昨年も紹介したのでやめようかと思っていたのですが、それでも満開の桜、また紹介したくなりました。農家の庭にあるサクラ。家の人に愛された、里山の桜です。
ここは高崎市吉井町小串。近くにカタクリの群生地もあるので、行きたくなります。
満開の時期も一緒です。でも、桜はちょっと場所がわかりにくい。
見事なサクラは山のように紹介されているとは思いますが・・・
育つのは右のような場所です。
角度を変えれば、下の写真。河岸段上のうねった平らな畑地の広がる場所です。
じつは2本の桜。2本で素敵な構図を作っているのですね |
桜の木のすぐ裏には農家があります。
お蚕を飼ったりしてきた家でしょう。
付近にいたご夫婦に声をかけたら、「わたしたちここの家の者じゃないけど、ご挨拶に行ったら、おばあちゃんと話がはずんでね」と。それで、行ってみてもいいかしら・・・と。ピンポ~ンとしても誰も出ていらっしゃらない。帰ろうとしたら、中年男性が「なんですか?」と。「あのう、サクラ見学させていただこうと思って」 「見るくらい、いくらでもいいよ」
昨年はこの人、家の前の畑で働いていらした。
この桜、60年くらい前に台風で折れて、そのあとまた大きくなったそうです。「俺が4歳の時だから」と。土間のある玄関に入れていただくと、何枚かの桜の写真が飾られてありました。満開の桜をバックに、菜の花畑に囲まれた笑顔いっぱいのおばあちゃんたちの姿も。「ばあさん、もう95だよ」。
よく見たら、畑に照明がセットしてあります。夜にライトアップするのだそうです。
ずっと昔から、家族みんなに愛され続けてきた桜なのでしょう。
失礼かと思いながら、聞いてしまいました。「あのう、毛虫なんかつかないですか」「つかないねえ。山だから」。なるほど、前にたっぷり広がる雑木林には鳥たちもたくさんいて、虫を食べてくれるというわけか。
私の住む付近では、最近、あちこちで桜の枝を短く切り詰めたりしています。切り倒されたものもあります(外来種のカミキリムシのせいではありません)。毛虫がいっぱいつく、枝が張って邪魔だ、日影になる・・花の時期だけ喜んで見るならいいですが、物事には、日ごろの維持管理という多大な労力が必要です。かつてソメイヨシノがあちこちでこぞって植えられて、今、みんな大きくなって、花は見事だけれど、街路樹なら邪魔だし、宅地近くはそれこそ毛虫だし・・・
でも、やっぱり愛される花。「サクラ切るバカ、梅切らぬバカ」という言葉があって、サクラはなかなか剪定もしなかったのですが、最近は、その常識は変わってきたようです。少し前、ラジオで聞いたのは、そんな話。そういえば、以前はたっぷり枝を張っていたソメイヨシノが、ここ数年、バタバタと刈り上げたように枝が切られている。そうか、言い伝えとはちょっと違って,切ってもいいのか。たっぷり伸びた枝は見事だけれど、やっぱり邪魔だものね。
今年はソメイヨシノが早々と満開です。名所もいいけれど、ご近所にも、きっと素敵な場所があると思いますよ。探してみませんか。
そういえば、「世界の記憶」に登録された上野三碑のうち、山上碑・金井沢碑のある山名丘陵では、ソメイヨシノが終わった後から山の桜が咲きます。美しい新緑に桜が映えて、昔から整備されていた自然歩道は碑をめぐり、歩くのにとても気持ちいい。例年4月中旬以降が見ごろなのですが、はて今年は?
以下は我が家から自転車で行ける距離の春の風景。サクラもあちこちに咲いています。
満開でした |
次は、我が家の近くの公園。サクラに新緑がまじります。新緑っていいなあ。
赤みがかったのはケヤキ、黄緑は トウカエデかな |
農地にヤギがいました。田んぼだったはずの場所。今は雑草に覆われています。
ヤギが草退治かな。
2匹見えます。合計4匹いました |
オオイヌノフグリがたくさん 咲いていました ネモフィラみたい、という人もいます 50年くらい前には、あまり見かけない草でした |
剪定しないと、枝がいっぱい伸び放題になる |
川辺にはカメが甲羅干し。でもこの亀、要注意外来生物のミシシッピーアカミミガメ。昔、夜店で売っていたミドリガメです。
目立たない花も、どうぞ。 庭先の花も・・ こちらはオキナグサ
絶滅危惧種なのです 野生ではほとんど見られません
カエデの花 |
下は園芸品種のオキナグサ。 道端に植えてあったものが種になっていた時、少しいただいて種をまきました。昔、種苗会社で買った種を蒔いて育てたことがありました。放っておいても咲くきれいな花で、大好きでした。皆さんにさしあげました。北海道でのことです。色はもう少し薄くなりますね。紫の色です。
ハナモモ |
これもハナモモ お雛祭りの桃の花は、これかな? |
ハナモモがいっぱいに咲く季節がやってきました。
ご近所で楽しめます。春を楽しみませんか
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