2016年9月25日日曜日

見学のお手伝いできるかな・・・

 なれるかな・ジオパーク見学のお手伝い  展示紹介

ジオパーク(大地の公園)という考え方が提唱され、各地にジオパークが認定されています。
とはいえ、きれいな景色やお花畑ならば、誰でも眺めただけで「いいなあ~」ですが、
地面の話となると、「石ころの話か・・・」とか、「何だか難しい話で・・・なじみがないなあ」とかいった声が聞こえてきたり・・解説してもらわないと、わからない・・.
一方では、最近の地震災害の話から、中央構造線がにわかに注目を浴びて「下仁田にも中央構造線が通っているって・・・・それって、どうなんだ」などと気になったり。

大地は「母なる大地」ですから、実はすごく根っこのところで人の生活も支えてきているわけです。大地と知り合いになったら、自然とのおつきあいの幅も広がると思います。
下仁田自然史館の展示も、そんな理解のお手伝い、できるのではないでしょうか。

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ジオパークでの見どころをジオサイトと呼びます。
そんな場所の一つで、地層の裏面についた模様が見られます。宮室という場所で、自然史館からもそれほど遠くない場所です。
地層の模様にはいろいろな種類があります。生き物の這いあとなど(生痕化石)もそのひとつで、生痕に詳しい人たちのグループが宮室の模様を調べてくれました。


実物です。何やら模様がありますね。
(地層の模様には、水の流れが削った溝やら、水の流れに小石がかかわったものやら、その他いろいろあります。ここにもいろいろありそうです。区別、難しい)



地層のでこぼこ模様のレプリカです
下の展示パネル、なんだかぼけた写真だったのですが・・・・
写真で紹介。光の加減がいい写真で、模様がよくわかります
現地の写真をのせます。

ちょっと傾いて地層が重なっています。奥の地層の表面がレプリカをとった場所です。
教えてもらわなければ、普通は気づかない、わからない・・ですね。

この地層は川沿いにあり、見学のためには写真右のほうから下りてきます。最初に足をのせる場所付近の表面にこの模様があります。
 
ところでこれらの模様、もともとの地層の裏面についている(!)というところがポイントで、地質調査では重要事項になります。つまり、ここの地層がひっくり返っている・・・

でも、手前の地層はひっくり返っていない・・・・・間に断層があるはずで、なにか大きな大変動があったことがわかる…などと、いろいろな地質現象がみられるということでも大切なジオサイトとなっています。
この場所の地層のようすのパノラマ(業者作成のもの)も並んで置いてあるのに、生痕にだけ気を取られて写真撮ってきませんでした。うっかりでした。

なお、地層の裏面の模様については 以前にブログでも紹介しました。
http://geoharumi.blogspot.jp/2014/01/blog-post_30.html

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雨・雨・雨・・・・
どこかに出かけるのも嫌になる・・・どんな雨の中でもカンカン照りの中でも、外で働いている人もいるのに、優雅なこと言ってる、と言われそう。

というわけで、あまり野外にも出かけず。なので、あちこちの場所の紹介をしようかと。
比較的近くにある県立歴史博物館の紹介をちょっと。

高崎市と玉村町の境付近にある群馬の森には、歴史博物館と県立近代美術館があります。広い芝生とシラカシの木の多い森があり、4月29日には群馬交響楽団の野外演奏もあります。子供の指揮コーナーがあって、人気。(でもあまり行ってない・・考えるともったいない)。
この地域は、もし人が手を加えなければこの森のような、カシの木などの生い茂る場所になります。照葉樹林といいます。冬でも葉の落ちない、比較的暖かい地域に育つツヤツヤとした葉の木々が分布・・・・えーっ?ですよね。ここは夏はやたら暑いけれど、冬はけっこう寒い。温かい地域というには抵抗がある。実はこのあたりは照葉樹林帯の限界近くになっている地域なのです。
 
群馬の森はもともとは陸軍の火薬製造所があった場所で、日本で初めてダイナマイトがつくられたとか。記念碑で知りました。
昔、母が言っていました。大きな爆発音がすると「浅間の噴火?火薬庫の爆発?どっちかな」と思ったとか。

「古墳王国」・「東国古墳文化」の群馬県

歴史館が全面リニューアルされました。群馬に数多くある古墳の文化と、浅間の噴出物に埋もれて最近発掘された「甲(よろい)を着た古墳人」を大きく取り上げています。古墳は関西とここ北関東に多くあると聞いていました。群馬大学の尾崎博士がその研究の中心として努力されたという話も聞いていました。「古墳なんてどこにでもあるもの」と思っていた子供のころ、群馬は奈良などと並んで、古墳がたくさんある場所という話には、「へえー」と思ったものです。
最近、ボランティアも交えてその情報を詳しく調べなおし、古墳は12,000基を超えることも確認したそうです。

歴史館でもらったパンフレット(左)を見て、びっくり。
左隅にある写真は三角縁神獣鏡といいます出土は川井稲荷山古墳、私の家から2㎞ほどの場所です。もっとも今は古墳は残っていませんが。
この鏡が出土した時、まだ地元の集会所の机の上に置いてあるのを見ているのです!
それが取り上げられているーー単純・素直にうれしい!!

玉村町一帯で耕地整理が行われ、不規則な形の田畑を、規則正しく碁盤の目のように作り変えた時期がありました。それは農業の機械化にも対応することだったでしょう。そのために比較的大きな古墳2基を残して、古墳すべてを発掘したときがありました。私が中学生の時です。校内ので授業はやめて、一日かけて発掘現場めぐりをしたことがありました。学校として見学に連れ出してくれた先生方に感謝です。
風に吹かれて、砂ぼこりの舞うなか、石室の石は遠くどこやらから来たとか説明を受けた記憶があります。説明している人がとても寒そうだったということと、長さの説明で、センチをサンチと言っていた・・などと、くだらないことだけは覚えているのですが・・・この発掘も尾崎博士たちが指揮を執っていたのでしょうね。鏡は「群馬大学蔵」です。
(その後も高速道路建設や学校建設などのなかで、うずもれたたくさんの遺跡がみつかり、朝鮮半島との関連を示す冠やら太刀やらも出土しています。中にはかなり重要なものもあるようです。玉村町文化センター内の一角には歴史資料館もあります)

その後コメ余りの時代となり、せっかく作った田にも休耕田がひろがり、農家には耕地整理の分担金が重くのしかかり、機械化貧乏という言葉もうまれました。

身の回りにも案外何か隠れているかもしれません。郷土資料館のようなものも、たまにはのぞいてみるのもおすすめです。

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水上町猿ヶ京温泉近く、国道17号線わきに、こんな場所があります。のぼり旗もたくさんはためいています。ここは何?
 硬貨の並んでいる様子から見当が付きます。真田丸に関係した場所です。
 番組も終盤、ちょっと触れてみようかと。



もう何年も前から、たまには通りかかるのに、最近まで立ち寄ったことはありませんでした。お城の由来とか○○家の歴史とか、どうも疎くて面倒くさくて、という関心のなさから・旗も立っていなかったし・・

旗などにはこの場所の名前が記されていました。  「名胡桃城」
えーっと、なんて読むんだったっけ?見たことある字だったような・・・
朝早めの時間でだれもおらず、ぶらりと歩いても、仮名のふってある場所は見当たらない・・
ちょうど、年配の品の良い男性がやってきたので、「あの~、これなんて読むのですか」と聞きました。 「なごみ  だよ」。  ありがとうございました、と言って、帰りかけて、ふっと気づきました。信号機の下に、ローマ字で書いてあるじゃないか。  「NAGURUMI」  ナグルミ でした。
そういえば、これ、クルミという字だったっけ。 そんなことも知らないのかと思われる方もいらっしゃるでしょうが、でも、いきなり出されて、読める人って、多数派だろうか?? やっぱり仮名ふったほうが親切なんじゃないかな。
ちなみに、下のクイズやったときは、クルミはちゃんと読めてました。皆さんもやってみませんか。植物の名前と思って読めば、上級になれるくらい読めるのにね。
      (スキャナーが使えなくて、見苦しい図になって すみません)





2 件のコメント:

  1. 今回 も、面白いお話ありがとうございます。歳とってすぐ忘れてしまうので、同じ話でも面白く読んでいますよ。連日の雨で、家の近くの利根川では薄茶色の濁流が音を立てて流れています。そんなわけで好きな河原散歩もままなりません。晴れ間を見て、この間ご紹介のあったバイカモを見に桃井小学校脇の川まで行って来ました。白い花が四つほど認められました。利根川の水は濁ってたけれど、ここには綺麗な水が流れていました。この水の流れ、この後17号線の下を通って利根川に戻る見たいですが、本当に良いものを見せていただきました。水って、時には岩を削り綺麗な花咲かせる。これからは汚染に気をつけ水を使います。

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  2. バイカモ見に行っていただけて、うれしいです。本当にバイカモだったっけと、少々不安を感じたりしましたし。私は県庁の駐車場に車を入れて見に行きました。2時間までタダですから。街中や用水路の流れはどこをどう流れているのか、よくわかりません。天狗岩用水など、先人が苦労して切り開いてくれた、たくさんの水の流れもあるのですけどね。

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