の人は野生のものを家に持ち帰って、庭に植えました。
道も交通機関も便利になって、多くの人が入るようになり、情報も簡単に伝わるようになり、多くの人が採取するようになっていきました。販売してお金儲けにつながるようにもなっていき、ますます野生のものはなくなっていきました。きれいな花の咲く野生の植物は、数を減らしていったわけです。開発による生息地の消滅も、ずいぶんありました。

地元のお庭に残る花は、大切にしていただきたいですね。このお宅も、お花大好きな人がお住まいです。

 そのほか、山に咲く花を紹介しましょう。
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山にはまだ藤が咲きほこっていました。「一面の藤」が見えたら、
でもじつは
「手入れの行き届かない森」
と、山仕事をしてきた方に聞きました。
 
そうか・・「きれい」なんて言っているわけにはいかない。
手入れの行き届かない森の証拠では。
林業に携わる人は、腰のナタで、木に巻き付いたつる植物を切っていました。


スギ林の下に、ヤマブキソウが黄色い花を咲かせていました。
オドリコソウ
群落はとてもきれい。                
ヤマブキソウ

クワガタソウ

ラショウモンカズラ

オドリコソウは、名前が華やかな感じで、ちょっと名前負けだな、と思ってしまうのです。クワガタソウは足元にたくさん咲いていて、小さい花で地味ですが、でもかわいらしい。

花の色の白いムラサキケマン
白花のムラサキケマンもたくさんありました。
白い花のコンロンソウもたくさんあって、
野の花ワールドの趣でした。

コンロンソウ
他にも、ウツギの花やキケマンが花をつけ、
山沿いの小道を歩くのは、気持ちが穏やかになりますね。
この時期の花は、春早く咲くものより、少し地味な感じがします。梅雨時になると、白い花が目立つと言っていた人がいました。たしかに、木々には種類は違っても、白い花が咲いていました。早くも梅雨入りの地域もあるとか。
 コロナ禍のなか、観光地ではない、こんな場所、落ち着きますよ。

近くの公園は、人がたくさん、でしょうか・・・外の空気をなるべく吸いたいですね


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