2014年1月30日木曜日

地層に見られる模様 その2 ソールマーク

  地層に見られる模様  その2
    地層の上下を判断するときに利用できます

 地層の平らな面にある出っ張り・・・これって何? 
     
地質観察のポイント・ジオサイトになっている宮室、ここを訪れると、まず平らな地層の上を歩いて河原におりることになります。
この平らな面、足元をよく見ると、小さな出っ張りがあって、何だか少し、ゴツゴツしてます。
  写真をごらん下さい。



                                     






 






このデコボコは何?
すぐに答えられるようなら,こんなにずらずらと写真を載せなかった・・・
 まず、どうやってこのデコボコができたかを考えて見ます。


図の下の部分に注目!
1枚の地層(単層という)の一番下の部分がデコボコしています。
デコボコの下の横線の部分は泥質で、1つ下の地層になります。泥の表面はかつての海底面で、そこに
流れがつくった溝や、
物が引きずられてできたような細長い溝ができることがあります。
生き物が這いまわった跡だってあります。

そんなくぼみを、流れ込んできた砂が埋め、デコボコが保存された・・・・・。これらの砂や泥がまだ固まらないとき,上に積もった重みでデコボコができたりすることだってあります。
(何ともたくさんの可能性をあげたものです・・・・)

これがやがて固まって、地表に現れたとき,何がおこるか・・・
削られやすい泥部分がなくなり、泥の上にあった砂の部分が、でこぼこ構造をプリントしたまま、見えることになります。

ですから,この場合のデコボコの砂の面は,
地層の底面、下の方向になります。

というわけで、これ、地層の上下判定に役立つことになります。
こんな出っ張りを底痕(ソールマーク)と言います。ときには昔の水の流れの方向がわかるときだってあります。
宮室のような砂と泥が交互に縞模様をつくっている地層は海底斜面で何度もおきた地滑りによる泥流が積もってできたと言われます(タービダイトといいます)。このタイプの地層では,きれいなソールマークがたくさん見られることがあります。

<ここで注意>・・・生き物のはい跡は,生痕(生き物の生活の跡)といいますが、生痕には地層の上の面にできるものもあります。砂の上のはい跡、足あと、あるいは巣穴なら上の方から地面に穴を掘っていきます。こんな時デコボコは砂の地層の下の面ではなくて,上の面に残ったりします。

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本に載っていたソールマークをいくつか載せてみます。似たのはあるでしょうか・・・較べてみてください
宮室では 生き物の残した生痕のほうが多いのかなあ・・とはいえ、よくわからないです・・
 
                             
  写真は新地学教育講座 地球の歴史 より 

左 :
 小石などが流れたとき削ってできた溝を
 埋めてできた出っ張り。直線状に見える。
  これは地層の底面に見られる。


  下:
   水流が泥を削り取ってできた。鋭い円錐
   状に尖る。頭部が丸くなって、尾部は
   ひろがる。これも地層の底面に見られる。

(ソールって、靴底のことだったのですね。
靴底のデコボコのイメージ、でしょうか)



いろいろ見られそう




生痕 いきもののはい跡 (みやま文庫 自然の歴史1967年より)


以前、下仁田自然学校で、生痕化石に詳しい方に来ていただき、みてもらったことがあります。デコボコの一部は「生痕化石まちがいなし」との言葉をいただいています。
それにしても、判断するの,難しそう・・・
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ソールマークや級化構造からわかること
 ジオサイトの宮室に行ったとき、ルートに沿ってまず足をのせるほぼ水平な砂岩の層、表面になにやらデコボコした模様の見えるこの層は、じつは地層の底面だった・・・つまり上下がまるっきりひっくり返っていたのです。
  大きな地殻変動があった証拠です。
       こんな小さな模様が,大地の大変動を証明してくれるのです
 

上下判定は,前回書いた級化構造でもできます。目をこらしてみてみませんか。
   上下判定の方法は、他にもいくつかあり、昔から、地質調査をする人たちは,
   注意深く目をこらしてきたわけです。

 生痕化石 とは 
生き物の生活の痕跡を生痕化石といいます。足跡や巣穴、なかには糞なんていうのもあります。
宮室では、生き物のはい跡らしい模様?が地層の下面に見つかります。

 跡をつけた生き物はなに?・・・これはなかなかわからないものなのです。
しかも、食い歩いた跡、休んだ跡、住んでいた穴など、いろいろな生活跡なので、同じ生物でも、どんな時にできたかで、まるっきり違った模様ができてくる世界なのです。
  
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宮室は観察に適したジオサイトとされています。
到着して川辺までおりるのに、まず足をのせるのが、生痕などのある面。
たくさんの人が歩くと、この出っ張り、消えてしまうのではと,少々心配。

  
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花粉症の季節がやってきます。もうじき、スギ花粉が飛び始めます。
花咲く春・心躍る春が、花粉症の人には憂鬱な季節になってしまいました。

ところで、杉の花って見たことありますか
それよりなにより、杉に花は咲くの?

中学生や高校生にこんな質問をしました。 
 「次の植物に、花は咲くでしょうか?
   松 、イチョウ 、イネ 、麦 、ススキ、ネコジャラシ ・・・スギ・・」 
ホウレンソウや大根、キャベツにだって、首をかしげる。
うーん・・という顔をされたものです。

答え:上にあげたものはみんな花が咲きます。
     どうして花の印象がないかといえば、松~スギでは花びらがないので、花が全く目立たない・花に思えないため。

というわけで、めしべと花粉があれば、それを花といいます。(正確にいうと、松やスギ、イチョウはちょっとタイプが違い、めしべといいませんが)。松や杉は花粉を運ぶのが風なので、花びらで
きれいに着飾って、花粉を運んでくれる虫にアピールする必要がないわけ。
風まかせなので、下手な鉄砲も数撃ちゃあたる、で、大量に花粉をつくる・・それが迷惑な花粉。
   (別の言い方をすれば、種子のできるものは、みんな花が咲きます。)




というわけで、我が家のすぐ近くにあるスギの花の写真をのせます。
スギの枝先を眺めて、花をさがしてみませんか。まだ花粉は飛んでいないと思うのですが。
雄花の袋の中に、大量の花粉が入っています。

  憎っくきスギ花粉の拡大した姿は、花粉が飛び始めたら、水をぽたんっとたらして顕微鏡でみると、すぐにみられます。
  水を吸って パンパンに膨れた姿で、破裂したのもでてきます。





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