2016年11月8日火曜日

子供たちとの観察会


虫たちもやってきます
晴れた秋の日差しがやってきました
ツワブキの黄金色が輝きます


ツワブキの黄色 キラキラと
     













川には カモの群れ。カルガモの中にマガモが一羽。

 1羽 違うのが混じっている!





カルガモは一年中住みつき子育てもしますが、他のカモはたいてい、北国から飛んできた渡り鳥です。
11月になれば渡り鳥たちが水辺をにぎわします。冬鳥観察のシーズン到来。

            玉村町の利根川、橋の上からの光景



子供たちとの体験学習(観察会)

秋晴れの日、下仁田町公民館主催の子供体験教室にお供しました。自然史館からてくてくと、地層観察の見どころ=「ジオサイト」をめぐりながらのハイキング。
 
  ぐにゃりと曲がり、すっかり横倒しになった地層の前で、はて、どうなってるの?何が起こったの? 子供たち、ちゃんと解説を聞いていました。
                                   この石、こすると書けるよ





宝石! メノウが・・



石拾い
 
宝石でなくても、変わった模様、ハートの形の石、はたまた石器につかえる石も。かつて高品質の砥石をつくった砥沢の石も拾えます。それで、砥沢という地名となったのか。

何やら熱心に説明を聞いている



こうして野外でお弁当を食べるだけでも
価値があると思えます。
お天気も味方してくれました。

何やら「かったるい」と言わんばかりの歩きっぷりの子も、実は楽しそう。

ヒトは毎日歩いて食べ物を探し、生き、進化してきた生き物なのだとか。だから、動かないのは人の体にとっては不自然で、健康的でないそうです。

散歩しながら、新しいこと、いいことを思いついた人の話も聞きます。もしかして、脳が活性化する?
京都の「哲学の道」の名は、ここを散策しながら思索を巡らせた著名な人たちにちなみ、今でも人々から愛されているようです。
 何やらダルそうな歩きっぷりの子と一緒に歩きながら、「歩きながらいいことを思いついた人がいっぱいいるんだよ。歩くと頭がよくなるかも」などと、余分なおしゃべりしたのでした。


下仁田自然学校では開校以来、子供たちとの野外観察会を続けてきました。自然学校は2001年開設ですから、それ以後数多くの活動がありました。下仁田公民館との共催にも長い歴史があります。
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ところで、お弁当を食べた場所・宮室は地層についた模様が有名です。
生き物の跡、水の流れの跡などが、模様になって残ってます。
実はこの模様は「地層の裏面のでっぱり」です。靴底の凸凹のようなもの。でも、宮室では地層がひっくり返っているので(かつて大きな変動があったのでしょうね)、足元の地層は、地層の裏面が見えています。靴をひっくり返せば、靴底が上からよく見えるといった原理です。靴底をソールと言うようで、地層裏面のこれら模様をひとまとめにソールマークと呼びます。
(どうして裏面にでっぱりか、といった説明は面倒なので書きませんが、以前、このブログでふれましたhttp://geoharumi.blogspot.jp/2014/01/blog-post_30.html

 這い跡か、水の削った跡か、はたまたそれ以外か、私には区別がよくできませんが、でも観察して想像してみませんか。

これは這い跡かな・・・


たくさんの模様

・・

これもグルーブキャストですね



グルーブキャスト 礫などが水流で動いたときに、
水底の泥をこすってえぐった跡


石などがポンポンとはねて,
水底につけた跡だそうです。


 

「お~い、、恐竜の足跡じゃないかあ」
右の写真のことです。
大きなでっぱりはいかにも・・黄色の折れ尺は伸ばせば1メートルです。似たのが近くにも・・。しかもこの地層、中生代の地層で、恐竜のいた時代です。

「海にたまった地層って言ったじゃないか、しかも、海底地すべりの時などにたまった地層とか・・」などとという声も聞こえてきそう。
 飛び跳ね、転がった石がつけた模様のようです。



ここには他の模様も。
力を受けてひび割れがはいった地層に、
方解石がしみ込んで、規則性のあるきれいな模様になります。かつての力の「化石」・・・化石って、生き物が残した跡のことなので、こう書くと叱られそうですが。


 
 


自然史館に見学に来られた方に、「宮室はここから近いですか」などと聞かれたことが何回かありました。行ってみたいと思われる人が多いのかもしれません。
大学生の地質学の基礎学習などに向いた場所、などと思ったりしたものです。
 理解するのは、ちょっと難しかったりしますが、貴重な場所です。






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