2014年1月6日月曜日

地層に見られる構造: 平らな面 その1 層理・節理

2014年も仕事始め。
    1年は地球が太陽のまわりを1回転するリズムです。どこを基準にしよう、「ここをスタートにしよ
  う」 と人が決めたのが1月1日。
「新しい年」ということで、生活にもリズムとけじめがうまれます。
     昨年までの財産を土台にして、あたらしい積み重ねを。   
             今年がよい年でありますように

 地層や岩石に見られるいろいろな構造

野外を歩いていると、岩石にできた平らな面を目にすることがあります。
”割れやすかったので平らに割れた”・・・・でも、それだけではなんだか説明不足、それに、違う理由のものもありそう・・・
  というわけで、「平らな面」について考えてみます。


<1>岩石に見られる平らな面はどうやってできた?

平らな面・・見たことある・・? 
大きな”面”から小さな”面”までいろいろあります。じつは種類もいろいろ。
 専門用語になりますが、思いつく種類をあげてみます。
  • 層理面(そうりめん)・・・砂や泥、火山灰などがつもったときにできた面
  • 節理(せつり)・・・・・岩の中のはっきりした割れ目で、ずれていないもの
  • 断層・・・・・・・・・・ずれた割れ目ですが、たまには、ずれた部分が平らに見える
  • 岩石のへき開・・・・・ 平らに割れやすい性質の岩石が割れてできた面
  • 片理(へんり)・・・・・結晶片岩に見られる面
それぞれ取り上げてみます。
      。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

     層理面
 下の写真の縞模様、いかにも「地層」という感じ。
 縞模様は、砂と泥が交互にあるため。
 泥は砂より削られやすく、なくなりやすく、そこで、砂の面が平らに現れています。
砂岩泥岩が縞模様をみせた地層・場所は宮室(みやむろ)

 平らな面が少し傾いて見えますが、もともとはほぼ水平につもった砂や泥が、あとから大地が動いて、傾きました(実際にはこの場所では、派手にひっくり返ったりもしています。詳しい話は後ほど)。



道路の切割りいっぱいの縞模様。下仁田から東方の甘楽町で見た、富岡層群小幡(おばた)層の地層です。
宮室のものより泥がちで、また、岩石と
よぶのをちょっとためらうような軟らかさ。
その一部の拡大が下の写真。白っぽい
ところに平らな面が見えます。

軟らかい・・・・なるほど、宮室(上の写真)よりもずっと新しい時代のもので、1650万年より少し古い(新しいといっても、ずいぶん昔・・・・人類なんて影も形もない時代)。
宮室の地層は跡倉層上部層で、8000万年ほど前
のものになります。
  どちらも海に積もったものです。            
  
 ・・・地層のできかた・・・

  いろいろなものが積もってできます。代表は砂や泥ですが、”つもるもの”は何だっていいわけ。火山灰など火山からの噴出物もあるし。
  つもる場所は海の中が多い。でも陸上でも地層はできます。陸に降り積もった火山灰は、地形をおおって、うねった形で層をつくったりもします。 
  
  ところで、もしダラダラ、というか、間断なく積もっていたら、そこには平らな面になるような「境目」のできる余地はないはず、と思いませんか。こうして、境目の平らな面があるということは、ここを境に、何か変化があったはず。違ったものが積もったり、積もった時期に少し差があったり
   地層の面はもともと、海の中ならかつての海底面だったでしょうし、あるいは湖の底だったり川底だったりしたものなど。そこに新たにものが積もると境ができます。火山噴出物なら、当然、ある日突然やってきたものです。
      この平らな面は、そんな境目をあらわしてもいます。
           



②    節理
  岩石に見られる、ずれていない、はっきりした割れ目いくつかのタイプがあります。
   ずれたものは節理ではなく、断層になります。


 a   マグマが冷えるときにできた割れ目
冷えるとき、収縮して体積が減るためにできます。けっこう見かけるかも。火山岩の分布地域に行ったら、ちょっと注意して眺めたらいかがでしょう。
下仁田道の駅の入り口・柱状節理を使っているう


そういえば、下仁田道の駅の入り口に、柱状節理を使った柱が立っていたはず!
というわけで、写真撮ってきました。
道路脇で、目立ちますよ。
これ、みんな、柱状節理をそのまま使ったもの。
下の写真に載せた大桁山のものではないかなあ・・


節理には、柱のような柱状節理ばかりでなく、板状のもの四角いものなどあります。

よく見られるのは柱状節理。
板状の節理はマグマの流れに沿ってできたりするようです。
さいころのような四角い節理は、花崗岩に見られます。


大桁山 安山岩に見られる柱状節理(現在ここは立ち入り禁止) 




























荒船風穴周辺 柱状節理を上から見た面
蜂の巣状に6角形と思われがちですが、
そうでもありません

荒船風穴周辺
        
         
  


  
左は鉄平石を敷き詰めた通路。
鉄平石は板状節理によって板状に割れる安山岩で、
長野県諏訪・佐久地方のものが有名です。人がカッターで薄く切ったわけではありません。
 時々見かけますよね。塀にも使っています。










   


 b 普通の節理

  力・圧力が加わってできた割れ目・・・・この例はさまざま、たくさんありそう・・・
  地下で押さえつけられていたものが、その圧力が減ることで、割れ目ができるとい
  仕組みですが・・。地表近くでは、上にのった重いものがなくなったために
   できる場合もあるそうです。
    あちこちにある割れ目・・・といいつつ、具体的に思い浮かばない・・・
    土木建築の世界では、注意を払うかもしれませんが・・・

   ということで、どれが代表例になるのかよくわからないので、写真なし、で。
   知らないこと、わからないことは山ほどあるわけですが、それが楽しくなったりも
   するわけですから、ま、それもいいか。  

       なんだかNHK テレのキャッチコピーみたいになってしまいました。
           ・・・・「知らないって、ワクワク」・・これがNHKのものです

    
   そんなわけで、今年もよろしく

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<お知らせ>
昨年末、下仁田自然学校では下仁田ネギに関する冊子を完成、公表しました。
執筆は名誉顧問の里見哲夫さんです。
   10年前にも里見さん執筆のネギの本をつくりましたが、その後新しい知見も得、
   ページも増えての改訂版です。
これを上毛新聞が取り上げてくれました。記事を転載します。
    しっかりと取材した紹介です!


入手希望の場合は 下仁田自然学校にご連絡いただけましたら。
連絡先は以下になります。 1冊250円です。

      370-2611
      群馬県甘楽郡下仁田町大字青倉158-1
      電話(0274)70-3070  FAX(0274)67-5315
         Mail nenasi@juno.ocn.ne.jp 



2013年12月27日金曜日

マグマの冷えかたなど


岩石についての話、一通り触れてきたかと思います。
お読みいただいた方々、ありがとうございました。
  かんらん岩や蛇紋岩など、取り上げていない岩石もあります。これらはきちんと話をきいてからでないと書けませんので、また後ほどに。

ここでは、何となく疑問に思ったりすることを、いくつか書き加えてみます。




マグマが冷えて固まって、地上に現れるまで


地下で溶けていたマグマは,どれくらいの深さで、どれくらい時間をかけて冷え,固まるもの
 なのだろうか  

  地下で固まった岩石のかたまりは,どれくらい時間をかけて,地上に現れるのだろうか

こういったことは、疑問に思っても、よくわからないことが多いもの。こういった内容に関わることを、あれこれさがしてみました。というわけで、目にとまった範囲ということですが、紹介してみます。
  
l   冷えるのにかかる時間
      マグマはふつう、地下から上昇してきて、そのまま地上に出るわけではありません。噴火している火山のマグマでも、地下で”たまり場”、マグマだまりをつくっています。
直径数kmのマグマだまりの温度が
100℃下がるのに約1万年かかり、完全に冷えるのに数万年かかるとか。マグマの塊が巨大サイズなら数百万年~1千万年かかるとも・・・もともとのマグマの温度は?・・・地上にあらわれた溶けている溶岩の温度は900℃から1,100℃くらいですが(実測値850℃~1200℃など)、地下では高い圧力がかかるので、もっと高くなるでしょう。

    一般的に言ったら、地下のマグマが冷えるには数万年~数十万年かかる。さらに完全に冷えきるには、おそらく数百万年以上必要、ということになりそうです。

  数百万年も温かいとしたら、その周りでは地下水があたためられて、温泉となっても不思議はない・・・・実際、閃緑岩(深成岩の一種)の近くに温泉があったりして、「熱源では」などと言われるのを聞いたこともあります。


l  ゆっくり固まるとは、急速に冷えるとは・・…まとめると・・・

    花こう岩・閃緑岩・はんれい岩などができるときは「ゆっくり」冷えてかたまるといわれます。
    完全に冷えきるのは、数十万年~数百万年といわれています。

例:丹沢の石英閃緑岩(深い所で固まった岩石)は数百万年かけて固まったといわれているようです。
 
②   ガラス質の 黒曜石は数日で固まるともいわれます。
  ( 溶岩が水中に流れ込むと、表面は急冷します・・・ですから水中に流れ出してできる枕状溶岩の表面は急冷しています。
     時には溶岩がバラバラに砕けてしまうこともあります。熱湯に入れたガラスのように。)

安山岩溶岩の表面 
  ③ふつうの溶岩が固まる時間、あるいは地下の割れ目に入り込んで      固まるまでの時間・・・
      安山岩や玄武岩ができるわけですが、どれくらいの時間がか       かっているのかな・・・


ちょっとおまけ <前回の補足 :  安山岩溶岩の表面の写真>
 右の写真:安山岩溶岩の表面に小さな穴がたくさんあります。マグマが冷えるとき、内部の気体が発泡して抜け出たあとです。前回、溶岩の表面に方解石の丸い粒がたくさんあるのを紹介しましたが、こんな穴を埋めたら、白い点々ができそうですね。今頃になって写真のあるのを思いだしました。石は多分、浅間山の溶岩です。


l  マグマが深いところで固まるというけれど、どれくらいの深さ?
・花こう岩や閃緑岩ができるときは、「深いところ」で固まります
・深さは地下10km15kmほどか・・5kmほど・・でもできそうです。
・どうしてわかるのかといえば・・
マグマによってまわりの岩石がやけどしますが、そのときできた鉱物から温度圧力条件が推定できるときがあります。これらの数値から推測していきます。掘って調べるなんてできません。


結晶片岩は地下15km~30kmに岩石が押し込められ、溶けずに変化してできた石といいます。花こう岩より深い所で、しかも溶けずにできた・・・地下の世界も単純ではなく、いろいろあるのですね。
 
l  深い所でできた花こう岩が、どうして今、地表でみられるのか
もちろん地下から上昇してきたわけですが・・・

どうして上昇できるのか
・花こう岩は密度が低い(軽い)ので、浮き上がっていく、つまり上昇します。
・温度が高いと、やわらかく流動性があり、また周囲の岩石も温まってやわらかく、可塑性が高く(変形しやすい)上昇しやすくなります。
・日本列島は太平洋側から押される力がはたらいていますが、こうして押されてずり上がるとい
   うこともあるのでは、という人もいます。
  単純ではないでしょうし、説明も難しそうです・・・・・・

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下の写真、磨かれた花こう岩(ちょっと黒めなので閃緑岩かな)の表面に、なにやら黒っぽいかたまり・・・
これ、花こう岩が上昇するとき、まわりの岩石を取り込んだもの
捕獲岩といいますが、何か地下の情報を持ってきてくれるかな。
けっこう見かけますから、ちょっと目をとめてみませんか。




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l  花崗岩が地上まで出てくるには、どれくらいの時間がかかる?

下仁田の平滑(なめ)花こう岩は6500万年前のものです。日本にはこの頃の花こう岩がたくさんあります。でも、日本にはもっと若い花こう岩もあります。量も分布場所も少なめですが。
1400万年ほど前の花こう岩の仲間が、日本列島の西のほうに点々と見つかります。ですから1400万年あれば間違いなく地上に出てきているわけです。
   例: 屋久島の山頂 、南アルプス甲斐駒が岳、奥秩父の金峰山(1000万年前?)
      甲武信岳(1100万年前?) 
  
屋久島の例で、ちょっと考えてみます
屋久島の宮之浦岳は花こう岩でできていて、標高は2000mほど。
この花こう岩は地下12kmで固まったといわれます。
1400
万年で14km上昇とすれば、1年間に約1mmの上昇となります。地上に出れば雨風で削られるので、上昇スピードはこれよりもう少し大きいはずです。

もっと若い花こう岩も見つかっています。
 北アルプスにある花こう岩で、地表に露出する深成岩で「世界で一番若い」、というのが発表されています。北アルプス主稜線の西斜面、上宝村滝谷の花こう岩です。ここのものは200万年~100万年前の花こう岩だそうです。地下ではまだ冷え切っていないかもしれない・・
  200万年かからずに地上に出てくることも可能ということになります。
   ガダルカナル・ブーゲンビルといえば第2次大戦での悲惨な戦闘で忘れることのできない地名ですが、そこにも200万年・300万年といった若い花こう岩があるとか。

海外のことまで触れましたが、群馬県では谷川や水上付近にも花こう岩の仲間がみられます。奥利根地域とよばれる群馬県北東部には花こう岩がかなり広く分布しています。古い年代のものもありますが、数百万年前といいう新しいものもあるようです。
  正確に年代を測定するのはけっこう大変なので、意見が分かれることもあり、なかなか大変な世界のようです。
    でも、みんな地下から上昇してきたんだ・・・

  というわけで、まだまだわからないことがたくさんある世界、まだまださまざまな話が出てきそうです。

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<季節の便り>

今年は野菜が高値です。
ニュースで、鍋物に必須の白菜の高騰が報じられていました。群馬県は白菜生産量は多めの県です。
そこで、我が家の近所の白菜畑の写真を載せます。葉がきれいにまとまるように、一つ一つ
丁寧に上の方を結わえています。これだけの数、結わえるのは、けっこうな手間だったろうな
あ・・・腰も痛くなる・・・・感謝して食べねば。
  私が子供の頃は、まだ田植えは1本1本手で植え、刈り取りはひとつかみずつ鎌で刈り取り、それを手作業でまとめて結わえ、運び、脱穀・乾燥と、まさに八十八の手間の世界でした。それを知っていると、やはり、食べ物を粗末にする気にはなれませんね。
  それにしても、枕草子にも出てくる田植えの姿が、私の生きている時代にみられなくなったのか・・と、あらためて思いました・・

この場所は利根川べりで、浅間山・天明の噴火の際の泥流もつもっている場所。水はけのいい場所になります。昔はほとんど桑畑でした。キャベツ、ネギなどは水はけのよい場所が適していたと思いますが、白菜はどうだったかなあ。そういえば、コンニャクは、相当の水はけのよい場所に育つもののようですね。下仁田のネギも、下仁田という場所を選んで、高品質のものが育ちます。気候と土、それを充分に活かして作物を作り、それで生産者の生活が成り立っていけるようになれたらと、つくづくと思います。


今年もそろそろ終わり。皆様にとっては、どんな年だったでしょうか。

  来年がよい年でありますように、また、よい年にするべく皆で力を合わせたいものです。


正月が明けたら、今度は「地層の見方」についての解説から始めます
  地層についた縞模様などの話です。

来年もよろしくお願いします。









2013年12月21日土曜日

岩石の丸いすき間・羽状割れ目・下仁田のブナ

今年も もうじきおわり。どんな年をすごされましたか。


   丸く隙間を埋めているものは何?

岩石には、白いすじばかりではなく、白く丸い点々も見られます。
川原で石を拾っていても、時々目にします。何だろう?と思いますよね。

  小さく丸く、白いもので満たされた点々がたくさんあったら、その石は、もともとは溶岩(緑色岩も含むだったのでは、という推測もなりたつとか。溶岩が固まるとき、含まれていたガス成分がぬけて、その気泡のあとが残ることがあり、そこが白い鉱物でうめられたものと見るわけでしょう。

   白いものの候補には、方解石や沸石。あとから気づいたのですが、石膏などもあげられるのかも・・・。(前回書いた「白い脈」に、石膏もあるかもなどと、今頃思っています)
  

●下の写真の「丸い点々」は方解石で埋められていました。塩酸をかけたら、盛大に泡が出ていました。岩石は安山岩や緑色岩でしょうか。

 

●次は沸石が(たぶん)うめたものです。少し大きな穴も見えています。こんな穴には少し大きめの結晶が成長していることもあるものです。 (白い斑点には、丸くないのもありますが・・)

玄武岩にできたこんなすき間には、沸石が成長する(安山岩にも)と書いてあったものもありましたが、下の石は何かなあ・・・よくわからない・・



●その他・・
  「点々」や、隙間を埋めるいろいろなもの(思いつくものをあげてみます)

 変成岩に変成鉱物ができたとき、点々とみえることがあります。  例:点紋結晶片 
   下仁田では見られませんが、三波川結晶片岩の変成の強いところにあります。手元に写真もありませんので、説明だけですけど・・・

・岩石の結晶が、ぽつぽつとした点に感じられることもあるかも。
  砂岩のような石で、含まれた石英の粒などが点々に感じられることもあるかも。

隙間を石英成分が埋めれば、
水晶・メノウ・玉髄 などができることもあります。こんな場所を晶洞といって、大きめの晶洞は、きれいな鉱物をさがすときの目のつけどころ。パカッと割って中からきらきら結晶が出てきたら、感激でしょうね。
メキシコの鉱山で、隙間どころか洞窟をうめた、信じられないほど巨大な石膏の結晶の乱立する場所が見つかりました。一見の価値あり。「結晶洞窟」で検索すると、たくさんの写真がみられます。



    羽状割れ目    理屈っぽい話になりますが・・

宮室の泥岩層には、白い筋が平行にきれいに並んで見えるところがあります。

こういった並び方を羽状割れ目、あるいは雁行がんこう状配列・雁行れっか、と呼びます。
並んだ模様が、渡り鳥のがん飛んでいる時の隊列のようだということです  
宮室のものは、見事できれいなものです。


かつて岩石に力が加わり、そのために割れ目ができ、そのすき間を方解石が埋めて白い筋になりました。

よくみると、白いすじの列が「X」字状に配列している
この白く見える割れ目の並び方から、かつて力がどのように加わったかがわかるといいます。

「橋の橋脚にどういった力が加わるか」といったことは、土木建築の世界では重要で基本的な話でしょう。私はほとんど知らない世界なので、そういうことも多少は勉強しておいたらよかったのに、などと思いつつにわか勉強で少し説明してみます。

面倒くさいと思ったら、飛ばしてください。
理科の時間のようになりそうなので・・・




力学の話、というわけで、大学の先生の書いた図をのせます。鹿児島大学理学部で教えていらした岩松暉さんが公開していた図です。
 岩石の柱を上下に押しつぶしていったら、まず小さな割れ目ができるがやがて見えなくなり、次には斜めの大きな割れ目が入る。割れ目から左右の石がずれないようにしていると、全体が膨らみはじめ、今度は向きの違った大きな割れ目がはいる・・・・これ、実験で記録しています。地震で倒壊した高速道路の橋脚や建物の柱にも、こんな割れ目が入っていたっけ


今度は下の図。 こんな話になると思うのですけど・・・

  • 上下に押すと、膨らみ始めます①。
  • 大きな割れ目が入りずれるとき、包丁で切ったようにはならず、ずれに斜めの方向に、何本もの小さな割れ目が入ることがあります②③。②になるか、③になるかは、そのとき次第です。
    その小さな割れ目の形をみると、「ミ」のようにみえるか、「杉」の字の右側のように見えるかで、2タイプに分けています。
  • 上の図の共役割れ目のタイプ(X型のわれめ)になるときもあります④。
  • ミ型の割れ目ができて、もしさらに引き続き同じ向きに力が加わり続けると、割れめがS字状に曲がり、⑤のようになります。




宮室には泥岩上の羽状割れ目、写真のは、⑤タイプと④タイプですね。
   割れ目は方解石に白く満たされていて、きれいに見えています。

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雁行状配列という言葉は、「地形に、雁行状に線構造が見える」とか、「火山列が雁行状に配列している」とか、大きな構造にも使う言葉です。

説明から想像できるように、断層に沿って雁行状の模様が見られるということだってあるかもしれない・・・・・と思って探してみたら、アメリカのサンアンドレアス断層で、道路の上にこんな割れ目のできている写真が載っていました。(ごらんになりたい方、知識不足でリンクするのがわからなくて http://www.arito.jp/FG05.shtmlなのですけど・・・「四万十帯に便利」 クリープ断層 で ヒットします)
 というわけで、もしかしたら、見るチャンスもあるかもしれないと、説明も書いてみます。 
 地面が上下にずれる断層ではなくて、横にずれる「横ずれ断層」というタイプで図を書いてみました。




こういった分野、ほとんど知らない世界で、にわか勉強だな、と思いつつ書いています。
おかしなところがあったら指摘していただけましたら幸いです。
     詳しい方に見ていただけたらよかったのですが、そうもいかなかったもので・・・

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下仁田の森  (落葉広葉樹林夏緑広葉樹林ともいう ブナクラス

先にヤブツバキクラス(常緑広葉樹林)の紹介をしました。
もっと標高が高くなると、何がはえている?・・・・・・秋に葉を落とす馴染みのある森です。
          植物学でブナクラスと呼ばれるとか。

  でも、ブナなんて 下仁田周辺にあった???
     ブナといえば世界遺産白神山地、あるいは水上や新潟の雪深い地域が思い浮
       かぶものです。ブナの美しい森が見られます。
        大地に水をため込む力に優れ、母なる樹としてあこがれる人もたくさんいます。
     
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はえている植物で地域を大きく分けたとき、群馬県には次の3つがあります。

  針葉樹林帯 (コケモモートウヒクラス域(亜高山帯)
       県境稜線付近のみ 
  夏緑広葉樹林帯(ブナクラス域(低山帯)    
      落葉広葉樹林のこと
      上限1,500m~1,700m付近
  常緑広葉樹林帯(ヤブツバキクラス域)(丘陵帯)
     標高500m~700m以下  下仁田では500m以下

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「なんだ、群馬の山地はほとんどみんなブナクラスなんだ。山はブナがないところだらけ。ということは、下仁田付近にはブナなんてなくたっていいんだ」・・・と納得されそうですが、じつは、西上州地域には、かつてはブナの森があったというのです。御荷鉾山付近などには、かつてはみられたようです。

なぜほとんど見られないか・・・・それは、人の手によりほとんど切り払われた歴史が関わります。戦中から戦後にかけてたくさん切られたようですが、詳しいことは知りません。はるか昔というわけではないようなので、調べたらすぐわかりそう。
切られた後は、植林されたスギ・ヒノキやその他、クリ・コナラ・カエデなどの木々が、さらに標高が高くなるとミズナラなどが育っています。

一方、今、群馬県南西部地域ではブナの姿はほとんど見かけません。ですが、よく見ると、時々ぽつぽつとみることができます。今では尾根すじに点在する程度になってしまいました。御荷鉾山付近で、ブナの実がたくさん落ちていたことがあったなあ・・
  多雪地のブナと姿が少し違っていて、葉が小さめです。
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「ぐんまの自然」 1982年 作成群馬県
中学生用学習資料 より
 妙義などの標高500m~700mほどでは冬の寒さでカシは育てず、夏の暑さでブナも育てない。でもイヌブナなら育ちます。そういえば妙義の登山コースにも、イヌブナがありました。

 右の表に「中間温帯林」という部分があります。妙義などはこれにあたるわけで、関東の内陸などに見られる区分です。下仁田地域はこの区分域にけっこう入りそうです。
 妙義でも、もう少し標高の高いところにはにはブナも見られるそうです。



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というわけで、ブナ・イヌブナの見分け    
       
    ブナって名前は有名な木なのですが、どの木だかわからない人の方が多いのでは





ブナもイヌブナも、普通の葉っぱに見えます。そこで・・・
 左写真のように、葉のすじ(側脈)の先がへこんでいる
  
 こんな葉は ブナかイヌブナ





もし、が見つかれば、すぐわかります。  
ブナ
左がブナ。
イガイガのは殻斗(かくと)といって、栗のイガにあたるもの。ツルッとしたのが実で、大変おいしい。なまで食べられます。「そばぐり」とも言われます。実の形がソバの実に似ているので。
ただし、毎年は実りません。数年に一度大量に実り、動物達が食べ残した中から次の世代が生き残ります。その後の不作の年で、ブナをたっぷり食べて増えた動物たちも、数を減らす・・・ブナの生き残り戦略です。

下がイヌブナ。
殻斗は長い柄でぶらんぶらんと下がります。
実がなっていれば、どちらかすぐわかります。

イヌブナ
でも、実はいつもなっているわけではありません。
それに、イヌブナの実は、あまり見たことないですね。(この写真、じつは猿ヶ京付近のイヌブナのものです)


ブナとイヌブナでは、イヌブナの方が少し
標高の低めのところにはえます。とはいえ、西上州では一緒に育っているかな・・・

木の立ち姿が少し違います。

イヌブナはひこばえがたくさんはえたような姿で、何だかゴツゴツしていますし、幹の色も黒っぽい。別名黒ブナといいます。

ブナは幹が白く、別名白ブナ。少しすらっとしていますが、雪国のブナのように、ほれぼれするようなまっすぐにすらっとした姿にはなりません。枝がたくさんでています。


葉の違い  
イヌブナは、葉の裏・特に葉脈上に白いがたくさんあります。落ち葉になってもあります。
ブナは若い葉には毛がありますが、だんだんなくなります。
イヌブナ




左の写真で比べてみませんか。(どちらも若い頃は葉の面にもけがはえていたりするようです)。

葉のすじの数が、イヌブナの方が多めです。イヌブナが10~14対、ブナが7~11対 だそうです。




ブナ

山はこれから冬ごもりのシーズンになりますが、
こんなわけで、春になってから山を歩くとき、ブナとイヌブナの木を探して見ませんか。



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西上州はカエデ(もみじ)がたくさんある場所です。碓氷峠付近ではその美しさに感動して

 ♪♪ 秋の夕日に てるヤマモミジ      の歌が作られました。        

 妙義の紅葉の美しさも 奇岩とあいまって広く知られています。

  今年、紅葉を見ましたか

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内容が、ほとんど学習教材みたいになってしまいました。
気に入ったところがあったら、使ってみてください。