2014年12月14日日曜日

地質案内その4 続クリッペ観察(前半部分)

クリッペ観察 
 
栗山川にそったコースです。赤丸の付近を見ます。
              (写真等が多くて少し重くなるので、2回に分けてお送りします)

 結晶片岩(変成の弱い御荷鉾緑色岩系の石)の上に、跡倉層の砂岩や礫岩、砂岩泥岩互層が乗っています。跡倉層はどこからかやってきたもので、クリッペ(根なし山)になります。
両者は底角断層(断層面が水平方向に広がる・すべり面)で接し、その断層もみられます。ただし、ちょっと離れた場所からの観察になりますが・・・・


このコースでは、道から川を見おろして眺めます。




 

もちろん、調査するときは、
沢に下りて歩きます。
 
観察場所がちょっとわかりにくいかもしれませんが、ハイキングしながら眺めたら、普通のハイキングと少し違った新しい気分もあるかも。



青岩公園からスタートして、 ②は道から川を見おろすことになります。木が繁っていたりで、あまりよくは見えませんが・・
 

 

     

←ポイント③の甘楽用水



   →                            清流荘





この水路の先にぽっかり穴があいています。水路は大崩山(おおぐいやま)の底の部分にあけられているそうです。自然学校顧問の高橋さんは水路に入ったことがあり、「水路の下が青い結晶片岩、天井は跡倉層の砂岩だった」と。水路が、ちょうどすべり面(断層)のところに掘られていたわけです。



下仁田でも昔、お茶を栽培し、製品までつくっていたそうです。
その工場跡かな?            →
このあたりまではお茶が育ち、シラカシなどが育つ照葉樹林帯の植生がみられます。


ポイント④のすべり面です。道から見おろします。
      段差がついていて、何となく、境目が・・・
                すべり面の断層はここなのでしょう。
      調査の時は、この沢にジャブジャブ入って調べます。
      上からながめているだけでは、ちゃんとわからないわけです。

拡大しました

ポイント⑤の断層はどこ?・・・・         ↓ ⑥の結晶片岩。クリッペをのせる土台です。
わからなかったのでこの付近の写真を      道端では岩石の風化で、青い色もあせています
 ↓                    風化を「石が腐る」といったりします。 
                                   
                                  
                                    


 

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