2020年5月14日木曜日


田舎にいると、人とほとんど会わずに歩くことが出来ます。ありがたいことです。
   ”毎日家の中”では、やっぱりストレスありますよね。
 利根川の土手を歩くと、たまにすれ違う人、結構マスクをしています。
暑いし、人と接することもないのだから、しなくてもいいのでは・・・と思うのですが。
 悩ましい話です。
「呑気なこと言ってるな! こっちは仕事が続けられるかどうか、食べていけるかどうか、大変なんだ」と、怒られそう。

 中国では、高性能マスクをつけて体育の授業中、亡くなった子が・・酸欠?
 昔、自転車で学校へ通う時、冬には、ガーゼを折って紐をつけただけのマスクをしたものでした。冷たい空気、冷たい風が、マスクを通すと暖かくなったのです。
 これからは暑い熱中症の季節。「冷やしマスク」を売り始めたとか。考えるなあ~


近所の川辺・道端   花 新緑  
4月・5月は 平地は花いっぱいの季節・緑滴る季節なのですが、今年は出歩けませんね。  近所でちょっと散策。
流れは右から左方向へ。小石の広がる川原です。
河畔林も続きます。アカシアがたくさんあるなあ。
堤防を歩くとさわやか。
 昨年秋の大増水のあと、利根川では川のあちこちで土砂を掘り取っています。
河床を下げての洪水対策。
大慌てに始めた、と見えてしまいます。
 洪水に備えてと、ダム建設に巨費を費やしてきて、いままで、こうした事業にはあまりお金をまわさなかったのでは。

 ところで写真の矢印、ここまで細長く深く掘り取っていて、入江のようになっています。何のためかな。生き物のため?

アカシアの花がたくさん


 川沿いはアカシアの白い花がいっぱい。
花は風にはらはらと舞い落ちて、私にも降りかかる。 まさに
   ”アカシアの雨””
甘くさわやかな香も漂うのですが、
この木、日本では生態系を壊す「侵略者」
なのですよね。
アカツメクサ 遠くには谷川岳の白い峰が

堤防わきにはアカツメクサの丸い頭がかわいい。
 シロツメクサは白い花。そこでは四つ葉のクローバーを探しました。こちらは赤い花。
 札幌に地下鉄東西線が開通したころでしょうか、車体だったかホームの壁だったかに、よく見かける花などがデザインされて描かれていて、素敵でした。


その一つがこのアカツメクサでした。全体の色使いもいい感じと思ったものです。
 スズランやハマナス、時計台なら札幌、北海道を代表するのに普通ですが(これらもあったような気もする)、これを選んでいるのが、なんだか斬新に見えました。牧草として明治時代に移入されたものだそうで、なるほど、酪農の牧草地の広がる北海道らしいものになるのかと、納得。原産はアジア西部から中東だそうです。

シュロの花
 




すこし前になってしまいましたが、シュロの花も川辺の藪の中に咲いていました。ご覧になったこと、ありますか。幹にはモジャモジャと繊維が絡みついていておおっています。
 以前、多くの家の庭にはシュロが植わっていました。写真のものより葉がカッチリして姿の良いトウジュロの方が鑑賞価値がありました。
 いろいろ利用しされた植物で、亀の子タワシはもともとこの幹につく繊維から考案したといいますし(ロングセラーの代表格なのでは)、シュロ縄という言葉もあるし、祖父は葉でハエたたきなんて作っていたなあ。お寺の鐘つきの棒にも、よく使われるのだとか。
都会の公園などにもはえてきて、邪魔ものかも。





麦秋の頃です




冬の田んぼで麦を栽培する地域です。もうすぐ刈り入れ時。
実りの秋のような情景が、
 「麦秋」

小津安二郎の映画の題名が浮かびます。
この方の映画に、何が面白いんだろうと思い・・大きな評価を得ているということに、ものを見る目ということを思ったりしました。




麦畑に何やらぽつぽつ青いものが
 こちらは花畑?  いえ、麦畑に雑草の矢車草がはえているのです。はえてしまった…
そして取り去る努力をしていなかった。手前部分は、麦もまいていないかな?

親から受け継いだ土地だから、放っておくわけにもいかず(やがて藪になってしまう)、さりとて面倒を見ることもなかなかできない・・・
 風にそよぐ麦畑の光景は、人の努力がなければできないのです。



道端の花

スイカズラ(ニンドウ・金銀花)
 
上品な甘~い香りと、甘い蜜
白からクリーム色に色が変わり、花の姿もいい。
でも、ヤブの端などに絡みついて、やはり野の草。
さまざまな名前を持つのは、皆によく知られているからだろうか。
 アメリカに観賞用に持ち込まれて、野外に逃げ出しどんどんふえ、困りものの植物になっているとのこと。ちょうど、アメリカから持ち込まれたアカシア(ニセアカシア)が、日本で困りものになっているように。


チガヤ

言わずと知れたヘビイチゴ
赤い点々に見える実がかわいい









クサフジ

   




      土手や空き地に揺れる銀の穂、チガヤ。
   ツバナとも呼んで若い穂を噛んでかすかな甘みを 
   味わったといいますが、私はやったことなし。
    「世界最強の雑草 
       侵略的外来種のワースト100のひとつ」
   ひ~ です。日本では在来種なので問題なく他の
       植物と共存しているのですけれど・・・
         


アカバナユウゲショウ

これも最近よく見ます。きれいな花。
コンクリートの隙間にだって育ちます。
10年前にあったかなあ・・

アカバナユウゲショウ

侵略的外来種になんてならないでね・・

ナガミヒナゲシ 


こちらは心配。ナガミヒナゲシ。赤くきれいな花が、最近はどこにでもはえています。
 ごく最近、見かけるようになったなと思っていたのに、もう、あちこちで見かける。
  庭にもどんどんはえてくる・・・

マツバウンラン



マツバウンランは、少し前、4月にあちこちに咲いていました。
きれいな青い色でゆらゆら揺れる姿は魅力的です。
はじめて見たのは渡良瀬遊水地で10年も前ではないと思うけれど、今年など、我が家の近くの堤防には花がいっぱい。

 
グローバル化は野の草の世界にも、ますます顕著です。
喜ばしいことではなくて、これには注意が必要です。
私の住む地域では、道端の草は、実は外来種だらけ。
一方で絶滅危惧種に登録される植物も数多いのです。
絶滅種を増やさないようにと、思うばかりです。


  

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