春の野は、山は、毎日のように姿を変える
たった1週間で、ソメイヨシノはすっかり葉桜、八重桜も満開、街路樹を彩るのはアメリカハナミズキの花。今年の季節の進み方は、早いなあ。入学式が満開の桜の下、ということも多かったのに。
ちょっと忙しくて、移り変わりを報告できなかった・・・
目に残ったものを少し紹介。
いまさら桜でもないのですが・・・
4月4日のこと満開の公園のしだれ桜。長く垂れた花をかき分ける濃い桜色のおそろいの服を着た二人の女の子。飽きもせずに走り回っていました。 ~~花と妖精~~
脇には寝ころんだお母さん。
しあわせそうだなあ。
これからの人生、いろいろなことがあるでしょう。辛いことも。でも、こんな幸せな一瞬をたくさん積み重ねていったら、心のどこかの貯金になって、乗り越えていけるよね。
こちらは八重桜。
この花の下を、男性の乗った車いすを押しながら、二人の人が歩いていました。一人は奥さんでしょうか。もう一人は若い男性。息子かな。車いすの男性は、年配というほどでもなく、わりに若い感じでした。
大変だろうな・・・こうしてうららかな、穏やかな日、サクラを楽しんで、ひと時の幸せを味わっているかのようでした。
最近はソメイヨシノ以外の桜もあちこちで見られるようになってきました。サクラは人に愛されて、たくさんの品種が作られ、植えられてきたのだなあ、と、つくづく思います。
「サクラの咲くころ種をまく」
少し高温の方がいい種類では「八重桜の咲くころ蒔く」と説明されています。
早く種まかなくちゃ。春は忙しい。 今年は特に気温の高い日が多く、大急ぎです。
でも私の住む付近は雨が降らず、なかなか芽がでない・・・
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このころの里山は、とても素敵。
毎日のように出かけたいけれど、そうもいかない。
今頃見られるものを少し紹介。
ウグイスカグラ |
ウリカエデの花 |
高崎観音山の丘陵で。
サクラもたくさん咲く。
ソメイヨシノに続いて咲くヤマザクラやカスミザクラなどらしい。調べた人に聞いたのに、他の種類は忘れてしまった・・・
観音山の丘陵は、西へ南へと続きます。その丘陵の南東端には上野三碑と呼ばれる、7世紀から8世紀にかけての古代の石碑があります。ユネスコの「世界の記憶」に昨年登録されたという、大切なもの。この丘陵には以前から高崎自然歩道が整備されており、どなたが設置したのかは知りませんが、万葉の歌を刻んだ石碑が道に沿っておかれています。
きれいなハイキング道で、新緑に山の桜が映える頃、いいですよ。
こんな花も見られます。4月5日の様子。
新緑に桜、自生する野生のカスミザクラです |
マルバアオダモ ふわふわとした花 |
モミジイチゴ おいしいイチゴ |
クサボケ |
ヤマツツジ |
ニガイチゴ |
ルリタテハ |
コナラの芽吹きは柔らかな銀ネズ色 |
ルリタテハ裏面 |
スミレの仲間やキジムシロなど他にもおなじみたちがいます。
ミヤマセセリ |
以前の写真を載せます。
身近な里山で、きっとこんなものたちに出会えます。
早春の散策に、里山も加えてみませんか。
この付近は昔から人が利用した地域です。沢の水は使いやすく、雑木林の木は燃料になり、きっと住みやすい場所だったのでしょう。
利根川のような大河は、いつ洪水で流されるかもわからず、川を手なずける技術を手に入れるまで、平野のような場所は、住むには大変な場所だったことでしょう。今でこそ平野部は、産業活動の中心になっていますが。
里山は人が作り出した自然。
人と生き物が作り出した自然。何とも言えず穏やかな気分になれる場所です。
今、手間がかかりお金にならない里山仕事はされなくなってきています。里山に見られる生き物も減ってきているといいます。
そうか、タダで楽しめるものではなかったのか・・・
穏やかな自然とそれを作りだしてきた人々に感謝です。
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