2018年3月21日水曜日

なごり雪 冬鳥たちは北へ 

 なごり雪‥‥3月21日なのに…お彼岸なのに …  寒い … 昼間の気温 2℃

 でもほんとうは「なごりの雪」なのだそうです。辞書に載るのはこちらの言葉だけ。
「なごり雪」は歌手のイルカの歌声で広まった言葉。素敵な響きの言葉です。
気づいたら、雨になっていました



~~~~ 鳥たちのはるかな旅 ~~~~
 鳥って、渡りのタイミングをどうやって知るのだろうかと、前回書きました。
 そうしたら、ナショナルジオグラフィックの3月号に、上のタイトルを見つけました!!
 渡りの時期についてはこんな記述。
    
 ★    太陽と星を見る
  「渡り鳥は太陽と星を頼りに方位と渡りの時期を知る。たとえば日照時間が短く
   なれば、そろそろ出発の時期だというように判断する。」

たとえば…?? …ということは、もっといろいろな事例もあるのでしょう。
鳥たちの出発日は毎年ほぼ決まっているのですが、オオソリハシシギのニュージーランドでの記録では、最近出発を早めているそうです。
理由は明確ではないが、鳥たちは本能だけでなく、経験からも学習しているのでは と。また、人による環境への圧力の影響も多々言われてきています。

★  どうやって目的地を知る?これは、様々な手がかりから方位を知ることによるといいます。太陽・地上の目標物・星・さらには地球の磁場まで利用。そんな鳥たちは、膨大な歳月をかけて、渡りのルートを確立してきたわけです。
 オオソリハシシギはなんと、アラスカからニュージーランドまで、8~9日休みなしに飛び、1万1500㎞を旅すると。これは今でも渡り鳥の無着陸飛行として最長記録。これがわかったのはここ数十年のことだといいます。
 1970年までには繁殖地のアラスカから越冬地のニュージーランドにわたることわかっていました。ルートがはっきりわかったのは、2007年。人工衛星用の送信機を鳥に装着する技術が生まれてから。(鳥たちの渡りのルート図が付録でついていました)

★ 1週間以上も休みなしに飛ぶ??寝ないで大丈夫なの??
以前、鳥の観察会で、あの鳥は繁殖期以外、ほぼずっと飛び続けるんだよとの説明を聞いてびっくりしたことがありました。「いつ寝るの???」。はっきり答えてはいただけなかったのですが。アマツバメだったかなあ?・・・オオグンカンドリに脳波を追跡できるセンサーを埋め込み記録とったところ、滑空しているときごく短い睡眠、12秒ほどをとっていたとか。多くの場合、脳の半分だけが眠り、半分は活動しているそうです。人の常識は通用しない。

昔から多くの人が関心を持ってきたが、確実にはわからなかったことが、現代科学技術の利用で、新しい事実が次々解明されてきています。
 身近に目にする鳥にも、まだまだ謎がたくさんあるということ、楽しい話。
 今、渡り鳥たちは激減しているといいます。ここ50年ほどの間に、50%、70%減少したなど、残念な報告も聞きます。
この地球を、人が作った国境など関係なく飛び越えて旅し、生き続けてきた鳥たち。そう思うと、いつまでも共に生きられる世界を実現したいと、心底思います。

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たまたま、身近で楽しんだことの紹介。芸術の春?

太鼓の講演 鬼太鼓座(おんでこざ)の公演を楽しみました。
講演中の撮影はできませんので、終了後の片づけの写真を。
大太鼓にふんどしひとつの男が背を向けて立ち、バチをふるう姿、ポスターで見たことあります。
 とにかくその音の迫力!!
太鼓をたたき続けるその音と肉体の迫力。真剣勝負。文句なく楽しめます。
尺八も加わり、また県内のお琴の演奏者とのコラボも楽しめました。
 私はずっと以前、この公演を見たことがあります。今回初めての高崎公演ということで、まだ知る人も応援者もいないのでしょうか、空席も少し目立ちました。

 
 それにしても、この体力のいる公演をできるというのは、スポーツ選手のようなトレーニングなのでしょう。とにかく走りこんでいるようです。
舞台での真剣勝負といった姿にわくわくします。
こういう力いっぱいの姿って、ストレートに胸に響きます。




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次は、美術館。
群馬県立近代美術館で古代オリエント・エジプト・ギリシア・中国の世界と銘打って、「永遠の至福をもとめて」という展覧会を見に行きました。3月25日まで。

鋭い表情が素晴らしい。
獲物を加えた作品もあった
紀元前1世紀 イラン
金・銀を使った工芸品がたくさん展示されていました。
頂いたチラシの掲載写真なのですが、これなら紹介してもよかったでしょうか・・
      娘がかつてこうした展覧会を見てすっかり魅せられ、大学ではアラビア語学科を選び、エジプトに留学中に知り合った現地の人と結婚して・・という人と一緒に見学。政情不安の地域に娘が行ってしまい、美術品を見るのも少々複雑でしょう。しかも相手は金細工を仕事にしているそうです。感性豊かな子供ではあるのでしょうが、親としては、ごく普通でいいのに、などと思うものです・・・でも、友人は美術大好きの人ですから、一緒に見ると楽しい。精悍なヤマネコや何ともいい味を醸す羊、カバなどの造形は、二人で、「気にいったねえ」。(ここに、カバの写真はありません)


 驚いたのはこのコレクション、日本の美術館の持つものだということ。滋賀県の信楽町の山の中にあるMIHO MUSEUMという美術館のものだということ。1997年開館とのことで、ミシュランガイドで三ツ星を獲得しているとようす。ビデオで美術館を紹介していました。
紀元前4世紀 ペルシャ
これを見た次の日、テレビでの桜の見どころ紹介で、何やら見たような光景・・なんと、このミュージアムの桜の光景でした。
何とも贅沢に作られた場所のようで、素敵な美術品がたくさんあるようで、ちょっと見てみたくなりました。
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美術に縁のない私ですが、友達のおかげで、こうしたものに行ってみれば、それはそれで楽しい。いろいろな世界にふれたいですね。それと、もつべきものは「友」。
 
暑さ寒さも彼岸まで、とんでもないお彼岸天気になりましたが、これから、さあ、芽吹きと花の季節です。


 

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