2019年5月23日木曜日

草花遊びと春の野道



明日からは30℃を超えそうだとか。まだ5月なのに。
5月のさわやかな風、新鮮な緑を堪能する前に、夏? 
  春が短くなっているのは、地球温暖化から?  日本が亜熱帯になる・・・ 
  南北に長い日本列島は、南の亜熱帯から北海道の気候までの豊かな自然があります。
  その中で四季の移り変わりは 日本の気候の素敵なところなのですが、
  ハテ、これからどうなってしまうのか・・・

何やら忙しくしていたら、いつのまにか2週間がたってしまっていました。
あまり春を味わっていなかったなあ。

草花遊び

近所の中年男性の方がちょっとした用事で我が家にきました。
立ち話で、タンポポンの綿毛の話になりました。
 「瓶に入れてそっとしておくと、綿毛が開いてね、ふんわりきれい」これ、近所の男性の言葉。
このかた、子どもたちの遊び指導等されているとかで、ウッドクラフトなどやるのだそうです。「そんなふうにみえないでしょ」。
私から「タンポポばかりでなくて、こんなのもありますよ」と、一つ紹介。

キツネアザミのボンボン
小さな瓶にいれて置いてあります。
そこらの道端に生えている草花から作ります。
ちょうど今、5月に作るのです。

キツネアザミ








こんな草、見たことありませんか。
キツネアザミと言います。この花の種がちょうどたんぽぽの綿毛のようになる前に取ってきて、糸で縛ります。
作り方は下の図参照。
つくれるの、今だけなんです。もうじき、みんな綿毛になって飛んで行ってしまうから。
友人で栃木県の茂木というところ出身の方が教えてくれました。子供のころの遊びだったそうです。
  このつくりかた、ずっと以前に紹介したことがありました。たくさん作ったという方がいました。
お気に入りではありますが、ちょっと作業が細かいので、小さな子供にはむづかしいですね。

 もう一つ紹介    ストラップを使っていたころなので、ちょっと前になります。
ヒノキのストラップ


これ、林野庁関係の人の作品。
こどもの集まる行事のために考え出したものです。

もちろん、森の恵みを使います。
糸に通したいろいろの中に、ヒノキの実が入っているけれど
わかりますか。それ以外は100円ショップで売っているもの。
うまくつなげるのにちょっと工夫もあって、子どもは熱心に取りくんでしました。結構人気。
これを考案した人、他にもいろいろなものを考案していたなあ。
クリスマスの時なんて、松ぼっくりやらなにやら、いろいろ使って、素敵な飾り物をいくつもデザインしてたなあ。とても楽しそうに作っていました。
おじさんが、100円ショップの女の子のアクセサリーやら手芸品のコーナーを物色している姿を思いうかべて、心の中でちょっとニヤリとしたものでした。

近所の方、このストラップも気に入って、「ヒノキの実を集めて、参考にして何か作ろうかな」。ウッドクラフトでは、小さなパーツをつくるのに、きれいに切るのも大変だし、結構手間暇かかるようです。100円ショップで小物を買って、それだけで子供が喜びそうなものが作れるかな、と。
 
春の野道

キツネアザミの写真を撮りに、近所の川辺にいきました。
やっぱり、春の野道はいいなあ。何でもない草花が、生き生きと見えてきます。



アカツメクサ  牧草に使ったんですよね
札幌の地下鉄にこの花のモチーフがつかわれていて素敵だったけれど、もう何十年も前の話。今どうなっているかな。







ビル  
 引き抜いて下の丸い所を食べますね。
でも、庭のあちこち生えたりして、にくまれものでもある・・
てっぺんについているのは、花というよりムカゴが多く、これがぽろぽろこぼれて増えるというから、しつこくどんどん増えるわけ。


道のわきにたくさんある白いものは、散った
ニセアカシアの花。
たわわだった花も、すっかり散りました。


道端のチガヤはいかにも野道の草。
           漢字で書くと「茅」。
           見たことある字ですね。
アザミもあります。
アザミにはたくさんの種類があって区別も難しいのですが、
春に咲くのはこの種類だけ。ノアザミです。

      今の季節は、まわり一面 麦秋 の麦畑。


ぐんまは二毛作で小麦をつくってきました。
でも今は、夏にコメをつくらなかったりしています。

こちらはうどんに使う小麦。



 麦茶に使う麦です。 
 ノギが長くて、きれいです。



もうじき夏がやってくるなあ



   


2019年5月7日火曜日

少し山寄りではまだ早春の気分



山里では春の農作業の始まるころ

  家のわきにはグミの花が咲き
 うねうねとした田舎道のわきには
 低い石垣があり


田んぼにも
うねうねと
畦が続いていました。
水滴が朝日に輝き


わきには水路があり、澄んだ冷たい水が
音をたてて流れていました。

なんでもない光景なのですが
何だか心安らぎます。

長野県佐久市での5月3日の朝の光景。



平野部ではすでに緑が濃くなってきていますが、佐久の標高1000m付近では、オオヤマザクラのピンクがかった花が山に点々と見えます。

木々はやっと芽吹き始めです。
サルノコシカケが 幹についていて面白い感じ。

足元には、木々が葉を広げる前に、小さな背丈の可憐な花たちが点々と姿を見せています。

渓流沿いの林の中に、黄色いハナネコノメ



小さくて、目に留まらず行きすぎてしまうことも多い花たちですが、ちょっと目を向けてみてください。

岩の上には小さな白い花がツンツンと
ハナネコノメでしょうか。
おしべが白っぽいですが・・・




遠くにアカヤシオの上品な美しい色のピンクが見えていました。
今年はアカヤシオ、たくさん咲いたのかな。見に行きたかったなあ。花の当たり年・はずれの年があるわけですので、
よく咲く年には、訪ねたい、ですね。
 隣接の群馬県側は南牧村。この花をヒトツバナとよんでいます。アカギツツジと呼ぶ地域もあり、それぞれの地域で愛されたことがわかります。
他の場所での写真ですが、右のピンクの花です。
今年はもう遅いでしょうが、来年とかに機会があったら見に行ってみませんか。花の不作の年もありますので、ちょっと注意して、調べてみた方がいいかもしれませんが。

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5月3日は憲法記念日。
群馬県では今年も記念集会での講演がありました。
弁護士の田中隆さんと大学教授の浜矩子さん。いつも著名な方をお呼びして、いいお話が聞けます。
今年は10連休で会場探しが大変だったようで、例年高崎の音楽センターでしたが、桐生市民文化会館で、実施日も5月3日ではなくて5日でした。

新聞には、私も以前紹介した、9条俳句の裁判について載っていました。
  梅雨空に「9条守れ」の女性デモ  これを公民館が不掲載にした事件です。

憲法アレルギーのいまの世相に対し、「かかわりなんて持たない方がいい」という世相に対して声をあげた70代の女性の奮闘。とても素敵な話でした。
忘れずにいたいですね。













2019年4月25日木曜日

アースデイin桐生 群馬大学が会場

新緑と春の花、楽しんでいますか

 4月は春爛漫。
今、どこのお宅のお庭も花いっぱい。
 なのに、なんだか忙しくて、ちょこっと出かけた里山の光景も、気分良く味わったけれど、報告もしていない。

 ところで、4月10日は何と雪が積もった!
 群馬の平野部、JR高崎線の新町駅の割と近く、すぐ隣は埼玉県という我が家の周辺でも雪が積もったのです。
  
本当に雪景色・・・その日の昼間の気温は1℃~2℃。
    それなのに、雪景色を写真に撮っていなかった。ボケている・・・
     それから2週間たった今日は、気温27℃!  ついていけない・・・
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21日はアースデイ。全国で地球環境を守ろうという催しが行われます。
群馬でも、桐生の群馬大学理工学部を会場に 「アースデイin桐生」を開催。
小さな子供連れの家族がたくさん来ていました。子供が喜びそうなブースがたくさんあり、一日楽しめるのです。参加者約5,000人。


八重桜の咲く中、テントでは地域の方々が手作りのものを売ったり、それぞれ趣向を凝らして参加。参加団体89。もう少し増えていたかもしれません。

 高校生も参加。会場づくりも手伝って、力仕事をしてくれていたようです。
桐生高校は「楽しい科学実験」、
樹徳高校理科部はスライムづくりと繭から生糸を
群馬は生糸の県、桐生は織物の町として栄え、群大理工学部はもともと染織学校としてスタートしたのだものね)
尾瀬高校は木片やらドングリやら持ち込んでネイチャークラフト
群大理工学部は、ブーメランをつくって飛ばしたり、折り紙体験、などいくつか

 他もちょっと書いてみれば・・
竹とんぼづくり、牛乳パックはがきづくり、昔遊び、その他手作りおもちゃ、自作電気自動車、手作り飛行機、動物とのふれあいでは、大きなヘビまでいたり。猛禽類数匹がいるコーナーでは一緒に写真を撮るコーナーも。
風呂敷でバッグやいろいろつくろうというコーナーやら、無添加食品販売、オーガニックコットン、桐生ですから繊維商品の販売、企業もNPOも参加。 

でも実は、私たちも展示に参加していて、横目でちらりとながめただけでしたが。


体育館の中は、こんな感じ。
何か作ったり、ちょっと実験的なことをしたり。
大きなヘビにも触れられたコーナーはこの一角。

下の写真のコーナーが私たち。
  テーマは
「こんな環境にも生きる・・コケの世界 & 大昔の環境を伝える 化石の世界」


ちょっと紹介すると

●水の中で育つコケがあるよ、という話と
●下仁田で見つけたちょっと珍しいコケ・チャツボミゴケについて

 お酢のような強い酸性の水に育つコケ、それも、鉱山の廃水が酸性で、そこには鉄分がたくさん沈着しているという話
 いかにも科学的な世界の話ですね。

 机の上に置いたのは、黄鉄鉱。キラキラして「これ、金だと思う人、手をあげて」なんていうと、子どもは結構手をあげます。残念でした、黄鉄鉱です。
5角12面体の結晶があるので、模型を見せて探させると,5角形をけっこう見つける。虫眼鏡なしで「あった!」。子供は目がいいですね。
 チャツボミゴケの塊の落下物は鉄分いっぱいで、カチカチに固まっていて、まるで石。その中には木の葉ばかりか、ガラス片、和紙まで見えて、いったいどうなってるんだと思わせられます。
 黄鉄鉱などが溶けて硫酸酸性の水ができる・・・溶ける??不思議ですね・・・
そして鉄分が沈殿していく。鉄の鉱床ができる??


次には
ぐんま西部の荒船山近くで
とても保存の良い昆虫の化石が見つかっていて、その紹介。

なにしろ、ユスリカ(蚊のような羽虫)の毛のような触角まで残っているのですから。

植物はたくさん見つかり、その実物も持ってきました。。
                       

化石って、なかなか見る機会がないわけで、のぞき込んでいました。


 こんなお勉強的な内容、あまり見に来ないかな、と思っていましたが、みなさん、たちよってくれました。
熱心に説明を聞く大人の方も、結構いました。
時折、パネルの裏のスペースで飛ばしているブーメラが飛んできました。

ところで、ここではお土産を用意しました。木の実のお土産。人寄せに効果的でした。
自分で袋に入れて、名前を書いて持ち帰る。子供は一生懸命名前を書きます。

メタセコイアの木
学校にありませんでしたか?
メタセコイア














①生きている化石メタセコイア、「見たことある」、という子供も結構いる。各地の学校に植えられましたからね。
最初、化石で名前が付けられました。つけたのは日本人。その後何と中国四川省で生きている木が見つかった!!
1946年の話。それで「生きている化石」。
 化石は高崎観音山の地層の中からも見つかります。
観音山の山頂の駐車場で実を拾っていたら、「なんですか?」と何度か聞かれた。一緒に拾い出す人も。そんな中の一人が「それ、今の天皇の結婚式の時、全国に配った」ですって。それで学校や公共施設によく見かけるわけなのか。知らなかった。
私も父が枝の挿し木をしていたのを覚えている。農林省関係に勤務していましたからね。

モミジバフウ



②モミジバフウ(化石は兜岩層から見つかるが、日本では絶滅。アメリカに生き残っていて、今では日本の公園・街路樹にたくさん植えられています。
ちょっとトゲトゲで、なんだかおもしろい。




ムクロジ

③ムクロジ 
 以前にも紹介しましたが、もう一度紹介。
皮を水に入れて振ると、泡立つ。せっけんに使った。ペットボトルに入れると、振るのが面白くて、子供が喜んでいた。羽子板の羽の球にも使う。こんな話、あまり知られていないようです。
 大人も結構持って行きました。

 カエデの木はカエデ科という分類でしたが、今はDNAをもとにムクロジ科になりました。
ムクロジって、知りませんよね。ムクロジがカエデ科になった方がいいのに・・と思ってしまうなあ。
数珠にも使って、だからでしょうか、お寺や神社に植えられています。上野の科学博物館日本館にはこれで作った数珠が展示されていました。

いろいろな機会に、科学の世界に、自然の世界に触れられたら、と思った日でした。





2019年4月10日水曜日

桜満開の時の里山

 入学式の日に桜満開    いいなあ∼ 

関東平野に住む者にとっては、桜と学校の入学の季節が重なります。
  小学校の入学式、今年は4月8日だったかな
 
 3月27日に桜開花(もちろんソメイヨシノです)。
 満開が4月8日。  寒い日が結構あったものね、桜も途中足踏みして、いたわけ。





月並みなアングルだけれど
  観音様と桜 です。

下の写真は、観音山から見下ろした高崎市街。
遠くに見えるのは赤城山 
           4月9日の光景です

この季節になると、桜の木って、こんなにあったのか…といつも思う。
やさしい桜色があそこにもここにも。  みんな桜が好きなんですね。





     
最近はハナモモもあちこちのお庭にあり、きれいです。


山ツツジもほころんで
  観音山はなだらかな丘陵
新芽は産毛に包まれたかのよう
今だけの輝きです
が連なります。点々と集落があったりして、道が入り込んでいます。
ですが、沢を見下ろすと、深くけずりこまれていたりします。
 そんな里山を歩くと、新緑が優しく美しく、木々や足元の草花は素朴で可憐な花をつけています。

 ここの丘陵は、昔、海岸に近い海の底に砂や礫・泥がたまり、その場所が隆起してできています。ですからこの丘陵からは、海の貝の化石も見つかります。化石採集をした人もいるかも。
 昔って・・・800万年とか900万年とかいうずいぶん昔、ここに人はいませんでした、というより、アフリカで人類が誕生したのが700万年前と聞いていますから、地球の歴史は時間の単位が人の生活と違いますね。
 陸に近いから、植物の化石も見つかります。木の実や幹など。亜炭(石炭というにはまだ不足だけれど、燃料にはなる)を掘っていたこともあります。高崎炭田という名前まであるくらい。富岡製糸場でもエネルギー源として使用したとか。

 とにかく、春の里山歩きは最高!! 写真でお分かりいただけるように、山すそはすぐ高崎市の市街地です。近所でもこんな里山の雰囲気の場所をさがしてみませんか。
 
よく見かける花
モミジイチゴ
これ、おいしい実がなる
ウグイスカグラ

 スミレなども様々な種類が咲き競います。出かけませんか。
 そういいながら、昨年も一昨年も、あまり行ってないなあ。
   あっという間に春は過ぎてしまいます。今年こそ・・・です。

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 こうした緩やかな丘陵の里山もありますが、坂道を車で登って行ったら、思いがけず集落に出会うこともあります。少し平坦な場所が広がり、そこに家があるのです。

 最近「ぽつんと一軒家」というテレビ番組があり、けっこう人気を得ています。衛星写真で人里離れた場にある家を見つけ、そこを訪ねるという企画です。そこに住む人の姿に、共感したりほろりとしたり。 

 見ていて、「この場所、きっと三波川帯の結晶片岩の地域で、その地質のおかげで山頂近くでもなだらかな平地があるのだろうな」と思う時がありました。藤岡付近の山とか、万場付近、あるいは四国のどこか・・・。水が手に入れば、住むことができるわけす。 
 日本の里山という番組もあって、これで見た集落も、周囲を見渡すと、目線より低い場所におだやかな山の連なりが見えました。結晶片岩の「片理」というはがれやすい方向が平らに続き、そのために山稜が尖らず、平らな山並みが続くのです。

 それにしても、この番組の企画を考えた人、なかなかですね。国内だから出かけるのにそれほどお金はかからないでしょう。有名タレントはあまり必要なくて、ディレクターが車を走らせて出かけるだけ。お金をかけず喜んでもらえるって、いいことですね。
 「うちにも来るかも」なんて冗談半分に思ったりする人もいるでしょうし、実際にそう言っていた人もいましたが、だからどうというほどのこともない感じでした。まだまだいろいろな人が見つかるのでは。こうした場所に住む人たちの生き方、考え方、幸せって何なのか・・とか、いろいろ頭をよぎったり・・コンビニがない所には住めない、と思っている若者はどんな感想を持つのかなどとも思ったり。ほんの少し前までの日本人の生活にだって思いを巡らせることもできるかも知れません。


 春には、そんな場所にはスイセンやハナモモなどの花々が咲き競っていることもあります。まるで桃源郷に行き当たったような気分になります。きっとお年寄りがすんでいて、手入れをしているのでしょう。
以前に行った日野地域の奈良山、今年は行ってみよう。

2019年3月30日土曜日

里の桜とカタクリ、一緒に咲きました


今年もしだれ桜とカタクリが咲きました
2019年3月29日
農家の前庭にこのしだれ桜はあります


農家の家の前庭に育つ桜です。
2本の木が寄り添って。見事な形を作り出しています。








数年前の大雪では、横に張り出した枝が何本か折れたそうです。
同じ日、歩いても行ける距離に(歩くと少し遠いかな)、カタクリの群生地があります。
晴れた昼間に花が開きます。朝早くや曇った日には、花弁は少し下を向いてしまいます。
  カタクリについては 以前に紹介しました。
 https://geoharumi.blogspot.com/2016/03/blog-post_26.html

ここは、鏑川のつくった河岸段丘の 段丘崖に咲くカタクリです。関東平野はカタクリには暑すぎるのですが、北向き斜面で水がわくような場所なので、夏の暑さをしのげて、生き延びているわけです。
場所は群馬県吉井町小串付近

しだれ桜は見つけにくくて、「見つからない!」と。
大きい木なのに、すぐ近くに行くまで見えないのです。カタクリの群生斜面を車で登りそのまま道なりに進んで、高速道(上信越道)に突き当たるまで進み、側道を少し右に行けば見られますよ、というのですが・・・下に掘りこんで作られた高速道を背にして北方向を見て、初めて見えます。
 近くには下写真のような、しだれない桜もあります。これは遠くからも見えていて、こちらに行った方もいました。カタクリの斜面を登ると、斜め右方向遠くに、これが見えるのです。でも、枝垂れの方がいいなあ・・・


昨年、一昨年の花も見てみましょう。
2018年3月27日




2018年3月24日 この年、3日前にはまだこんな状態でした

2017年4月4日  
















2017年4月4日  コブシも咲いていました
桜、カタクリ・・・
 人が手入れをして、美しく咲いています。里山の美しさです。
里山という言葉は、自然保護活動をされていた方が、山里という言葉をひっくり返して作ったと聞きました。みんなに受け入れられ、広く使われています。今では里海という言葉もあります。

 人は趣味で自然に手を加えていたのでしょうか・・・基本的には、生活の糧を得るためです。お米を作り、畑を耕し、林の木々を利用し。 
 桜は見るだけで作物にはならないし、違うじゃないか、と言われそう。単に、きれいだからという趣味だろう、と・・・・いいえ、生活に利用したのです。
 春、種まきのころ、いったいいつどの作業行うか、これは収穫に重要な影響を与えます。数日の差が影響する場合があるのです。ところでこの桜、満開が3月27日頃だったり、4月4日頃だったりしています。天気予報もない時代、農作業の時期を間違いなく行うのに、サクラは役割を果たしたのだといいます。ですから農家の庭に、大切に育てられていたのでしょう。美しさも愛でて、大切にして。

 里山の美しい景色は、自然を生かしてよいものをつくろうという、人の心が
現れた光景なのでしょう。
これからの春の日、晴れた風のない穏やかな日だったら、毎日でも野山に出ていたい。
春の里山は、本当に素敵です。年をとってもいつまでも一緒にいられる自然です。

桜はすぐに散ることから、命を散らす象徴とされてもきました。ですから武士には嫌われ、家紋に桜はほとんどないとか、桜の文字のつく名前はあまりないとか、先日のテレビ番組で聞きました。 でも今、サクラにそういった負のイメージは消え、歌の世界でも桜をうたったものがたくさん現れ、今は皆に親しまれるイメージになっているとのこと。
 ちなみに、桜の文字の付くお名前に、農業とかかわる起源を持つ話も紹介されていました。そういえば桜庭さんという人、いたなあ。

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3月30日に下仁田に咲いていた花々です。サクラもあちこち咲いていました。
サクラと言っても、サクラの代表のソメイヨシノの花はまだですが。
サクラには、園芸品種も多く、実にいろいろな種類がありそうです。
フキノトウとアズマイチゲ
アズマイチゲ
曇っていて、花はあまり開いていません
里山の花、という感じがしますね

キブシ
ミツバツツジ
ミヤマキケマン
アブラチャン