2016年6月28日火曜日

「群馬の石」に・・下仁田の鶏冠石

県の石・・・日本地質学会が選定 (岩石・鉱物・化石)  

 下仁田の鶏冠石  
   「県の石」の鉱物分野で選ばれました。選定は権威ある日本地質学会です。 


 6月11日付けの上毛新聞にのっていましたので、ご存知の方もいらっしゃるかと。

鶏冠石はヒ素を含む鉱物として知られています。以前にこのブログで紹介したことがあります。
見ると ちょうど2年前。
その時は
「世界遺産登録 おめでとうございます       荒船風穴」
という記事を最初に載せ、そのあと鶏冠石の話を書きました。はからずも 今回
も登録のお祝いとお知らせになりました。
 以前のブログは以下です。

http://geoharumi.blogspot.jp/2014/06/5.html
(鶏冠石の詳しい解説はこちらでごらんいただけます)

次々と価値を認められ登録されるものが出てきて、地元下仁田にとっては喜ばしいことと思います。
こうした文化的価値を守り、人々に広めていっていただきたいです。

ところで 下仁田自然史館に展示してある鶏冠石の色がちょっと・・・
鶏の「とさか」のような赤い色のはずなのに、全然そんな色じゃない!
見学に来られた方が感想を書いていかれました。
「鉱物の保存の仕方が悪い。リアルガー(鶏冠石のこと)など展示の仕方を考えるべき」
確かにそのとおりで、お恥ずかしい限り。上の写真のように、ケースにいれ それをガラスケース内においてあるだけですから。(写真に光が反射していて不出来なのですがご容赦を)
鶏冠石は光が当たると結晶が変化してしまい、赤から黄色に変化して、正確に言えば鉱物名も変わってしまいます・・・展示、むずかしいなあ・・・

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ブルーの食塩が自然史館にあるのですが 光で色が消失するということで展示していません。写真をとったらたら良いかな。

 酸素に触れることで変化する鉱物もあります。黄鉄鉱は酸素・水に触れると酸化して 硫酸ができたりする・・・地層の中にできた黄鉄鉱の小さな粒子は 山が崩されたりして地表に現れ酸素に触れると そこにできた硫酸が岩石をくずしていく・・・昔は黄鉄鉱から硫酸をつくっていたというほどです。八ッ場ダムの現場で酸性水があったり 法面が赤茶けてくずれそうなのが 心に浮かびます。
   様々な原因で引き起こされる変化、変質にも注意をはらう必要があるわけです。
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光の当たらない場所に赤い色のサンプルが保管してあります。その写真をのせます。赤い色ですね。

なお土地は個人所有で 現在は立ち入り・採集とも 禁止です。
産地を大切に守りましょう。














岩石と化石は以下です。
上毛新聞のインターネットサイトのものです。
新聞記事はもう少し詳しく書かれています。

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「県の石」に鬼押出し溶岩など3種類   日本地質学会 

更新日時:2016年5月11日(水) AM 09:00
 日本地質学会(東京)は10日、47都道府県で産出する特徴的な岩石、鉱物、化石を一つずつ選び、計141種類を「県の石」(都道府県の石)として認定したと発表した。

 群馬県は「鬼押出し溶岩」(嬬恋)、「鶏冠石(けいかんせき)」(下仁田)、「ヤベオオツノジカ」(富岡)がそれぞれ認定された。             
 
上毛新聞より
 
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県の木・花・鳥などはあるのに石というのはなかったなあ。誰もそんなこと考えなかったし。でも 少しでも多くの人に眼を向けてもらうには こういった工夫も必要でしょう。
学校で地学という教科があまり教えられなくなり、関心をもつ人が減り、基本的なことが知られずにきた昨今、こんな試みも意義があると思えます。自然災害の多い日本では 特に。大地の公園・ジオパークはユネスコの正式事業になりました。地震が増えている昨今、大地に眼をむけるきっかけ作りになってほしいとも思いました。

ところで群馬県の花とかは何だけ?
 木 : クロマツ  
 花 : レンゲツツジ
 魚 : アユ
 鳥 : やまどり 
たしかに みんなが知っているなあ。 やまどりは知らないかな?
 
「クロマツ」というのがどうも・・・これ 天女が羽衣をふわりとかける 海べの松、海岸の木という感じがするのですが・・・たしかに赤城山の南面には松林が広がりますが・・・たしか ケヤキと最後まで争ったと聞いたのですが・・ちなみに 埼玉県の木はケヤキです。赤城山の「くろまつ」 ずいぶん枯れて 酸性雨調査が盛んにおこなわれていたのですが 最近は話をきかなくなっています・・・どうなっているのかな・・・

30年近くも昔、群馬から離れて住んでいたとき 「町が売られている」という番組をぼんやり見ていた時のこと。「なんだか故郷を思いだすなあ」などとふっと感じたりしていたら なんと「玉村町」と出てきて、びっくりしたことが・・バブルのころ、土地が切り売りされ、急激に人口がふえていった時のことでした。平らに広がる光景に ケヤキがポツポツとたつ風景・・何の変哲もないけれど、なにか空気を感じる・・それが育ったところというものなのか。

ところで 玉村町の木は 「もくせい」 花は 何と「バラ」。しかもマリア・カラス という品種! バラは確かにきれいです。でも 田んぼのまんなかの田園花火が知られているように、つい最近まで田んぼや畑が広がり、養蚕の盛んだった地域。もんぺ・かっぽう着姿のお母ちゃんが身を粉にして働いていた という地域とは ずいぶん感触が違う・・マリア・カラスは歌に生き 恋に生きといった 華やかな女性だし・・
 単純に「なにがいいですかあ」と 投票しただけだったのかなあ。花の名前なんて知らないし、きれいだからこれでいい とかなったのかなあ・・?
経緯を知らないで言うのは良くないですが、とにかくその地域にあった、特徴をあらわすのを選ばなくては、ね。それも文化でしょう。 

梅雨の雨が降っている・・ 季節の花 咲いている・・
写真とってこよう。
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どうせなので 県の石 一覧をのせます


大切なお願い
各都道府県で岩石・鉱物・化石をそれぞれ1つに絞って認定いたしましたが,
これ以外にも各地域には選びきれないほど,すばらしい岩石・鉱物・化石が多々あります.
特に化石・鉱物の産地については,充分な保護が必要です.国立・国定公園、並びに自治体の条例で保護が指定されている地域等ではもちろんのこと,そうでない場所で試料の乱獲や盗掘などはせず,
露頭保護を心がけるようお願い致します。

 

「県の石」発表

 

「県の石」発表
 


日本地質学会は、全国47都道府県について、その県に特徴的に産出する、あるいは発見された岩石・鉱物・化石をそれぞれの「県の石」として選定いたしました。日本地質学会は来る平成30年(2018年)に創立125周年を迎えますが、都道府県の石の選定をその記念事業のひとつとして実施するものです。
2014年8月に学会のHPやプレスリリースを介して一般にも広く推薦を呼びかけました。それをもとに学会内で各支部から委員を選出して選定委員会(委員長:川端清司(大阪自然史博物館))を構成し、約2年をかけて検討し、選定いたしました。

2014年にこの事業を推進するにあたって調査しましたところ、都道府県の花や樹木、あるいは鳥というのはほぼ全てにありました。しかしながら、各都道府県へのアンケートでは「県の石」あるいはそれに類するものを制定しているという回答はありませんでした。
地元の地質を愛する心は国際共通であり,米国では「州の石」を定めているところもあります.我が国では石や岩などというものは、奇岩や特別な景観の中で愛でることはありますが、産業として成り立っているもの、あるいは一部の愛好家を除いて、日常的にはほとんど意識されていないものだと思います。日本は国土の面積こそ小さいのですが、複雑な地質構造をもつ世界でも特異な場所です。
このような日本列島の北から南までの各都道府県の地域特有の「県の石」を選定することによって、一般市民の方々に大地の性質や成り立ちに関心を持っていただき、大地とうまく付き合っていくことができるようになることを目指しております。
また、各都道府県においては、近年盛んになっております「ジオパーク」への貢献ならびにこの「県の石」をさまざまに活用していただくことを希望しております。
2016年5月10日
 

 都道府県名岩石鉱物化石
支部 岩石名主要産地鉱物名主要産地化石名主要産地
北海道北海道かんらん岩様似町砂白金北海道中軸部アンモナイト北海道中軸部(空知,留萌,日高など)
東北青森県錦石(鉄分を含む主に玉髄からなる岩石)(全域)菱マンガン鉱尾太鉱山アオモリムカシクジラウオ青森市
 岩手県蛇紋岩早池峰山鉄鉱石釜石市シルル紀サンゴ化石群大船渡市樋口沢
 秋田県硬質泥岩男鹿市船川港女川など,女川層分布地域黒鉱北鹿地域ナウマンヤマモモ(特定の場所無し)
 宮城県スレート登米市登米,石巻市雄勝砂金のの岳,涌谷ウタツギョリュウ南三陸町歌津
 山形県デイサイト凝灰岩山形市山寺ソロバン玉石(カルセドニー)小国町ヤマガタダイカイギュウ大江町三郷甲,用地区の最上川川床
 福島県片麻岩阿武隈高原ペグマタイト鉱物石川町フタバスズキリュウいわき市大久町
関東茨城県花崗岩八溝山地南部リチア電気石妙見山ステゴロフォドン常陸大宮市
 栃木県大谷石(凝灰岩)           宇都宮市大谷町黄銅鉱足尾銅山木の葉石(植物化石)那須塩原市塩原
 群馬県鬼押出し溶岩(安山岩)浅間山鬼押出し鶏冠石西牧鉱山ヤベオオツノジカ富岡市
 埼玉県片岩   長瀞町スチルプノメレン長瀞町パレオパラドキシア小鹿野町,秩父市大野原
 東京都無人岩小笠原諸島単斜エンスタタイト小笠原諸島トウキョウホタテ(特定の場所無し)
 千葉県房州石(凝灰質砂岩・細礫岩)    鋸山千葉石房総半島木下貝層(きおろしかいそう)の貝化石群印西市木下
 神奈川県トーナル岩丹沢山地湯河原沸石湯河原町丹沢層群のサンゴ化石群丹沢山地
中部新潟県ひすい輝石岩糸魚川市青海,小滝自然金佐渡金山遺跡石炭紀−ペルム紀海生動物化石群糸魚川市青海の青海石灰岩
 富山県オニックスマーブル(トラバーチン)宇奈月地域十字石宇奈月八尾層群の中新世貝化石群富山市八尾町
(2016.5.11訂正)
 石川県珪藻土(珪藻泥岩)能登半島霰石能登町恋路大桑層の前期更新世化石群金沢市大桑町
 福井県笏谷石(火山礫凝灰岩)足羽山自形自然砒赤谷鉱山フクイラプトル キタダニエンシス勝山市北谷
 静岡県赤岩(凝灰角礫岩)富士火山宝永火口自然テルル河津鉱山掛川層群(大日層)の貝化石群掛川市,袋井市
 山梨県玄武岩溶岩富士火山青木ヶ原日本式双晶水晶乙女鉱山富士川層群の後期中新世貝化石群身延町など
 長野県黒曜石和田峠ざくろ石和田峠ナウマンゾウ野尻湖
 岐阜県チャート木曽川(鵜沼-坂祝),飛水峡,金華山ヘデン輝石神岡鉱山ペルム紀化石群大垣市赤坂金生山
 愛知県松脂岩鳳来寺山カオリン瀬戸市師崎層群の中期中新世海生化石群知多半島
近畿三重県熊野酸性岩類三重県東紀州地域辰砂丹生鉱山ミエゾウ津市・亀山市・鈴鹿市・伊賀市・桑名市
 滋賀県湖東流紋岩滋賀県南東部トパーズ田上山(大津市)古琵琶湖層群の足跡化石湖南市野洲川河床
 京都府鳴滝砥石(前期三畳紀珪質粘土岩)京都市右京区桜石(菫青石仮晶)亀岡市綴喜層群の中新世貝化石群宇治田原町
 兵庫県アルカリ玄武岩玄武洞黄銅鉱明延鉱山丹波竜(タンバティタニス アミキティアエ)丹波市山南町,篠山川河床
 大阪府和泉石[和泉青石](砂岩)和泉山脈ドーソン石泉南マチカネワニ豊中市柴原の待兼山丘陵(大阪大学豊中キャンパス)
 奈良県玄武岩枕状溶岩玉置山山頂,吉野郡川上村深山の吉野川河床、川上村下多古,十津川村折立などざくろ石二上山前期更新世動物化石馬見丘陵(広陵町~河合町)
 和歌山県珪長質火成岩類潮岬地域の橋杭岩,古座川弧状岩脈の一枚岩,虫喰岩などサニディン太地町白亜紀動物化石群有田川流域(有田川町など)
四国香川県讃岐石(古銅輝石安山岩)五色台珪線石猫山コダイアマモ阿讃山脈
 徳島県青色片岩眉山-高越地域紅れん石眉山プテロトリゴニア勝浦川流域(勝浦町,上勝町)
 高知県花崗岩類(閃長岩)足摺岬ストロナルシ石高知市蓮台シルル紀動物化石群横倉山(越知町)
 愛媛県エクロジャイト東赤石山周辺輝安鉱市之川鉱山イノセラムス宇和島周辺,松山~四国中央
西日本鳥取県砂丘堆積物鳥取砂丘クロム鉄鉱日南町多里中新世魚類化石群鳥取市国府町宮下
 島根県来待石(凝灰質砂岩)松江市宍道町自然銀石見銀山ミズホタコブネ(県内各地,模式地松江市玉湯町布志名)
 岡山県万成石(花崗岩)岡山市ウラン鉱人形峠成羽植物化石群高梁市成羽町
 広島県広島花崗岩広島県南部蝋石庄原市勝光山アツガキ三次・庄原地域(備北層群)
 山口県石灰岩秋吉台銅鉱石長登鉱山美祢層群の植物化石美祢市
 福岡県石炭筑豊地域リチア雲母福岡市長垂脇野魚類化石群北九州市,直方市,宮若市
 佐賀県陶石(変質流紋岩火砕岩)有田町緑柱石富士町杉山唐津炭田の古第三紀化石群佐賀県西部
 長崎県デイサイト溶岩雲仙岳日本式双晶水晶奈留島茂木植物化石群長崎市茂木町
 大分県黒曜石姫島斧石尾平鉱山更新世淡水魚化石群玖珠盆地(九重町野上)
 熊本県溶結凝灰岩阿蘇山周辺鱗珪石(トリディマイト)熊本市島崎の石神山白亜紀恐竜化石群天草市,御船町
 宮崎県鬼の洗濯岩(砂岩泥岩互層)青島海岸ダンブリ石土呂久鉱山シルル紀−デボン紀化石群五ヶ瀬町祇園山
 鹿児島県シラス(主に入戸火砕流堆積物)(島嶼部を除くほぼ全域)金鉱石(自然金)菱刈金山白亜紀動物化石群甑島・獅子島
 沖縄県"琉球石灰岩"(全域)リン鉱石沖大東島港川人八重瀬町字長毛



 

 
 

1 件のコメント:

  1. 子供の頃、父が仕事で行った上野村で二枚貝の化石を私に拾ってきてくれました。それを見た瞬間にその場所が大昔は海底だったと実感した事でした。それは本物の威力だと思います。でも、ソレっていけない事!本物は博物館で専門家に説明を受けて見る、そ れがベストだと私も思います。

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