下仁田町・南牧村周辺では、簡単に見られます。
この名前、岩石名ではなくて、岩石の産状についていう言葉です。
枕状溶岩を形づくる岩石は多くはもともと玄武岩質の溶岩でした。水の中に流れ出たため急に冷やされ、ソーセージのような形になって積み重なっていきます。
下仁田では茂垣の枕状溶岩というのが有名ですが、そこまで行くのは結構大変だし、ハンマーで割ってしまう不心得者もいて、行くのはあまりお勧めできません。
南牧村なんもくむらの枕状溶岩
下仁田から西へ南牧村へ向かってのメイン道路を行くと、道路右側に医療診療所の建物があります。
南牧村枕状溶岩の紹介と解説 |
駐車場の奥の角には看板がありました。枕状溶岩はずいぶん以前に町指定の天然記念物に指定されていたようです。
看板に従い道路を下って川まで行けば、
川にかかる橋から枕状溶岩を見下ろせます。川にも降りられます。
長野には南牧村と書いて,「みなみまきむら」と読む場所があります。うっかりすると、そこと間違えることがありますので、ご注意を。
「なんだかわかりにくいなあ」と思いながら見ていたのですが、写真で見ると,枕というか、ソーセージのような形が、肉眼の時よりはっきり見えてきました。ちょっと、見る目がなかったなあ。
下は、断面のようすですね。
ほぼ道端ですから、南牧村を通りかかることがあったら、ちょっと立ち寄ってみませんか。
下仁田青岩公園の枕状溶岩
川原の転石に枕状溶岩が見えるよ、と紹介したことがあります。場所を書きませんでしたので、今回、紹介しましょう。
以前紹介した写真は、こんなものです。
場所は、下仁田駅からすぐ近く。
赤丸の所が青岩公園です。
アクセスマップ①にある小公園の写真と、そこから見た枕状溶岩の写真が下にあります。
あずまやの右、写真中央に看板 |
橋のわきから,あずまや、トイレのある小さな公園が見える |
看板付近から見下ろして →
赤の矢印のように見える岩に
枕状溶岩が見える
岩は川原に転がってきたものです。
ずいぶん大きいものです。
少し場所をずらしてみると、もっと見やすくなります。
公園から河原へ下る階段があり、岩まで行けます。
今年の夏は,刈っても刈っても、草があっという間に育ってしまったかもしれません。どこでも草退治で大変でしたから。
岩石に詳しい人が、下仁田の別の場所で、「あっ、枕状溶岩がある」と。
道から見えたようで、それ程行きにくい場所でもなさそうな。
あとで場所を聞いてみよう。
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この付近の枕状溶岩は古い時代のもので、岩石は緑色がかった石になっていました。変成作用を受けて、緑色の鉱物・緑泥石などができているからです。玄武岩質ですから、もとは黒っぽい石だったはずですよね。
見る目があれば、いろいろ見えてくるものです。たくさんの人が見ていたはずの青岩公園でも、今まで気づかずにいたわけです。
まだまだいろいろ発見できるかもしれません。
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